釧路ロータリークラブ 国際ロータリー第2500地区 Rotary Club of Kushiro
通 算
3522
2018-2019年度
14回 例会報告
2018年10月18日
例 会 内 容
米山月間にちなんで/会員アンケートについて
会長の時間
会長挨拶 脇 弘幸 会長
 改めまして、こんにちは。今月は米山月間ということで、本日の例会は「米山月間にちなんで」ということになっております。それと、後半に少し「会員アンケート」の話をさせていただきます。
 米山記念奨学会については、今年度スタートしてすぐの7月22日に帯広で地区の米山記念奨学会セミナーが開催されまして、浅川幹事とともに出席をさせていただきました。そのセミナーでは、まず第2500地区としての米山記念奨学会事業の概要の説明、つづいて奨学会の事務局広報担当の野津さんという方から奨学会の事務局の運営や奨学会についてのお話がありした。最後に2017-2019年度奨学生のリーツウイシャンさんという方のお話があり、米山記念奨学会について少し勉強させていただきました。
 この米山記念奨学会は、東京ロータリークラブの米山梅吉さんが1946年、昭和21年に亡くなられた後、米山梅吉さんの功績をたたえ、戦後の復興が続くなか設立されました。
 日本で学ぶ優秀な外国人の方に奨学金を支援するということですが、東京ロータリークラブのメンバーの想いには「二度と戦争の悲劇を繰り返さないために、国際親善と世界平和に寄与したい」という強い願いがあったということでございます。
 米山記念奨学会の特徴としては、皆さんご存知のことと思いますが、奨学金の支援だけではなく、奨学生に地域のロータリークラブが「世話クラブ」となって、その「世話クラブ」のメンバーが「カウンセラー」となって奨学生の相談役を務めるというところかと思います。奨学生には世話クラブの例会に月1回以上の出席や例会でのスピーチ、また地区のいろいろな事業に積極的に参加するということが義務付けられています。その例会に連絡もせず無断で欠席することや積極的に事業に参加しないということになると奨学金が打ち切られてしまうことになります。この奨学金は世話クラブの例会に出席した時に手渡しで支給されるということです。銀行振り込みではありません。これも世話クラブやカウンセラー制度ということから単に経済的な支援にとどまらない交流という特徴があるためだと思います。
 また、奨学生となるためにはどのような手順があるのか資料を見てみると、奨学生の対象は基本的に外国籍の方で、日本国籍を持っている方は対象になりません。そして本人が在学している学校、これは地区の指定校ということになりますが、その学校に小論文や研究内容などの書類を提出して申し込むことになります。学校で選考された方を学校から奨学会へ推薦申込の書類を提出します。さらに地区での書類選考や面接選考が行われ、合格すると学校を通して本人に合格通知が手渡されます。学校と地区の二度の選考を経て奨学生になるということです。
 2019年度の第2500地区の指定校は6校となっています。残念ながら釧路には地区指定校は無いということになります。
 このあと、米山記念奨学会委員会の濱谷委員長が米山記念奨学会について、いろいろと調べて発表していただけるということでございますので、皆さんと一緒に改めて米山記念奨学会について勉強をしたいと思います。
 以上で、会長挨拶とさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
本日のプログラム
米山月間にちなんで/会員アンケートについて
『米山月間にちなんで』

米山記念奨学会委員会 委員長 濱谷 美津男 会員
 こんにちは。「米山月間にちなんで」ということですが、ご存じの部分が多々あると思いますが米山記念奨学会について確認していきたいと思います。今月初めキャビネットに入っていたと思いますが、米山月間にちなんで『ロータリー米山記念奨学会事業豆辞典』に奨学会のこといろいろ書いております。是非ご一読していただければと思います。
 公益財団法人ロータリー米山記念奨学会とは、日本に在留している外国人留学生に対し、日本全国のロータリアンの寄付金を財源として奨学金を支給し、支援する民間の団体です。米山記念とは米山梅吉氏の名前を冠にしており、公財では米山記念会館とありますが、これは別法人でありまして、それぞれ独自の理事会にて運営されております。
