釧路ロータリークラブ 国際ロータリー第2500地区 Rotary Club of Kushiro
通 算
3545
2018-2019年度
37回 例会報告
2019年04月25日
例 会 内 容
釧路女性団体連絡協議会 会長 平間育子氏 講話
〜 児童虐待とDV 〜
お客様紹介
脇 弘幸 会長
 それでは、本日ご来訪いただきましたお客さまをご紹介させていただきます。 本日の講師としてお越しをいただきました釧路女性団体連絡協議会会長で、NPO法人駆け込みシェルター釧路の理事長も務められております平間育子様でございます。  後ほど、ご講演をいただきたいと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。
会長の時間
会長挨拶 脇  弘幸 会長
 お食事をされている方は、そのままお続けください。
 改めまして、皆さん、こんにちは。いよいよ明日から『PETS・地区研修協議会』の開催となります。吉田ガバナー年度、そして天方年度にとって大変大きな、また大切なステップになろうかと思います。みんなで吉田ガバナーエレクトからいただきましたネクタイを締め、地区バッジを付けて、ホストクラブとしてしっかりと運営に当たっていきたいと思います。そして吉田ガバナーエレクトをしっかりと支えていきたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。
 本日の例会は、『児童虐待とDV』というテーマで平間様にお話しをしていただくわけですが、残念ながらロータリーも虐待やセクハラという問題と無縁ではないという過去があります。
 虐待やセクハラという問題が初めて取り上げられたのが2000年の国際大会のときだったそうです。その後、議論はされたものの、具体的にどうするかといった方向性が見つけられずに、2004年の大阪国際大会のワークショップで、当時のRI青少年交換委員長のほか数名の方のスピーチの中で虐待やセクハラの一部が明らかにされました。
 その内容というのが、元青少年交換の学生が性的虐待やハラスメントに遭っていたということでした。そして、それらの容疑で服役中のパストガバナーがいることやオーストラリアでは、そのことをマスコミが取り上げ、社会的に大きな問題となっているということでした。またRIは、その件で告訴をされて数千万の賠償金を支払ったことが判明しました。
 もう少し具体的にお話ししますと、オーストラリアからアメリカのオクラホマに青少年交換として派遣された15歳の女子高生が、ホストファミリーであるロータリアンから性的な暴行を受けたということです。その後、2003年に本人がABC放送という全国版のラジオで自身に起きた性的虐待の実態を証言しました。そのことがテレビのニュースでも取り上げられると、元青少年交換に参加した人たちからも同様の訴えがあったということです。そして先ほど言いましたように訴訟、賠償金ということになったようです。
 この事件を契機にロータリーでは、危機管理ということが言われるようになって、RIから「青少年と接する際の行動規範に関する声明」が出され、その対応策が講じられました。
 そして、地区組織にも「危機管理委員会」というものが設けられました。次年度、泉先生が委員長を務められるのが危機管理委員会で、こうした問題に対応する委員会となります。また、日本の中には「RIJYEM(ライジェム)」という機関も設けられていて危機管理などに対応することになっています。
 当クラブでも毎年、幾つかの青少年奉仕事業を行っているところでございます。その事業の中で子供たちをお預かりしている以上、虐待やセクハラはもちろんですが、事故などその裏にある危険性をしっかりと考えながら、クラブとしてどう対処していくのか、慎重に考えていく必要があるのではないかと思うところでございます。
 以上、簡単ではございますけれども本日の会長挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
本日のプログラム
釧路女性団体連絡協議会 会長 平間育子氏 講話
〜 児童虐待とDV 〜
プログラム委員会 副委員長 吉田 秀俊 会員
 皆さん、こんにちは。ご存じない方はたくさんいるかと思いますけれど、今年度プログラム委員会の副委員長をさせていただいております私から本日の講師をご紹介させていただきます。
 先ほど、会長からもご紹介がありましたが、本日の講師は、釧路女性団体連絡協議会会長の平間育子様でございます。平間さんは、長年に亘り女性の地位向上のため、また子供を育てやすい街づくりのため、様々な活動に取り組んで来られました。2005年には、DV被害女性とその子供たちを支援するためのNPO法人「駆け込みシャルター釧路」を立ち上げられております。
