釧路ロータリークラブ 国際ロータリー第2500地区 Rotary Club of Kushiro
通 算
3540
2018-2019年度
32回 例会報告
2019年03月14日
例 会 内 容
嵯峨記念奨学生卒業報告会/会員卓話
お客様紹介
脇 弘幸 会長
 本日、ご来訪いただきましたお客さまをご紹介させていただきます。
本日は嵯峨記念育英会の奨学生4名のうち2名の方にお越しいただきました。まず、お一人目が釧路湖陵高等学校を卒業されました、岩崎奈歩さんです。よろしくお願いします。
お二人目が、釧路北陽高等学校ご卒業されました、田中海月さんです。よろしくお願いいたします。
お二人には、後ほど卒業の報告をしていただきますが、優しいおじさんばかりですのでリラックスしてお話をしていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
地区からの委嘱状 脇 弘幸 会長
 次年度、2019-2020年度の地区出向者の委嘱状が届いております。本日、出席しているお二人にお渡ししたいと思います。
 はじめに、次年度2019-2020年度の2500地区インターアクト委員会委員の舟木博君でございます。よろしくお願いいたします。
 もう一方、同じく次年度2500地区会員増強委員会委員として出向していただきます及川雅順君、よろしくお願いいたします。
会長の時間
会長挨拶 脇  弘幸 会長
 お食事をされている方はそのままお続けいただき、お聞きいただければと思います。
 会長の時間ということでお話をさせていただきます。今週は、ちょうど「世界ローターアクト週間」ということになっていますので、国際ロータリーの青少年プログラムについて、少しお話をさせていただきます。
 青少年のための国際ロータリーのプログラムには、インターアクト、ローターアクト、ライラ、ロータリー青少年交換の4つの常設プログラムがございます。
 この中で、最初に作られたのがインターアクトになります。インターアクトは世界の青少年がともに活動できるような組織を作ろうということで、1962年に採択されたプログラムで、12歳から18歳の中学生・高校生が会員となって、地元でのボランティア活動や海外のインターアクト会員との交流を通じて国際感覚を養う活動を行います。
 当クラブが提唱クラブである武修館高校インターアクトクラブは、1992-1993年の泉会長年度の時に、前身である釧路緑ヶ岡高校にインターアクトクラブを創立し、それが引き継がれ活動を続けています。インターアクトクラブは、18歳までが対象ですから卒業と同時に会員の資格がなくなるわけですが、これを継続するものとして、1968年に採択されたのがローターアクトになります。ローターアクトクラブは、18歳から30歳までの若い人たちの奉仕クラブで、社会奉仕活動の実践やリーダーシップ、また職業能力開発といったことを目的に活動を行っています。
 世界で最初のローターアクトクラブは、アメリカのノースカロライナ州のノースシャーロットロータリークラブの提唱によって、1968年3月13日に結成されたノースシャーロットローターアクトクラブとなります。
 国際ロータリーでは、この3月13日を「世界ローターアクトの日」として、3月13日を含む1週間を「世界ローターアクト週間」と指定しています。ということで、最初にいいましたとおり、今週が「世界ローターアクト週間」ということになります。
 そして、次に採択されたのがライラとなります。ライラについては、以前の会長の時間のなかでお話しをしていますが、1971年に採択されたプログラムで、14歳から30歳を対象に行う短期集中的なリーダーシップ養成研修というものになります。ちなみに第2500地区では対象を18歳から30歳としています。
 そして、4つ目のロータリー青少年交換は、その後の1974年に採択されたプログラムで、15歳から19歳までの学生が交換留学を通じて、外国語や異文化を学びながら世界市民としての自覚を養うものです。メンバーの佐藤貴之君が、高校生の時に参加されたプログラムがこのロータリー青少年交換ということになります。
 青少年のための4つの常設プログラムについて、簡単にお話させていただきましたが、お分かりのようにロータリーでは30歳までの若い世代に対してインターアクトクラブやローターアクトクラブといった奉仕クラブを提唱し、その支援を行っています。
 そして、地域で行うライラセミナーを取り入れ、さらにロータリー青少年交換で、国際的な研修を取り入れています。
