釧路ロータリークラブ 国際ロータリー第2500地区 Rotary Club of Kushiro
通 算
3547
2018-2019年度
39回 例会報告
2019年05月16日
例 会 内 容
嵯峨記念奨学生新入生紹介・ロータリー財団認証ポイントについて
お客様紹介
脇 弘幸 会長
 本日ご来訪いただきましたお客さまのご紹介をさせていただきます。今年度より嵯峨記念育英会の奨学生となられましたお二人にお越しいただきました。
 お一人目の奨学生が、釧路北陽高等学校1年の桜井野々花さんです。よろしくお願いいたします。そして、お母さまの桜井なほ様でございます。
 続きまして、お二人目の奨学生が、同じく釧路北陽高等学校1年の森山摩乙さんです。そしてお母さまの森山由紀様でございます。
 奨学生のお二人には、後ほどご挨拶をしていただきますが、リラックスして軽い気持ちでお願いいたします。以上です。
会長の時間
会長挨拶 脇  弘幸 会長
 お食事がお済みでない方は、お食事をしながらお聞きください。
本日の例会は、先ほどご紹介をさせていただきました嵯峨記念育英会奨学生のお二人にご挨拶をいただいた後に『ロータリー財団認証ポイントについて』ということで、担当をしていただきましたロータリー財団寄付推進委員会の池田一己委員長にお話しをしていただきます。
 これは、昨年の邵会長年度のときに「100%ポール・ハリス・フェロー・クラブを目指そう」ということが言われまして、その考えを引き継いだ形で今年度の会長基本方針の活動目標に「ロータリー財団認証ポイントの理解と利用促進」、それと「財団認証ポイント利用についてのクラブ規定の検討」ということを掲げさせていただきました。
ポール・ハリス・フェロー認証者を増やして行こうという中で、その方法のひとつとしてポイントの利用があろうかと思います。そのためには、メンバーに財団認証ポイントを理解していただき、ポイントを有効に使っていただきたいということでございます。
そして、認証ポイントの利用については、やはりある程度の決まりごとが必要ではないかと考えまして、今回「財団認証ポイントの利用に関する規程」ということを提案させていただくものでございます。
但し、今回提案をさせていただくものは、あくまでも案としてのもので、これをきっかけにこれからクラブ内で検討を重ねていただき、当クラブに合った利用規程を考えていただいて、しかるべき時期にその運用ができれば良いのではないかと考えているところでございます。
 ロータリー財団の活動は、世界中からの寄付で支えられています。その活動は何度もお話しに出ているとおり「ポリオ撲滅」に代表されるような疾病予防がありますが、ロータリー財団の大きな貢献のひとつとしては、「人材育成」もあろうかと思います。これまでにロータリーから奨学金を受けた人の数は、世界中で実に35万人に及ぶそうでございます。そして、奨学金の年間総額の平均額というのが750万ドルになるそうでございます。現在のレートで換算すると年間8億4000万円となります。
 ロータリー財団の奨学生には、緒方貞子さんがおります。改めてご紹介をするまでもない有名な方でございますが、1951年(昭和26年)のロータリー財団の奨学生ということで東京ロータリークラブからの派遣でジョージタウン大学に留学をされています。緒方貞子さんは、日本人女性として初めての国連公使や日本人初の国連難民高等弁務官、そしてアフガニスタン支援日本政府特別代表などを歴任されて、1996年に「ロータリー国際理解賞」を受賞されています。その後、JICAの理事長も務められた方でございます。
 今回、嵯峨記念育英会の奨学生となられた、桜井さんと森山さんも、これからたくさんのことを学ばれ、いろいろなことを経験されて、そして社会人となって活躍されることを期待するところでございます。まずは、北陽高校での高校生活を楽しく、しっかりと充実した3年間を過ごしていただきたいと思うところでございます。釧路ロータリークラブとしてもお二人を応援させていただきますので、頑張ってください。
 以上で会長挨拶とさせていただきます。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
本日のプログラム
嵯峨記念奨学生新入生紹介・ロータリー財団認証ポイントについて
釧路北陽高等学校 1年 桜井 野々花さん
 私が、高校で頑張りたいことはたくさんあるのですが、特に、"全力でやるときはやり、全力で楽しむときは楽しむ"ということを特に大事にしていきたいです。 これから中学校にはないような行事や友人との交流を深める場がたくさんあると思いますが、そういう場では、楽しむときは全力で楽しみ、勉強をするときは全力で集中をして頑張り、良い成績を取っていきたいと思います。  まだやったことのない部活に入り、まだ初心者で先輩方のご指導の下、活動をしていますが、二度とない高校生活を楽しんでいきたいと思います。よろしくお願いします。
