釧路ロータリークラブ 国際ロータリー第2500地区 Rotary Club of Kushiro
通 算
3524
2018-2019年度
16回 例会報告
2018年11月01日
例 会 内 容
〜管内の雇用失業情勢及び新規高卒者の職業紹介状況〜
お客さまのご紹介
脇 弘幸 会長
 本日のお客さまをご紹介させていただきます。本日の講師としてお越しいただきましたハローワーク釧路・釧路公共職業安定所所長の今井俊哉様でございます。 後ほど、ご講演をいただきたいと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。
会長の時間
会長挨拶 脇 弘幸 会長
 会長の時間ということで、お話しをさせていただきます。お食事をされている方は、そのままお続けいただいて、お聞きいただければと思います。
 以前の例会で、ロータリーでは「なぜ例会の中で歌が唄われるようになったのか」、また「日本語のロータリーソングはいつ作られたのか」というお話しをさせていただきました。今日も歌いました「奉仕の理想」は、以前にお話しをしたとおり1935年に募集された作品の中から当選作品として発表されたものです。作詞は京都ロータリークラブの前田和一郎さんという方で、その歌詞に東京ロータリークラブの萩原栄一さんという方が曲をつけています。
 じつは当時、当選作品の第1位として発表されたのは「奉仕の理想」ではありませんでした。「奉仕の理想」は当選作品の第2位だったということです。第1位は「旅は道連れ」という作品だったのですが、作曲の一部に盗作があったとして失格になってしまい、第2位だった「奉仕の理想」が繰り上げとなって第1位の当選作品になったということです。
 ところが、当時のガバナーから「奉仕の理想」の歌詞の中で「一部を変えなければ当選は無効にします」という通達が出されます。当選作品となるために条件がつけられたわけです。
 その変更の箇所というのが、歌詞の2行目「御国に捧げん」と歌っているところです。原詩はこの部分が「世界に捧げん」という歌詞だったそうです。作詞をした前田さんは、若い頃にドイツへの留学経験もある国際派のロータリアンだったといわれていることからも、「世界に捧げん」という歌詞にはいろいろな思いがあったのではないかと想像するところですが、前田さんは涙を呑んで変更を承諾したということです。
 当時の日本は1931年に満州事変がおこり、1933年には国際連盟から脱退するということがありました。このようなことと、ロータリーがアメリカで創設されたことや本部がアメリカにあったことなどから、日本のロータリークラブは秘密結社やスパイというような疑いをかけられたそうです。そんな時代の中で、日本語のロータリーソングは歌詞を変えて、その時の存在を守ろうとしたのではないかと想像するところです。
 作詞をされた前田さんは、亡くなられる前に「もし、できることならいつの日か原詩の「世界に捧げん」に戻していただければありがたい」と遺言されたということです。簡単ですが、奉仕の理想についての経緯の一部をお話しさせていただきました。
 それと1点、皆さんに大切なことをお伝えさせていただきます。来月には、いよいよ次々年度の会長と次年度の理事を決めなければならない時期となりました。当クラブの細則第5条第1節に「本クラブの年次総会を12月第1例会に開催し、そこで次年度の役員と理事の選挙を行う」とあります。今年度の年次総会は12月6日の開催を予定しております。そして、細則第3条1節には「選挙の1か月前の例会において、その議長たる会員は次々年度会長、次年度副会長、幹事、会計、空席となっている理事の候補を立てることを求めなければならない。候補者は、指名委員会または会員のいずれか一方または双方により立てることができる」となってございますので、まずは皆さまの中から立候補を募りたいと思います。立候補をお考えの方は来週11月8日の例会までにお申し出ください。その後、指名委員会を設置させていただき、指名委員会による候補者の検討を進めさせていただければと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 私からのお話しは、以上でございます。本日の例会どうぞよろしくお願いいたします。
本日のプログラム
〜管内の雇用失業情勢及び新規高卒者の職業紹介状況〜
プログラム委員会 委員長 日理 一哉 会員
プログラム委員会の日理です。本日はよろしくお願いいたします。 それでは、先ほどご紹介がありましたけれども、早速この地域の職業・紹介状況ということで今井俊哉様よりご講演いただければと思います。それではよろしくお願いいたします。
ハローワーク釧路・釧路公共職業安定所 所長 今井 俊哉 様
 皆さま、ハローワーク釧路の今井と申します。日頃から当所の業務運営に多大なるご理解とご協力をいただいておりますこと厚くお礼申し上げます。また、本日はこのような機会を設けていただき、私どもの業務について説明する時間を頂戴し、重ねてお礼申し上げます。
 ハローワークでは多くの企業の皆さま方から求人を頂戴しております。なかなか充足が難しい状況にあるわけですが、企業の皆さま方のところを訪問しますと、必ず出てくるのが「人出が足りない」というお声をたくさん頂戴いたします。雇用・失業情勢もこの10年来、相当変わってきておりますので、その推移と現状、9月が直近になるわけですが、その雇用・失業情勢について若干説明をさせていただきます。