 ロータリーでは、ロータリーアンの責務として30歳までの青少年の基本的ニーズである「健康・人間の価値・教育・自己開発」を認識しつつ、より良い未来を確実なものとするために、将来への準備をさせることだと言われています。
 そして全てのクラブ・地区は、この青少年の基本ニーズを支援するプログラムに関わることが推奨されているわけでございます。青少年奉仕がロータリーの五大奉仕のひとつとして位置付けられていることからも、その重要性というのはご理解をいただけるもの思います。
 今後も基本的なニーズを踏まえ、青少年のため、そして地域のための活動を積極的に取り組んでいく必要があるのではないかと思います。
 以上、駆け足でございましたが、本日は国際ロータリーの青少年プログラムについて、お話をさせていただきました。この後の例会、どうぞよろしくお願いいたします。
本日のプログラム
嵯峨記念奨学生卒業報告会/会員卓話
司会
本日のプログラムに移りたいと思います。本日は「嵯峨記念奨学生卒業報告会」ということで嵯峨記念奨学会の担当ともうひとつ、「会員卓話」で東京海上日動火災保険の杉浦支社長の卓話を予定しております。それでは、西村理事、よろしくお願いいたします。
嵯峨記念育英会 西村 智久 理事
 皆さん、こんにちは。本日は嵯峨記念育英会担当の例会でございます。梁瀬委員長、白崎副委員長、ともに所用がありまして欠席であります。それで、私が育英会の説明をさせていただきます。また、吉田理事長も所用があり欠席ですので、今例会は脇会長にメッセージをいただくことになっております。
 毎年同じことを説明しているので、耳にタコができている方もいらっしゃると思いますが、例年のことですので嵯峨記念育英会について簡単に説明させていただきます。
 皆さま方ご存じのとおり、昭和36年12月に嵯峨晃さんを理事長とし、財団法人嵯峨青少年育英会が設立されました。嵯峨晃さんは釧路ロータリーのチャーターメンバーであり、1965-1966年の地区ガバナーでもあります。当時の基本財産1,000万円、運用財産50万円ということで、今の貨幣価値にすると1億円程度の基金で運用されておりました。
 昭和47年に嵯峨晃さんがご逝去なされ、当クラブ会員である泉会員が理事長代行として務めております。その後、昭和50年に釧路ロータリーで運営することとなりました。その当時は「釧路のロータリーで運営しよう」というお話もありまして、一時運営していたようであります。「やはり、ここは釧路ロータリークラブで」ということで、今の状態になっております。この財団法人に釧路ロータリークラブとつかない釧路ロータリー嵯峨記念育英会と名前がついているのは一時、「釧路のロータリークラブ、みんなでやろう」という話になったことで"クラブ"が抜けているというのがこぼれ話であります。
 初代理事長は嵯峨誠さん。嵯峨晃さんの息子さんです。平成21年からは現在5代目理事長として吉田潤司会員が就いております。平成23年からは公益財団法人となり、すべての資産を運転資金として運用できることになりましたので、給付金の心配はなくなったのでありますが、使い切ってしまうこともできずに、この基金を減らさずに何とか今運営しているところであります。
 現在の財産状況は、5,000万円の財産運用益としては、大和証券で約110万円程度。釧路ロータリーから毎回皆さま方のご浄財をいただき、また、毎年、素晴らしい運営のもと、出てくる余剰金の一部をいただき、合わせて釧路ロータリーから60万円いただいております。それで年間170万円程度の資金をもって何とか運営しているのが現状であります。
 現在、奨学生は現役7名を含めまして累計161名となっております。初代の奨学生で50年史に出ておりました釧路がん検診センターの松浦所長、実は私と同期でありまして、僕が高校に入った時から嵯峨記念育英会が始まったのだな、僕は全く関係なかったのですが、優秀な人には話が行くんだなと思った次第であります。こんなことがロータリーの嵯峨の歴史であります。
 本日、4名の奨学生をお招きしたのですが、1名は所用があり欠席。また、1名は昨日電話がありまして「38度の高熱のため出られなくなった」ということで、本日は2名のご出席をいただいております。
 まず、2名の方から高校の報告をいただき、その後、メッセージをいただいておりますので会員からメッセージを代読していただきたいと思います。
 湖陵高校の岩崎さん、どうぞよろしくお願いいたします。
北海道釧路湖陵高等学校 3年生 岩崎奈歩 さん
 先日、湖陵高校を無事に卒業することができました岩崎です。皆さんのご支援のおかげで3年間楽しく過ごすことができて、高校を卒業するのがすごく寂しくて・・・。でも、高校1年生の時にここにご招待していただいて、そこからもう3年が経ったのだと思うと、3年間はあっという間で、大変なこともありましたけど、湖陵高校での3年間がすごく楽しく充実したものになったのも、皆さんのおかげと思っています。