 悲しいことですが、最近、DV被害あるいは児童虐待といったニュースに接することが多くなっている気がいたします。釧路市内におきましてもこのようなケースが発生していると聞いております。本日は、これまでの活動を踏まえまして、児童虐待とDVをテーマにご講演をいただくことになっていますのでよろしくお願いいたします。
 それでは、平間さん、よろしくお願いいたします。
釧路女性団体連絡協議会 会長 平間 育子 様
 こんにちは。平素、大変お世話になっている方が多くて・・・家庭の主婦だった私がいろいろ活動をした中でということで、この場には、いろいろ専門的な方が多い中でこのようなお話をするのはいかがなものか、というものがあるのですけれども。当会「駆け込みシャルター釧路女性支援の会」でございまして女性支援に関わってきた中からお伝えをしたいと思います。ということで、かなり緊張気味なのですけれどもよろしくお願いいたします。
 本日、皆さまにつたないレジメを書いてまいりました。それから「子供の前でのDVは児童虐待です」というパンフレットをお持ちいたしました。
 まず、最初に今回の件ですが、滝越幹事さんから児童虐待のいろいろな話題があった中で「来て、お話しを」ということになりました。
 最近の話題ということでは、皆さま方、千葉県野田市の事件がもう何度も何度もテレビなどでも報道されておりますので分かってらっしゃる。その前の昨年の3月にも、東京都で死亡事件がありました。ただ、野田の件は、「死ななくてもよかった子供がなぜ死んだのか」という振り返りの調査の中で、沖縄にいるときに夫からのDVがあって、DVの相談を受けていたということ。その後、離婚をして、また復縁をされたということになるのですけれども。その児童虐待の前にDVということがとりざたされました。
 社会の中で言われたのが「どうして母親がいるのに子供を殺してしまったのか」「どうして母親は子供を守れなかったか」と、かなり騒がれました。
 私たちの目から見ると、DVの中で「自分の子供を守りたい」と伝えたときに、夫がどのような態度をとるかは、それまでの経験で、まぁ身に染みているというか。後ほどでも触れますけれども、「蛇ににらまれた蛙」ではありませんけれども、体が動かなくなるということ。私たちは野田の事件を見たときに、母親を責める論調に大変な違和感を感じた、ということがひとつあります。
 その次に書いてありますが、名古屋地裁の岡崎支部、「実父による性虐待の無罪判決」これご存じでしょうか。中学生時から父親・実父の性虐待というか、拒むと暴力を振るわれたという事件です。この性犯罪というか性虐待、昔であればこのようなDVを含めて親告罪は本人が何かと言わない限りは裁判にならなかったのですけれども、近年、変わりまして警察の方で立件して裁判になった流れがあるので、今回裁判になりました。今、19歳の娘・・・無罪判決でした。皆さんどう思われますか。
 こういういろいろな問題が最近、多く出されてきたなと思います。今までは出なかったことが出されてきた。今までは水面下で行われていて出なかった問題が出てきて、非常に良い傾向と思います。せっかくですので、もっと良い意味で進んでほしいと願っているわけです。
 先ほどからDVと言いますけれども、皆さま、DVという言葉がかなり広がったと思います。DVと言うと、冗談に「ウチのお母さんの方が強いんだよね」とか、すぐそういうジョークが出てくるということで、DVという言葉がかなり浸透したということがあるのですけれども。
 このDVの本質は、支配するため、服従させるために、次の3にも書いてありますけれども人間としての思考停止をさせることを含めて暴力・恐怖ということです。
 生活の中では、いつ暴力を振るわれるか分からない。暴力の種類もいろいろありますけれども、こちらのパンフレットは片面が女性用の家庭のDVの説明になっています。こちらの方で「DVに様々な形」とあるのですけれども、よく言われるのは「殴った」とか、「髪の毛を引っ張った」というような肉体的な暴力は非常に分かりやすいのですけれども、例えば外にあまり出歩かないように、とか「髪の毛を剃らせる・坊主頭にする」など、これは現実に釧路であったことです。そういう暴力や一切口を利かない、生活費を渡しても1円まで逐一報告をさせる、というような形の暴力があります。ということで、長年、このような生活になっていくと、私たちが支援した女性たちは、やはり自分で考える力が失われている。俗に言う「自分で判断ができない状態。人の指示で動く」という傾向が多くあります。