釧路北陽高等学校 1年 森山 摩乙さん
 今年から釧路北陽高校に入学させていただきましたもりやままおです。いま毎日勉強などをしていますが、やっぱり分からないことが多く、とても高校は大変だと思います。でも、しっかり部活動や勉強などに励み、毎日、一生懸命過ごしたいと思います。先ほどのさくらいさんと同じように、しっかりやるときはやる。遊ぶときは遊ぶなど高校生らしくケジメを付けていこうと思います。このたびは、どうもありがとうございました。
新奨学生へ激励の挨拶
嵯峨記念育英会 理事長 吉田 潤司
 嵯峨記念育英会理事長の吉田です。今年度、奨学生に選ばれました桜井さん、森山さん、本当におめでとうございます。
5月9日にクラブ事務局で選考委員の日銀支店長とNHK局長、それから事務局の執行部から杉村副会長、そして私と西村副幹事とで選考いたしまして、今回は2人ということになりました。いつもよりも少し寂しいですけれども、お2人を選ばせていただきました。
優秀な成績と作文いずれも大変素晴らしいのと、なにか若者らしいほのかな印象がありまして、これは満場一致で決めさせてもらいました。おめでとうございます。
 育英会のことについては、あまり知らないと思います。古い方は耳にタコができている話かと思いますけれども、1年に1回お話しをしておかないと・・・忘れられたら困りますので簡単に育英会の歴史をお話しさせていただきます。
 嵯峨記念育英会というのは、昭和36年12月の前身『嵯峨青少年育英会』がスタートです。嵯峨さんという方は、釧路漁業のいわゆる神様のような人で、釧路漁業の基礎をつくった人であります。つくられたときの青少年委員会理事長が嵯峨晃さんで、そのお父さんの嵯峨久さんは大変苦学をしまして、「自分は勉強が思いっきりできなかった。勉強をするのをなんとか援助をしたい」といろいろと検討をしていたのですけれども、なかなか思いが叶わず亡くなってしまいました。
検討をされましたのは昭和30年代ですから、もちろん電話も今のように簡単に通じるのではなく、古い方は覚えていると思いますけれども、申し込みをして1時間も2時間もしてから電話回線が空いて通じる、というような時代。それから育英会というその言葉を知っている人もほとんど少ない時代に育英会をつくろうとして、今のように手引き書があるわけでなく、苦労に苦労を重ねてつくりました。
昭和36年12月16日につくられましたが東京ロータリーの米山奨学会はこれより9年前くらい前にできたので、いかに釧路がそういう意味で進んでいたのではないかと思います。
その後、昭和50年にちょうど釧路ロータリーが50周年になりました時に、これは50周年事業とは関係なく、嵯峨育英会から釧路クラブの方に「運営を移管してもらいたい。できないだろうか」ということで、その時から今日ずっと続けております。先ほどもご紹介がありましたとおり160名前後の奨学生に毎月給付をしております。だいたい給付の総額は、5,000万円くらいにはなったのではないかと思っております。
それで嵯峨記念育英会が公益財団法人に申請をしまして、当時の道の監査で「非常に公益性の高い、これこそ公益財団に値する」というお墨付きをいただき運営をしております。
ただ、最近はちょっと運用益が少し出て来るようになりましたけれども、一時期は大変運用益が厳しくて、一時は奨学会も消滅するのではないかということがありました。当時の財団の制度では、基金を取り崩すことができませんでした。止めてしまったら基金をお国に返さなければならなかったのですけれども、今は逆に基金を取り崩すことができるようになりましたので、これからも何十年間かはやって行けるのですけれども、事務局、いわゆる理事・評議委員の方は「この運用益をどうやって作っていくか」ということが、いま一番頭が痛い問題であります。今回、その会議をやりました。公益法人ですからあまりギャンブル的なものをやるわけにはいかない。なるべくならば安全なものをやってほしい。でも安全なものをやりますと運用益の利率が出て来ないので、その辺りをいかに上手く考えるか、これからも検討して、先般その会議をしてたたき台ができましたので、理事会に諮ってどう運用をするかを決めて行きたいと思います。そのような流れでやっております。
 奨学生の皆さんは、嵯峨記念育英会をあまり分かっていなかったと思いますけれども、本当に長い歴史と伝統があります。これだけの奨学会の歴史ある育英会というものは、日本全国を探してもそうないと思います。ですから、その奨学生に選ばれたということで、決して何か負担にすることはありませんけれども、どうぞ頭の片隅に育英会に選ばれたことを誇りに思って、これから3年間楽しく充実した生活を送っていただきたいと思います。
頑張ってください。以上でございます。
ロータリー財団寄付推進委員会 委員長 池田 一己 会員