これからの進路については今年、受けた大学が不合格で、もう1年札幌に行って頑張ることに決めたので、来年、良い報告ができればと思っています。
もし、この私の次の代とかに奨学生として湖陵高校の後輩たちがお世話になることがあったら、よろしくお願いいたします。
私は釧路を離れるのですが、皆さんから受けたご支援は絶対忘れないで、思い出しながらもう1年頑張りたいと思うので、皆さんもお元気で頑張ってください。ありがとうございます。
釧路北陽高等学校 3年生 田中海月 さん
 皆さま、今日はご招待いただきありがとうございます。先日、北陽高校を無事卒業することができました。それも、皆さまと私の保護者、そして私の友人のおかげで、この3年間をとても有意義に過ごすことができました。
私は4月から釧路のヤクルトの販売会社で事務の仕事をすることになりました。2年前、入学して1年生だったころ、この場に立たせていただいたことを、ついこの間のように覚えております。1年生の頃にはこんなに早く時間が経つものだとは思っておりませんでした。ですが先日の卒業式で、自分は卒業することができたのだと実感することで、皆さまへの感謝もより一層身にしみて感じました。
この先の皆さまの活動を心より応援しております。ありがとうございました。
釧路江南高等学校 3年生 筒渕 壮大 さん(代読 村上 祐二 副幹事)
皆さん、こんにちは。この度は体調不良により例会に参加することができず、大変申し訳ございません。ロータリークラブの皆さんのおかげで江南高校を無事卒業することができました。3年間ありがとうございました。
私の進路についてですが、今年4月から釧路市役所に勤めることになりました。約3年前、ここで抱負を語った時は消防士を目指していたのですが、1年生の冬に参加した釧路市役所のインターンシップで釧路市民をさまざまな面で支える仕事を経験し、釧路市職員を目指すことになりました。
3年間一生懸命勉強した甲斐もあり、内定をいただけてとても嬉しく思っております。4月から釧路市職員として自覚と責任を持ち、市民ひとり一人に寄り添える職員を目指して日々精進したいと思っております。3年間本当にありがとうございました。
釧路東高等学校 3年生 佐藤 未沙希 さん(代読 青島 事務局員)
釧路ロータリークラブの皆さま、この度は釧路ロータリークラブ例会にお招きいただき誠にありがとうございます。せっかくお招きいただきましたが、やむを得ない事情により出席が叶わなくなりました。大変申し訳ないことで深くお詫び申し上げます。
3年間、奨学生としてご支援いただきありがとうございました。高校生活は、私にとって非常に実りがあるものとなりました。中学時代の勉強不足により高校の勉強は付いて行くので精一杯でした。その分、学校行事に力を入れ、クラスでの活動に積極的に参加いたしました。学校祭、体育祭、長靴アイスホッケーなどの行事で、仲間と協力してひとつのことに取り組むことの大切さを知ることができました。
卒業後は飲食業の会社に勤めることになります。アルバイトで培ったノウハウや持ち前の明るさと笑顔で、お客さまをひとりでも多く笑顔にさせられるよう頑張っていきます。そして、今まで助けてくださった方々に少しでも恩返しできるよう精進したいと思います。
末筆ながら重ねてお礼を申し上げるとともに、皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。本当にありがとうございました。
嵯峨記念奨学生卒業への応援メッセージ 脇 弘幸 会長
 岩崎奈歩さん、田中海月さん。そして、本日は残念ながら欠席となりました筒渕壮大くんと佐藤未沙希さんのご卒業を心からお祝いを申し上げます。そして、本日はお二方にお越しいただき、ご挨拶いただきましたことに感謝いたします。
緊張されますよね、おじさん方ばかりですから、それでも、しっかりとお話をしてくれたことにお二人の成長というものを感じたところです。
そして、岩崎奈歩さんは大学受験に失敗したということですが、これから札幌へ行って、来年もう一度チャレンジするということなので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。一度も失敗しない人生というのは多分ないのだろうと思います。失敗があってこそ成長があるのだと思います。失敗の中からいろんなことを考え、反省をして、また努力をして、そして大きな成長が得られるのだと思いますので、頑張っていただきたいと思います。