 米山記念奨学会の財源は全国のロータリアンからの寄付金であり、理事会は全34地区から選出された理事によって構成されております。毎年、全国で800人以上の私費外国人留学生を採用し、日本のロータリアンとの交流によって、将来は日本と世界を結ぶ架け橋となる人材を育てております。日本人留学生の派遣は行っておりません。
 米山記念奨学会の歩みですが、1952年、日本で最初に設立した東京ロータリークラブが日本のロータリーの創始者と呼ばれる米山梅吉の功績を記念して始めた国際奨学事業が国内の全ロータリー地区の合同事業として発展していったものです。事業の構想が発表されて、1952年には日米協定によるフルブライト奨学金が、またタイからの第1号奨学生を迎えた1954年には、日本政府による国費外国人留学生奨励金がそれぞれ始まりました。
 戦後の復興の道を歩み始めた当時の日本にとって二度と戦争の悲劇を繰り返さないために世界の国々と人物交流を深める必要性を感じていた時代であります。このような背景のもと、ロータリー米山記念奨学会事業は留学生が平和を求める日本人と出会い、信頼関係を築くことを目的とはじめられた国際事業であります。1967年7月1日文部省の許可を得て、財団法人ロータリー米山記念奨学会が設立されました。その後、新公益法人制度の施行のもと、2012年1月4日に新たに公益財団法人ロータリー米山記念奨学会としてスタートし昨年の2017年7月1日、財団設立から50年の節目を迎えたところであります。
 米山記念奨学会の特徴として、日本と世界を結ぶ架け橋となり、ロータリー運動の良き理解者となる人材の育成をする、それが米山奨学事業の使命であります。奨学生にひとりに地域のロータリーから世話クラブが選ばれ、さらにその会員の中からカウンセラーが付き留学生との交流を深め、彼らの日本の生活を心豊かなものになるように配慮しています。
 この奨学会事業はその成り立ちから交流を目的としたプログラムと言えます。それを実現させるための制度が世話クラブ・カウンセラー制度です。新奨学生とカウンセラーのためのオリエンテーションを毎年4月から5月にかけて各地区にて開催されております。
 また、カウンセラー研修会として特に文化・習慣の違いや考え方の違いに関する事例を示し、カウンセラーとしてどのように振る舞い対応をするかを求めるなどの研究事例がありました。また、2008年4月にはハラスメント相談室が開会され、奨学生・カウンセラーともにハラスメントへの認識をもって研修を行っていくという呼びかけがされております。
 2018年度の奨学生の採用数は852人となっております。また、米山記念奨学会事業は日本の全ての地区に関わる多地区合同活動としてロータリー●●の定めに全ての手続きを完了されております。
 また、ロータリーマークで公益財団ロータリー米山奨学会事業のこともマークに記載されるようになっています。
 寄付金と財政の状況ですが、これは2017年度の決算ですが、収入として寄付金収入は14億3,300万円。支出として、奨学金事業が14億500万円。事業費のうち奨学金が11億6,800万円。奨学金以外の事業費2億3,600万円と、世話クラブへの補助費・奨学生への記念品・学友会への補助費などが1億2,900万円。事業の広報や寄附増進に関わる費用が2,200万円で、事業費には奨学会事業の人件費が6,000万円くらい含まれています。
 2017年同期の費用合計が14億5,500万円に対して、事業費が14億500万円。割合が96.5%と公益性が極めて高いということがこれで表されております。個人の平均寄付金ですが、だいたい1万6,068円となっております。
 2017年度末の資産合計ですが、2018年6月末現在の資産合計は約103億8,000万円、基本財産が50億円、奨学会支援特別積立金資産が41億円、奨学会事業安定積立資金が約8億円、流動資産・他が4.6億円となっております。
 資産運用は資産運用規定において、基本財産は元本償還が確実なもので運用する。特別積立資産は元本償還の確実性が高く、かつ収益性も鑑みて運用していく、ということが定められており、実際の運用方法は理事長の委嘱を受けた財務委員会で検討され、常務理事会・理事会の承認を受けて決定していっております。