 ロータリー財団寄付推進委員会です。本日は、『ロータリー財団認証ポイントについて』ということで、聞いたことがある方は聞き慣れてしまっていることが多いと思いますけれども、本日はロータリー財団の基本的なところをザッと話した上で、認証ポイントをどのようにしていくのかをお話しさせていただきたいと思います。
 先ほど、会長からもお話しがありましたが、実は邵会長年度の時から「100%」というお話しが出ていたのが、来年度、吉田ガバナーが誕生するというところで当クラブでなにをしていくのかの一環で考えが始まったところでございます。
時間はそんなに多くないので「ロータリー財団の概略」を駆け足でお話します。
 私たちロータリークラブは奉仕団体ですが、これは財団委員会やRIにも書かれていることなのですが、奉仕というところで行けば「『奉仕活動』と『寄付』という2つの両輪が欠かすことはできない」とよく財団に関わると謳われているところでございます。
ロータリー財団が始まった経緯は、1917年なのですけれどもアーチ・クランフさんという方が『財団の父』と呼ばれている方で、この方はアメリカ・オハイオ州のクリーブランドロータリークラブという自分が所属するクラブで「将来、良いことを続けていくためには準備金が必要ではないか、まとまったお金が必要ではないか」と自分のクラブでまず始まったのが基金の始まりです。
これが、アメリカのアトランタ大会で、「自分たちが世界で良いことをしていくためには基金にしていかなければならない」と、ひとつのクラブから世界に発信されたというところで始まっております。
ロータリー財団というものが「ロータリーの各クラブから、1クラブいくら出しなさい」とやってしまうと、ロータリーの組織というところの課税というか義務を課すようなところで、当時は組織規定に背くものだったものですから「これは任意の基金、寄付の形で進めて行こう」という流れになりました。財団の資産の方は後でご説明するのですが、使うという方向でいくと、大きく地域社会のニーズに応えていくところに捻出する「地区補助金」と、「グローバル補助金」はロータリーの6つの重要分野に該当するもので、かなり大掛かりな国際的な活動を支援するものに使われるものです。当クラブでは、荒井大委員長が当時、水の事業でやったことが記憶に新しいと思います。
それと、先ほど会長からもお話しがありましたが、ポリオはひとつの大きな柱になっています。当時「ポリオだけ」というところでいっていたのですが、いまは、『ポリオ撲滅活動』の他にこういったワクチン、そういったインフラ整備という活動体制すべてに運用できるような基金となっています。
財団はお金を集めようとしましたが、最初は26ドル50セントというところから始まっています。本当に小さなお金から始まっているのですが、いま現在の資産は10億ドルにまで膨れ上がって、ものすごく大きな財団、お金を持っている団体となっています。
財団創設の当初30年間というものは、本当にゆっくり増えていて、なかなかお金が貯まっていかなかったと言われています。ただある一時、著しい増加を果たします。これが、お名前をよく聞く・ポール・ハリスさんが、1947年に長い闘病生活の末に亡くなられているのですけれども、この方が生前お話しされていた「自分が死んだときに自分に追悼するようなものがあるのであれば、それはもう財団に寄付するべきだ」という言葉を残されたのです。なので、自分のために使うのであれば財団に入れるべきだという財団の理念を自分の命を賭して伝えたところから、この財産がものすごい勢いで増えていきました。
本当に最初のころは非常に小さな、世界レベルのものではなかったとも言われていますけれども、ポール・ハリスさんが亡くなられた1年半後には、追悼寄付というものがどんどん増えていって130万ドルにまで達したという記録が残っています。
 本日の核心に入っていきたいと思うのです。「ポール・ハリス・フェローは任意で寄付をしていく」となってはいるのですけれども、当クラブは、皆さんに捻出していただいている会費の中から毎年118ドルの寄付を自動的にいただいている形になっています。皆さんの同意をいただいている形になっています。
実は、その他にも自分で寄付することができるのですが、寄付累積した金額が1,000ドル以上になると『ポール・ハリス・フェロー』といわれる認証をもらえます。これが一番左のバッジです。当然、いま皆さんの会費からというお話しをしましたので毎年毎年積み上げていますから、長く年数を重ねると自動的に1,000ドルに到達してポール・ハリス・フェローを持つことができます。ですから、当クラブではポール・ハリス・フェローを持っている方が相当多くいらっしゃいます。ただ私のように入会がまだ5年になるかというところの人間は、だいたい500ドルちょっとしかまだ貯まっていませんので、残りを自分で捻出することで1,000ドルになってポール・ハリス・フェローになるか、あと4〜5年待って、がひとつのやり方となります。
ただ、ポイント移行というやり方がありまして、これは後で説明をさせてもらいます。