そして、田中海月さんは、ヤクルトに勤められて地元で頑張っていただけるということなので嬉しく思います。ヤクルトはいいですよ。私もヤクルトを飲んでいます。飲んでいるとお腹の調子が良くなるものですから毎朝飲んでいます。私のことは、どうでもいいことですが、先ほどローターアクトのお話もさせていただきましたが、釧路にも18歳から30歳の方を対象としたローターアクトクラブがあります。そうした奉仕クラブがあるということを頭の隅においていただいてチャンスがあったら、ぜひメンバーとなって活動をしていただければと思います。
皆さんは、これから楽しいこと、嬉しいことがたくさんあるでしょう。また同時に辛いことや失敗もたくさんあるかもしれません。そうした辛いことや失敗を乗り越えられるように自分の気持ちの強さを持ってください。そして、ひとつひとつ力強く進んでほしいと思います。また、育てていただいたご両親やお世話になった方々への感謝を忘れずに、これからも頑張ってください。皆さんの活躍を期待しています。今日は、本当にありがとうございました。
嵯峨記念育英会 西村 智久 理事
釧路ロータリークラブからご卒業のお二方に記念品の贈呈がありますので、お二方は登壇いただけますでしょうか。
(記念品の贈呈)
東京海上日動火災保険株式会社 釧路支社 支社長 杉浦 裕之 会員
 こんにちは。東京海上日動の杉浦でございます。お手元に資料を配付させていただきました。本日は健康経営についてお話をさせていただきたいと思います。
 なぜ、東京海上日動が健康経営なのかというお話ですが、実は私ども、経営方針の中に「地方創生と健康経営」があります。これを大きな柱のひとつとして掲げておりまして、実は昨年の11月に釧路ビジネスサポートセンター(k-Biz)と健康経営の推進の支援を核とする包括連携協定を結ばせていただきました。
 その連携事業の第1弾としまして、2月26日に健康経営セミナーを開催させていただきました。2時間のセミナーでしたけど本日はそれを7〜8分で、エッセンスをお伝えさせていただけたらと思っています。
 早速ですが、お手元の資料1番をご覧ください。左上の環境認識のところでございます。こちらの図は、経済産業省が作成したグラフでございます。これを見ますと、日本は超高齢化社会なのですが、これから高齢者の数はほとんど増えません。日本の課題は15歳〜64歳、いわゆる労働力人口が劇的に減っていく、これは日本の課題であり、ここ釧路においてはもっと顕著になると思っております。
 このため上の枠にあるとおり、国がいろいろな対策を講じておりますが、一方で企業としてはどうでしょうか。特に中小企業の皆さまにおかれましては、新たに人を採用することはどんどん困難になっていくということです。景気が良くなろうが悪かろうが人手不足がずっと続きます。ですので、今いる社員ができる限り長く、元気で、健康で働き続けることができる職場・会社を作らないと生き残っていけない。そう気付いた経営者の方が健康経営に取り組み始めているということです。これからの時代の経営戦略・生き残り戦略・差異化戦略そのものだという経営者もいらっしゃいます。これが健康経営でございます。
 健康経営のメリットとしましては、2番をご覧ください。特に左上に丸をつけております「採用」と左下の「定着」、こちらのメリットが大きいと思われます。
 まず、採用ですが、後ほどご説明しますが健康経営の取り組みを表彰する制度ができました。2017年2月に、この表彰制度で「ホワイト500」と認定受けた企業の採用応募が倍増したという話がございました。
 なぜでしょうか? ひとつの理由にホワイト企業というイメージの良さがあげられています。応募する人は「ブラック企業だけには行きたくない」と思っています。ホワイト企業のお墨付きを国がくれた、ということが採用につながったと言われています。
 今の就活生は企業のホームページを見て、健康や働き方に配慮している会社かどうかを必ず確認しています。ですので、健康経営に取り組んでいることは最大のPR効果があります。逆に健康経営に取り組んでいない会社には就活生は応募してこないということです。
 続きまして、定着です。健康経営は従業員や家族の心身の健康を大切にする取り組みですから、当然、定着率がアップします。むしろ、採用が水物でございますので、まず、定着が大事と、次に採用。健康経営に取り組んで、定着率をアップさせて、その取り組みを採用活動でPRしていく、と考える経営者が多くなってきております。