 無理ないですよね、自分の意見を言ったら「何だ、お前」と言われ、いつ何時ビンタが飛んで来るか分からないような状態だと、ビクビクしてしまいます。これは本当に"俺のもの、だからどうしてもいい"という支配と服従の関係です。
 先ほどの野田市ではないですけれども、はっきり言って思考もビクビクしていますので、体も動かないことを含めて、子供を守り切ることは非常に難しかったのではないかと私たちは捉えています。
 ということで、DVの本質・・・虐待。これは先ほど言いましたこちらの裏のバージョンで児童虐待の分類が書いてあります。この裏の表紙のここですけれども。これも同じ、女性に対して殴る・蹴る。あとは、子供というものはお分かりのように庇護というか保護する対象でして、食事や洗濯など健やかに育つために親が、保護者がしなければならないことがあるわけですけれども、それをほったらかしにしている。食事もろくに与えない。あと、先ほどの名古屋の件ではないですけれども性的暴行ということです。
 私たちが、このパンフレットを作る大きなことは、やっぱりこの心理的虐待です。これは、児童虐待防止法の中でも「子供の前でのDVは虐待」としっかりとうたわれています。
 皆さんにも考えていただきたいのですけれども、家庭というのは、ほっと安堵する場で、お父さん・お母さんにしっかりと甘えて育ち、大きくなる。判断力もしっかり付いていくという流れをくむと思うのです。けれども、小さい時から、いろいろ殴り合ったり、物が壊れる音がしたり、そういう中で育つ子供。
 最近、日本では「子供の脳の発達に影響がある」と福井大学の先生がかなり発信し始めたのですけれども、アメリカでは1980年ぐらいからかなり発表されてきています。やはり人間ですので成長するわけです。そういう意味では脳も成長するわけで、この虐待に遭ったとき、女児であれば性虐待と言われています。男児であれば男性であるためにネグレクトと言われているのですけれども、それが非常に大きく影響がはっきり出たと言われています。その子たちがここに書いたように、安全ではない中で育つので、私たちは専門的ではないのですけれども、そういう人たちが大きくなったときのことも考えると、予防啓発ということも大切です。
 ここに「暴力の被害・損失」と書いているわけですけれども。私たちは、言われてみればそうだと思うと思いますけれども「DVで殴られて骨折しました」と病院に行きますよね。この医療費はかからなくてもいいお金だと思っています。本来、病気というものは、本人が好む・好まないに関係なく病気になるし、それを治すために病院へ行く、それは本当に必要な経費だと思いますけれども。DVで発生する医療費は、はっきり言ってDVがなければ発生しませんので、そういう意味では社会的なコストは非常にかかっていると思っています。
 また、私たちの活動はボランティアなのですけれども、いろいろなこれに対して保護施設などを用意しているわけですけれども、そういう費用もDVがなければ発生しません。ということで諸々な無駄なお金があると考えています。特に大きいのは、「地域の中を豊に」という皆さまですので、特に人材の損失というところにぜひ着目していただきたい。
 それぞれ子供が大きくなって大人になって、社会に出て、となるわけですけれども。そうなるためには「小さいときから健やかな環境で育つ」という子供ですから、小さいので保護する。そういうことで健やかに成長し能力も十分発揮できるのではないかと思っています。
 少ないけれども、ひどい環境の中で育っても、健やかに成長しながら、という方もおりますけれども、平均すると先ほどの子どもの脳に虐待の傷ができるというアメリカの例ですと、3割の方が人間関係をうまく構築できない、精神疾患に罹りやすい、という報告が出ています。日本ではまだまだそういうことは進んでいないのですが、福井大学の先生はそういう面もあるし、回復の希望もあるとお伝えされています。やはり、このような環境の中で育っても回復する時期も考えながら、でも、基本的には起こさない社会が望ましいのではないかと私たちは捉えております。
 今日この資料を持って来たとき、「釧路でもあるのですね」と言われたのですが、ここ、4に「男女間における暴力に関する調査・内閣府男女共同参画局」ということで平成30年3月、3年に一度発表されている数字です。これに関連で、警察発表ですとか、北海道発表とかいろいろあるのですけども、それは届けられた件数です。この男女間における暴力に関する調査というのは、私は15年くらい数字を見ているのですけど、5000人対象のランダムな調査で3500人くらいが常に回答していただいている内容です。