 ちなみに、ポール・ハリス・フェローは、1度目はポール・ハリス・フェローなのですけれども、2度目以降を『マルチプル・ポール・ハリス・フェロー』といいまして、マルチプルは1〜8まであります。当クラブの皆さんの記録にも「誰々さんがポール・ハリス・フェロープラス2とかプラス3」という形で記録が残っています。真ん中の『ポール・ハリス・ソサエティ』というのは、「私は毎年1,000ドル出しますよ」と約束してもらえる、そういった入会をしてもらえる称号です。こういった形で、寄付を毎年1,000ドルすることを約束されている方の称号です。
本日、大事なことが、一番右側のものです。これは、『100%ポール・ハリス・フェロー・クラブ』という認証です。その時にいる会員全員がポール・ハリス・フェローに到達するともらえる認証です。これはクラブにおいて1回きりしかもらえないものなのです。歴史と伝統ある当クラブにおいて、今まで入会したり退会したり、入会が浅い方々もいたところから100%のクラブになったことはないということです。今回、これを目指していきたいというところで、認証を紹介させていただきます。いきなり「みんなでポール・ハリス・フェローになろう」となると、「残り足りない分、何万円分出せば良いの」といきなり義務的に押しつけられるところがあり、これだとあまりにも負担が大き過ぎます。
それで、実は『認証ポイント』というものがありまして、1,000ドル分の認証ポイントになればポール・ハリス・フェローになることができます。ポイントというところが、1ドル寄付をすると、その寄付したお金とは別にその人の実績として1ドルに対して1ポイント与えられているのです。例えば、5年在籍して約500数十ドル寄付をし終わっている人は、500数十ポイントを持っているのです。これが、その時のドル換算をするのですが「1,000ドル分に至った場合はポール・ハリス・フェローを取得することができる」となっています。
このポイントに特徴があることは、そのポイントを持っている人が他の人に対して譲渡できる、移譲することができる、というルールがあります。例えば、今年入会したばかりの人が0ポイントで入って来ますが、いきなり1,000ドル分のポイントを誰かから移譲を受けた場合、いきなりポール・ハリス・フェローになってしまうことがあります。これは、そういったルールはあるのですけれども、財団の趣旨からいって実際に捻出していないことは公平感にも欠けるものがありまして、寄付をしなくてもポール・ハリス・フェローになってしまうケースがあるために、各クラブで様々なルールを決めています。
ここに書いてあることは、近場のクラブを抽出したもので、釧路北クラブと釧路南クラブと根室クラブのもの、「例えば」というところです。
北クラブは、「自分が捻出をしないで誰かからポイント移譲を受けた場合は、その金額相当分を『坂本新世代育成基金』に寄付することをお願いする」です。半強制みたいな感じなのですが「できればそっちにポイント分のお金を」と義務付けているということです。
南クラブは、誰かからかポイントを移譲されるときは借りるという考え方に基づいています。ですから一度借りたら3年以内にクラブに返済する。自分で実際にその分の痛みを捻出する。お金を捻出するということを義務付けています。
根室クラブは、実際に「1,000ドルの寄付をするまでは移譲を受けることはできません」となっています。そういった形で各クラブは工夫をして公平感を保とうと進めています。
 それで、当クラブで、これはあくまで例えばです。例えばの例で、当委員会で考えまして3つの案を出させてもらったのです。ポイントの移譲を受けた場合は、ある程度の義務を設けるというところですね。2番は、移譲を受けるその上限を設ける。1年間で何ポイントまでという上限を設けるというところですね。3番として、誰かから移譲を受けた分を他の人に自分が持っているポイントを移譲するという形で、いま「恩送り」という言葉が流行っていますが、会員同士でそれを移譲し合うというような流れです。
 重ね重ねになりますが、毎年118ポイントを皆さん積んでいるわけですが、できれば今年度、脇会長年度の委員長として、こういった素案を出しながら、今後検討をしていただきながら、例えば転勤族の方々が途中で退会されるとき、それが本当に義務として果たして重くならないのかなどに工夫を凝らしながら規定化していきたいと考えております。
 本日は少し駆け足になったのですが、次年度、天方会長年度では、次のロータリー財団の委員長が日理君で、副委員長に私が立っていて、日理君と「次年度がんばろうね」という話をしていたのですが、彼は転勤をしてしまいました。また来年も私がここに立たせていただくということになりました。本年度もお世話になりまして、来年度もどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。


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