 奨学プログラムですが、先ほども脇会長から指定校推薦の中でありましたが、学部課程・修士課程・博士課程、それと地区奨励たぶん各地区クラブの中の推薦とかで出てくるものだと思います。指定校推薦制度は地区が選定した指定校から優秀な学生を推薦してもらい、推薦された候補者を地区で面接選考するもので、地区の推薦基準を指定校に提示できます。また、地区奨励金ですが、大学・大学院以外の教育機関で、短大・高専などに在学する留学生を対象としております。奨学金が大学院生の半額に変わり、1人の枠で2人採用できます。近隣の大学のない地域にも世話クラブを広げられるという利点もあります。たぶん、釧路が関わることができるかなという部分であります。
 例年7月に各地区の選考委員会が指定校を選定して、指定校から推薦された候補を各地区のロータリアンが面接選考して合格者を決定しております。約3人に1人が合格するような傾向にあるそうです。
 少し話が戻りますが、先ほどの学部・修学・博士・地区奨励の部分ですが、2019年度の奨学金としては指定校の被推薦数は7月中旬に決定し、7月下旬に公表されます。指定校からの受付期限ですが10月15日です。選定方法が地区選考委員にて書類審査・面接審査が行われます。奨学会選考学務委員会を経て理事会が最終決定して、合格発表が1月中旬から2月初旬ということになっております。博士・修士・学部ですが学部学科が3〜4年、および医学・歯学・獣医学部の5〜6年、大学院修士が1〜2年、大学院博士課程2〜3年、および医・歯・獣・医学系博士課程3〜4年が対象者となっております。
 高等教育機関は対象なのですが、これは高等専門学校専攻課程1〜2年、専修学校・高等専門士課程3〜4年を学部課程3〜4年相当とみなし、1名枠に1名の応募資格を認める部分の中での規定になっています。これは2019年度の奨学生に対してのものであります。
 先ほどの2019年度指定校一覧ですが、2500地区では稚内北星学園大学、東京農業大学、旭川大学、北見工業大学、帯広畜産大学、北海道教育大学(旭川)が指定校となっております。地区奨励金奨学制度ですが、2016年度で釧路工業専門学校が被推薦枠で2名ありました。2018年度に「釧路工業専門学校で被推薦者が1人いた」と調査結果が出ております。
 米山学友会とは、学友と現役奨学生により組織された米山記念奨学生の同窓会組織です。奨学期間終了後も地区と連携しながらロータリアンと学友が継続し交流を深めるイベントやさまざまな地域活動を企画して活動しております。海外には台湾・韓国・中国・タイ・ネパール・モンゴル・スリランカ・マレーシア・ミャンマーの9つに米山学友会があります。正式な学友会ではありませんがベトナムには米山学友会ネットワークがあり、主にホーチミン市で児童養護施設・高齢者福祉施設などへの支援活動を行っています。
 最近では他地区や海外の米山学友会とも交流して、活動を学びあい、共同で奉仕活動などを行う米山学友会同士が国や地域を越えて横の連携を図っていっております。国内には33学友会があるそうです。学友会のフォローアップとして、災害感染症流行時にメールでのお見舞いや注意喚起のメールを配信もやっているそうです。
 奨学生の地区別割合数ですが、これは寄付金が増えると地区での採用の奨学生数が増えるということで、各地区あたり奨学生を何人採用できるか、概ね地区の寄付金関連指標の全国比によって決定されます。2019年度の各地区奨励学生割合頭数の計算ですが、これは2018年度と同様、各地区の寄付金総額・個人平均寄付金額・特別寄付金者割合・有資格者数=「米山奨学金の対象者」となる留学生の各要素の全国比によって算出されているそうです。2019年度の採用数は約850人と事業計画が立っているそうです。
 地区内大学及び高専専門校を対象にキャンパス別2018年1月現在の留学生と2016年度の地区寄付金額を基準とし、さらに2018年株式配当金割合を決定し2019年度枠を850人に対して、別枠34名を除いて採用定数816名で、34地区で割り当てていくそうです。
 最後に、全国の学校情報収集と地域の提供ですが、毎年5月に全国の大学や高専学校に対しWEB等の診断アンケートを実施し、学生別留学生数を把握し、地区奨学金対象者における有資格者を把握しています。学校との関連を深めるための基本資料を活用するよう地区選考者が配布し、地区において正確な有資格者を把握しているとのことでございます。