 30年3月に発表された中では、「DVは10人に1人は何度もあった」と言うのです。「1〜2度あった人も入れると4人に1人だ」と 。「女性に限ると、何度もあったのは7人に1人」ということが出されています。「被害を受けた10人に1人は、命の危険を感じた」と。「女性に限ると7人に1人は命の危険を感じた」と書いているのです。「3日に1人、女性は亡くなっている」と私たち全国シェルターネットの調査で出ているのですけども、非常に命の問題だと考えています。
 ここの数字ですけど、「被害を受けた半数はどこにも相談していない」ということが出されています。なので、警察庁発表とかいろいろな発表があるのですけども、それの倍あると、ここから見ていただければと思います。
 次、「被害を受けた家庭の2割に子どもへの被害が見られた。わからないが1割」とあるのですけれど。これは「完全に子どもの被害が見られる」と2割が答えて、被害があったかなかったかわからないという意味の「わからない」が1割。「全然被害がないよ」というのが6割の方がいらっしゃる、とあるのです。3割くらいが子どもの被害があったということだと思います 。これが全国の数字なのです。
 先ほど、ご紹介がありましたように当会の取り組みということでは、平成17年8月にNPO法人の認可を受けまして、18年からシェルター活動を行っています。ここに書いてあるように、女性が83人、同伴の子どもが102人です。「シェルター外支援」とありますけれども、シェルターに入るというのは、携帯電話とかSNSとかを禁止にするのです。なぜかというと、加害者と連絡をとることもあり、いろいろ安全確保ということで完全に外部と連絡がとれない状態に、ということで。「お仕事を続けたい」という方などは入れない。ただ、「夫の暴力をどうにかしたい」「離婚したい」というご相談があって、というようなシェルター外支援ということで135人。子どもが164人。
 先ほど、話をしていた時に「子どもの数が多いね」と言われたのですけれど、私たちの印象もそう思っています。ご夫婦ですので、この問題を当事者に確認したことはないのですけれどもDVというのは、はっきり言って避妊に協力しないとか、常に痛めつけるばかりではないのですよね。平身低頭「今後二度としないから」とあやまって、その後は非常に優しいとか、ということもありますので。一口では言えないのですけれど、「本当に望んでできた子どもなのかな」とは言ってはいけない言葉なのかもしれませんが、それを感じています。
 私たち釧根地域では唯一のシェルターなので、この数字は釧根地域の人たちの保護です。お分かりのように先ほど「シェルターは安全確保第一」とお話しましたけれど、根室の人でも釧路の地理に詳しい方が多い場合には釧路のシェルターには入れません。道内の民間シェルター含めて、札幌の方にお願いいたします。
 また、うちの組織は大変貧乏でありまして、会員になっていただきたいとお願いしようと思いますけれど、1組しか受け入れられないのです。いま2DKのアパートを借りているのですけれど、常に行政から入って来るお金は出来高でございまして、100日入れば100日分が入るけれども、不在で、入る方がいなくて使われなければ一切費用は払われないのです。ということが重なり、すべての人をこの釧路に入れられるかというと、先ほどの安全の関係、また複数がいらした場合はうちではお預かりできないことがあります。
 そういう状況など含めて、このような方々がおります。過去5年間を調べたところ、健康な方は2割しかおりませんでした。子どもさんが皮膚炎だとか円形脱毛症とか、いろいろ。お母さま自身も精神疾患を患っていたり、何かしら病院にお世話にならなければならない、先ほど話した骨折を含めて8割の方が病院に診てもらう人たち。それだけ痛めつけられて、ということで保護を求めて来た方々です。
 私たちはDVというのは、先ほど言いましたように生まれた環境の中で、「暴力容認の社会」と「男性は強く、女性は優しく、という性別の役割分担意識」が根底にあるのではないかと考えているのですけれども。小さい時から暴力を見て育った子どもたち、反抗期の年代というのでしょうか15歳から20歳くらいまでは、今までの価値観、今までの考え方を「それ、どうなんだろう」と考えられる年代で反抗期というのはとても大切だと捉えていて、その時に「暴力はいけない」という考え方に気付いてほしいと、長年、短大とか看護学校とか含めて予防啓発を行っております。昨年度、初めて教育委員会のご協力を得て、中学校3校でできました 。