 お手元に本日の資料としてお渡ししております1ページ目をご覧ください。ここ10年間の求人数、求職者数、そして有効求人倍率を表とグラフにして表したものでございます。
 平成20年9月のリーマンショックそれ以降、多くの失業の方が発生されてハローワークをご利用いただいたものですから、ハローワークのピークが平成21年度となります。平成21年度と昨年度を比べてみますと、新規求職者・ハローワークに仕事を探しに来られた方が38.3%くらい減っています。
 月間有効求職者といいますのは、それぞれの月、仕事を探している方の総数になりますが、その月間有効求職者が41.2%、4割ほど減少してきております。
 逆に求人はといいますと、月間有効求人数が平成29年で3,577という数字で、平成21年に比べますと89.7、倍増していると。求職者が減って求人数が増加しておりますので有効求人倍率は当然上がりますが、平成21年度の0.32倍が1.05倍と、約3倍以上という数字に跳ね上がってきております。
 下にグラフを載せておりまして、折れ線グラフが有効求人倍率を示しております。21年から右肩上がりに上昇しており、27年以降は横ばい状態となっております。
 求人数は青い棒グラフですが、求人数自体は、27年以降は若干減ってきているのがここ10年間の推移です。ハローワーク釧路管内の一番低かった有効求人倍率が0.26倍というのが平成21年5月でした。最高値が平成27年12月で1.21倍というくらい、この10年間で約1倍の差があるというのが現状ということになります。
 過去10年間を踏まえて現在の状況で、3ページをご覧いただきたいと思います。ハローワークレポート9月の内容、9月現在の状況です。有効求人倍率が1.19倍で、カッコ内に0.08と書いております。前年の同じ月と比較し、0.08ポイント上回っている意味です。この1.19倍といいますのは、11か月連続で前年の同月を上回っております。ですので、昨年1年間連続して前の年よりも高い求人倍率で推移している状況にあります。
 続いて7ページをご覧いただければと思います。全体の有効求人倍率が1.19倍となっておりますが、職種別に見ますと相当なデコボコがございます。例えば、事務職は0.38倍、軽作業が0.46倍となっております。この二つの職種だけ0倍台になりますが、これ以外はすべて1倍以上で、仕事を探している方の数よりも求人の方が多い状況になっています。主な職業を見ていきますと、サービス業で2.13倍です。このサービス業の中には介護関係も入っております。介護だけを特化してみますと2.64倍とさらに高い数値になってきます。生産工程、製造業の職部で1.55倍。運送、運転、運輸関係の職業で1.98倍。建設関係ですと0.49倍というふうに職種によって倍率も相当違いが生じてきている状況です。
 約1年間、前の月をよりも求人倍率が上昇しているのは、求職者の減少というのが一番大きな要因ですが、そもそも皆さま方ご承知のとおり少子高齢化で労働力人口は減少している背景がございますし、リーマンショックの平成20年9月の時に多くの離職者が発生しましたが、それ以降、景気回復とともに就職して、失業している方が減少しています。
 昨日、釧路新聞さんに「夏のボーナスが6年連続増加」という記事が載っておりました。やはり各企業が離職されないように、離職を防止して定着を図るさまざまな取り組みをしていることも、求職者の減少というところにきているのかなと感じております。
 一方、求人の方は横ばいとはいえ、少しずつ伸びたり、月々変動があって、総数的には当然増えていますが、その求人の中身を見ますと、更新求人が6割ぐらいを占めています。更新求人とは、求人を一度頂戴しますと有効期間が3か月です。その3か月公開している間に採用者がおらず未充足のまま経過した場合、また引き続き募集される時には4か月目から求人を新しくして公開します。その求人を更新求人と言うのですが、その数が全体の6割くらい。なかなか希望者が出ない求人が6割を占めているという中身になっております。
 管内求人の正社員と非正規の割合を見てみますと正社員求人の割合はだいたい45%くらいです。非正規の方が多い状況にあります。働く方は正社員を希望の方が非常に多いという状況にあって、正社員求人が少なくいただいております。かつ、正社員の求人は資格が必要な求人が大多数を占めています。建設関係ですと、土木施工管理技士者とか資格が必要な求人を占めておりますが、資格をお持ちの方はハローワークのご利用率は低いというような、求職者のニーズと求人者のニーズというところが職種によって求人倍率が大きく違いがあるところもありますし、正規と非正規という違いによってマッチングが進んでいかず、ミスマッチのままの状況にある、とそんなところが求人と求職の関係かなと思っております。
 特に求人の条件を改善していただくべく企業の皆さま方とお話するのですが、最近の若者はご承知のとおり、賃金よりも休日ですとかあるいは時間外がない、短いというようなところを重点に企業を選ぶという傾向があります。いただいた求人の中で年間休日日数が100以上、あるいは事務で正社員というような求人を私ども頂戴すると非常にありがたく、多くの方にご紹介できることになります。ぜひ、求人を募集される際、このような求職者のニーズを汲んでいただいてご検討いただければと思っています。簡単ですが、雇用・失業情勢については以上でございます。