 雑ぱくではありますが、以上説明とさせていただきます。ありがとうございました。
『会員アンケートについて』

脇  弘幸 会長
 それでは、今回実施する「会員アンケート」について、私からお話をさせていただきます。会長基本方針に記載させていただき、クラブアッセンブリーでご説明をさせていただきましたが、一昨年、クラブ創立80周年を終えまして、次年度はいよいよ吉田潤司ガバナー誕生となります。さらにその先にあるクラブ創立90年、そして100年へ向かってクラブとして確かな歩みを進めて行かなければなりません。
 そのためには、これまで以上に活き活きとした、また魅力あるクラブであることが必要だと考えています。現在でも和やかで、とても良い雰囲気のクラブではありますが、さらに活力あるクラブとなるように考えていかなければなりません。当然のことですが、クラブを支えているのは会員皆さんで、会員がいるからこそクラブが成り立ち、さまざまな活動ができるものだと思います。
 そこで、活き活きとした魅力あるクラブを目指すためには、まず会員皆さまがクラブの活動をどう見ているのか、どう思っているのか、現状を知ることが必要だと考え、今回のアンケートを実施させていただくことになりました。
 皆さまからどういった回答があり、どういった結果になるかは分かりませんが、良いと思うところ、良くないと思うところも正直に書いていただきたいと思います。そういったところが分かれば、これからのクラブ運営についての方策を考えていけるのではないかと思っています。内容は10の大きな項目の中に76の設問があります。少し多いなと思うかもしれませんが、15分程度で回答できますので、皆さんのご協力をお願いいたします。
 それと、滝越大委員長がアンケートの設問内容が固いものですから、チョビひげおじさんのイラストが入ったチラシを作ってくれましたので、このチラシを見て晩酌の前に少し時間を取っていただいて回答いただければ、今後のクラブ運営の参考になると思いますので、是非とも皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
クラブ広報・会員組織委員会 委員長 滝越 康雄 会員
 会長が概要の趣旨説明をされましたので、短時間実務面で私からご説明いたします。去年の10月段階で脇会長から指示ありまして、クラブ活動計画書の第一に載っている事業です。それで、私が実務的にまとめたりしました。大事なことは大きく1・2・3部、大きく入っていますが、問題が多いので少し分厚くなってしまったのです。
 このアンケートの回収方法ですが、そのまま例会にお越しいただいて、私に渡すのが一番簡単です。FAXはホッチキスが分厚いですし、無理なのでFAXの方はこちらに移し替えて送らないといけないので、手間です。「もう一回例会に来い」という意味もありまして、これを例会時にお持ちいただければと思います。
 そして、私は関向さんと"これは少し地味な仕事なので少し色を付けないか"ということでチラシを作りました。チラシの意味は「アンケートが終わるまで遊びを控えなさいよ」という趣旨ですので、期限まで会社のデスクマットに挟むか、家で画鋲で貼り付けて、これを済ますまで辛抱し頑張って作っていただきたいと思います。今日の人数、勘定しましたがとてもアンケートになるような人数ではないので、あまりにも回収率悪いと、昨今のニュースで医学部の水増しとか製品メーカーの何とかでそういうことまでは想定していませんが、なにせ、集まらないとアンケートになりませんのでよろしくお願いいたします。
 今回のこの事業ですが、発案や問題提起は脇会長と担当委員会で、いろいろ頭使って影で長く作られたものです。プリントは事務局で印刷しました。ナンバー打ち、ホッチキス、封筒止め、いわゆる肉体労働は私が全部やりました。これからの集計が非常に時間かかります。早めに回収したく、ご協力を願いたいと思います。70人くらいを回収したいのですが、70×76というのは、5,000問位を機械で打ち込んでやらないといけないので、正月を超してしまう事業なのでご協力をよろしくお願いいたします。以上です。


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