 お分かりのように、いまSNSなどで人と人の関係づくりの面においては昔とは全然違う環境です。SNSをやっていて「彼氏にフラれた」と。会ったことがないのですがこれだけで彼氏で。それでフラれて「ショックだ」という時代なわけです。低年齢化している人との付き合い方を含めて変わってきている中学校でできればいいかなと教育委員会にお願いして展開をしています。
 私たちはつたないのですけれども、当事者に寄り添う活動、はっきり申しまして、いろいろな方がおります。私たちが対象としておりますのは暴力でございまして、当事者の理解ということに力を入れております。先ほど申しましたように当会で財政難含めて、常勤の事務員を最低賃金で2名雇っているのですけれど、私のようなボランティアが5名から10名前後いるのですけれど、このようにお子さんを連れて来られた方の世話といいますか女性への支援で手一杯でして、子どもへの支援ができていない状態。そこが非常に大きな課題です。
 お母様もかなり痛めつけられているわけですけれど、お子さんも"人の顔色を見る"。私たちが行った際も靴を絶対に離さない。なぜかというと、お母さんが常に靴を抱いていたそうです。いつでも逃げられるように。だから私たちが行くとその靴を抱きしめているという。
 私たちは定時連絡ということで、様子をお聞きするとか、食材の何が必要かを聞いて届けることがあるのですけれど、お母様が非常に弱っていて小学校2年生の女の子がお母さんに代わって受け答えしている。そして一生懸命に気を使う。そういうお子さんたちを見ていて、子どもだけを対象にしっかりした支援事業を取組まなければならないなと思っているのですけれども、なかなかできていないのが現状です。
 最後に、皆さま方にお願いしたいのは、現実にはいろいろ表に出ない、水面下で暴力が振るわれていることを感じます。公の関係機関会議で発言された言葉なのでお伝えします。根室管内の関係機関会議があるのですが、私たちとか警察とか。その中で保健所の方が言うのです。「こちらの地区は、暴力で躾は当たり前だ。ただ、役場に相談できるかというと、役場に相談しても共同体意識が強いというかなんというか、『あなたのおっかちゃんから電話があったよ』ではないですけれど、『筒抜けになる』ことを含めて役場には相談しない。保健所の保健師さんたちにはポツリポツリと言いながら。でも、それが当たり前なのね」と言う。一つの例ではないと思うのですが、そういう地域、なにかため息が出るのですけれど。ある意味では、まだまだ全体に残っている暴力容認のこと、女性は男性に従うもの・従わなかったら暴力を使ってもいい、それが社会全体だ、と思っています。そういう意味で地域づくりを含めて、人材、小さい子どもたちに健やかに育ってもらうためにも、地域全体としてこの問題を取り上げて根絶に向けてご協力をお願いしたいと、最後にお伝えいたします。
 それで、先ほど申しましたように、当会は会員組織になっておりまして、会費は年1万円なのですけれども、募集しております。申込書を事務局の方に何部かお預けしておりますので、ご協力ご支援いただける方は会員になっていただければ大変幸いでございます。
 今日は大変つたない話をしっかりと聞いてくださりましてありがとうございます。私は、いろいろ立場は変わるのですけれども、男女共同参画センターの運営を含めて釧路が元気になるようにと頑張っています。ということで思いは皆さまと同じではないかと思います。今後もどうぞよろしくご指導くださいませ。本日はありがとうございました。
会長謝辞 脇 弘幸 会長
平間様におかれましては、お忙しい中ご講演をいただきまして誠にありがとうございました。 本日、虐待とDVということについてお話をしていただきました。新聞やテレビ等では目にすることがありますが、実際、身近なところで虐待とDVといったことを感じることがなかなかないものですから、どういったものかと思いながらお話しを聞かせていただきました。  また、いただいた資料の中に、20年あまりの活動の中で200名以上の方を保護し、支援をしてきたということで、改めてDVの実態というものを認識させていただいたところでございます。 こうしたDVや虐待というものがない社会というものをロータリーとしても考える必要があるのだろうとそのように考えたところでございます。 本日は、お忙しい中、貴重なお話しをお聞かせいただきまして大変ありがとうございました。


閉会・点鐘
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邵 龍珍明日からのPETS・地区研修協議会、何卒、御協力宜しくお願い申し上げます。
舟木 博四国御遍路で宇和島から今治まで徒歩で180km無事歩いて来ました。
今年度累計 930,000円