 定着率をアップさせますとメリットは二つございます。ひとつは、辞めない人には投資ができるということです。ですので、教育に投資ができるようになります。ふたつ目は、教育に投資ができますので当然、生産性が上がります。結果としてスライドの右上にありますように経営の安定化、業績の向上につながります。もちろん、健康経営は地域でのイメージ向上や大概PRにもつながります。
 右上の企業の現状をご覧ください。そこには企業経営者に聞きました「困りごと」をまとめています。「採用」と「定着」、いわゆる人手不足で困っている会社がほとんどです。あるいはメンタルヘルス対策、ハラスメント対策、仕事と親の介護の両立、仕事とがん治療の両立といった、どう支援していけばいいのか、この悩みを経営者は抱えているのです。
 次に右下4番でございます。経産省などが創設した健康経営に関わる顕彰制度についてご説明いたします。ご覧のとおり3つの制度がありますが、一番右側が中小企業・法人部門。大概の会社様がこちらに分類されます。実は2017年2月にこの中小企業・法人部門ができましたが、1年目は全国で95社の認定。2018年2月には776社。そして今年の2月にはなんと2503社が全国で認定されました。2年前と比べ26倍となっておりまして、たいへんな盛り上がりを見せています。たかが「ロゴ」じゃないかとおっしゃられるかもしれませんが、されど「ロゴ」。絶大な効果があると気付いた経営者がこの「ロゴ」を取りに来ています。申請自体はタダですので、タダでこの「ロゴ」がもらえるということです。
 皆さん、ご安心ください。この中小企業・法人部門は全国2503社と申し上げましたが、北海道はまだ82社で、釧路に限って言えばたった2社でございます。来年、この認定を受ければベスト3に入ります。3社目でございます。釧路においては、今からこの認定制度に挑戦しても十分にメリットはあると考えています。
 この健康経営優良法人認定制度は裏面をご覧ください。左側に認定基準が公表されています。少し見にくくて恐縮ですが、1〜4番のピンクがかっている項目が、4項目中2項目を満たせば良いです。白いところ5〜8番は1項目だけ満たせばいいです。青いところの8項目につきましては、このうち3つ満たせばいい、となっています。
 見ていただけると、定期検診受診率100%。皆さまのところはいかがでしょうか。4番、健康増進過重労働防止の具体的な目標は今から立てれば良いのです。絶対に満たせます。見ていきますと、結構できているのではないかな?と。
 セミナーの後に、いろいろな会社様にお邪魔しました。すぐにでも申請できる会社様もありましたので、ぜんぜん難しくありません。他の項目・他の基準はぜひ見ておいていただけたらと思います。東京海上は、この認定を無料でご支援させていただいております。お取引様を中心にですが、取引は関係ありません。釧路の企業様を元気にすることで、結果的にわれわれに帰ってくると思っておりますので、ぜひ、お気軽に。場合によっては私にお声掛けいただければと思います。
 右側は治療と仕事の両立支援、これは今注目されています。産休・育休は戻ってきてくれますが、たとえば突然「がんになりました」というと、その方は辞めてしまいます。がんと診断された人の3分の1を超える人は、すぐ会社を辞めてしまうデータがあるそうです。ここは大事です。
 ご存じのとおり事業主には、安全配慮義務と雇用継続配慮義務があります。安全配慮義務は皆さんご存じだと思いますが、雇用継続配慮義務は大変です。要はがん治療と仕事を両立する支援義務なのです。そのために会社では3つの制度が必要だと考えます。
 ひとつ目は傷病・休暇等の休暇制度。それから戻ってきたあとの短時間勤務制度。そして第3の制度として、休暇中、復職後の所得減収をカバーする所得保障制度。この3つが必要だと言われています。いわゆる、傷病手当金の上乗せ制度です。ここが結構注目されていまして、「こういう制度やりました」というのを求人に出している企業が増えています。
 もし、気になることがありましたら、こういったご支援も可能でございますので、私にお声掛けしていただければと思っております。
 本日は、健康経営に取り組む意義・メリット等をお話させていただきました。すでに皆さま取り組んでいることが多かったのではないかなと思いますが、そんなに難しくないと思っていただいたかと思います。ぜひ、できることからまずやってみるという感覚で着手いただければ幸いでございます。皆さま、ご静聴ありがとうございました。


閉会・点鐘
その他の報告
ニコニコ献金
お名前(敬称略)内     容
萩原 国彦SL冬の湿原号9284名乗車いただきました。福司ワンカップも230個売れました。どうもありがとうございます。
今年度累計 870,000円