 後半は来年3月の、高校生の就職状況についてお話をさせていただきます。
 資料は10ページをご覧いただきたいと思います。新規高卒者の採用就職の動向と記載しております。来年3月の高卒者の求人の受付が6月1日から開始しており、9月16日から実際に選考していただいております。2週間後の9月末までの統計となりますが、来年3月の卒業予定者は1,793人。いただいております求人が全体で1,048。管内の企業の皆さまからいただいているのが890。昨年に比べると14%ほど増加しております。ここ20年の間では一番多い求人数ということになります。就職を希望される方は全体で522名おります。
 そのうち釧路管内に就職をという生徒が362名と約7割になります。例年、7割くらいの数字はだいたい同じくらいで推移しております。女性に関していいますと、女性は8割を超える方が管内へ就職希望している状況にありまして、求人倍率が全体で2.01倍、管内が2.46倍という数字になっております。
 選考をスタートして2週間の9月末までの内定状況を見ますと、38.7%です。そのうち管内が38.4%と。学卒者の統計を平成4年からしていますが、平成4年以降9月末現在では最高の値となっております。
 38.4の右側、前年対比をご覧いただきますと、やはり管内の就職内定が10.0ポイントアップしており、道内・道外というところが減少しています。管内に就職していただいているというところではありがたいと感じております。9月末はそのような状況です。
 この新卒の9月末状況を見ますと、高校生を確保するために今年は例年に比べ、特に求人開始からその1か月に7割8割の求人を提出いただいております。求人も早く出していただいています。そして、数も多いですが選考が9月にスタートしたら一斉に面接をして内定も早くしているような傾向がうかがえるとこの数字を見て感じております。各企業の皆さま方もより優秀な人材を確保されたいと活動されていると思います。
 厚労省の中に『働き方改革認定制度』というのがあります。1枚物で『ユースエール認定企業が決定しました』というリーフレットをお手元にお配りしております。釧路製作所さんが認定を受けた時のプレスリリースですが、ユースエールというのを初めて皆さま方お聞きになられたのではないかと思いますけど、まだまだ浸透していない制度でございます。
 全国ではだいたい480社ほど認定を受けています。北海道内では15社になります。そのうち、釧路管内が8社認定を受けており、全道の半数以上を釧路管内の事業所の方が認定を受けていただいていると思います。積極的にご検討いただいていると思っています。
 この認定の要件は、ユースエールの名前のごとく若者に対するアピールする制度ということになります。残業時間が20時間以下、有給休暇の取得日数が10日以上、新卒などの離職率が20%以下、という業界によってはなかなか厳しいとお声をお聞きすることもありますが、このように働きやすい環境を整えていただいている企業に認定をお受けいただいているということになります。この認定マークを受けていただいた企業は採用活動の名刺にこの認定マークを活用するなどして、PRをされているとお聞きしております。
 特に若者は『ブラック』というイメージが少しでも付きますと敬遠する傾向になります。逆に厚労省のお墨付きを得ているということで、企業PRするのもまたひとつなのかなと考えております。他の認定された企業のリーフレット等も一緒にお配りさせていただいておりますので、ぜひ、ご検討いただきまして、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
 非常に雑ぱくな説明となりましたが、以上をもって説明を終わらせていただきます。
 これからもハローワークは地域の皆さまに信頼されて、地域に貢献できるように頑張って参ります。引き続きご協力いただきますようよろしくお願いいたします。
 本日はありがとうございました。
会長謝辞 脇 弘幸 会長
 今井所長様におかれましては、お忙しい中、われわれのためにご講演いただきまして、大変ありがとうございました。
 ロータリーには、職業奉仕という考え方がございます。この職業奉仕についてお話しをしますと、非常に長く難しい話となりますので、私が考えるところを簡単にいうと職業奉仕というのはそれぞれの職業をとおして社会の様々なニーズにしっかりと応えていく努力を重ね、それによって自分たちの職業の信頼や品位を高め、社会から尊重される人や企業、存在となっていくことだと思います。
 本日の今井所長様のお話のなかに、企業からの求人が多く、人手が足りない、人材不足という現状にあるということですが、今お話ししましたロータリーの職業奉仕という考え方を踏まえて、われわれもしっかりと企業の品位、また信頼を高めながら人材の確保、そして人材の定着ということをしっかり考えていかなければならないと思いながらお話しを聞かせていただきました。
 今井所長様、本日はお忙しいなかご講演をいただき、誠にありがとうございました。


閉会・点鐘
その他の報告
ニコニコ献金
お名前(敬称略)内     容
水野家御礼
池田 一己新聞に載せてもらいました。
山田 健11月は、ドラマ「遥かな山の呼び声」をはじめ、釧路・根室の番組をNHKで数多く放送します。どうぞご覧ください。
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