釧路ロータリークラブ 国際ロータリー第2500地区 Rotary Club of Kushiro
通 算
3510
2018-2019年度
02回 例会報告
2018年07月12日
例 会 内 容
ガバナー公式訪問
お客様紹介
 それでは、本日ご来訪いただきました皆さまをご紹介させていただきます。
 国際ロータリー第2500地区ガバナー細川吉博君、同じく第2500地区第7分区ガバナー補佐・小野寺英夫君、同じく第2500地区副幹事・松原光一君、同じく第2500地区副幹事・前川学君、同じく第2500地区第7分区ガバナー補佐幹事・篠原恒也君、最後にご紹介をさせていただきます当クラブのメンバーではございますが、国際ロータリー第2500地区ガバナーエレクト・吉田潤司君、同じく第2500地区副幹事・次期地区代表幹事・木下正明君。
 細川ガバナーをはじめご来訪いただきました皆さまのおかれましては、本日は当クラブの例会にご出席をいただきまして誠にありがとうございます。細川ガバナーにおかれましては、のちほどご講話を賜りたいと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上でご紹介とさせていただきます。


乾杯挨拶
小船井 修一 パストガバナー
 皆さん、こんにちは。まずもって細川ガバナー、ご来訪ありがとうございます。また早い時期にお越しいただいたことを感謝申し上げます。
 細川先生は大きな病院の院長先生で、公安委員長でもあって、甲賀先生、梁瀬さん、そういう2人と本当に仲良くさせていただいている意味ではご縁があると感じております。
 これから長い長い公式訪問、その意味では、10月中旬までの公式訪問を無事終えることをご祈念申し上げながら、帯広とわれわれのいろいろな意味での繋がりというものがあると感じています。その中で、吉田年度にとってもこの細川ガバナー年度がある意味での一番の見本として学ばせていただく年度であると思っておりますので、今後ともどうぞご指導をよろしくお願い申し上げます。
 それでは皆さん、ご起立いただきノンアルコールではございますが、乾杯の音頭をとらせていただきます。
 細川ガバナーのこれからのご健勝と無事の帰還で終えることをご祈念申し上げまして乾杯をさせていただきます。 (乾杯)
会長の時間
会長挨拶 脇 弘幸 会長
 皆さん、改めましてこんにちは。本日は、本年度第2回目の例会となります。ガバナー公式訪問例会にお忙しい中ご出席をいただきまして大変ありがとうございます。そして細川ガバナー、小野寺ガバナー補佐、本日のご来訪まことにありがとうございます。改めて歓迎とお礼を申し上げます。
 今週からスタートをしましたガバナー公式訪問でございますけれども、先ほども協議会の中でもお話しをしましたが、当クラブで5クラブ目ということで、第7分区では最初のご訪問ということになります。明日は同じく第7分区の釧路南クラブさん、そして白糠ロータリークラブさんに訪問をされる予定だと伺っております。まだこの公式訪問は62クラブが残っているということで、まだまだ始まったばかりというところでございます。
 そして本日は、10時30分から細川ガバナーと会長・幹事懇談会を開催していただきまして、細川ガバナーには気さくにいろいろな話をしていただきました。話が非常に楽しくて、11時からのクラブ協議会の話が終わったのが58分でございました。ギリギリまでいろいろなお話しをさせていただいたところでございます。そして先ほど協議会が終わりまして、休む間もなくこの公式訪問例会ということです。このあと細川ガバナーには、ご講話をいただくということになってございますのでどうぞよろしくお願いをいたします。
 先ほど協議会でもお知らせをさせていただきましたけれども、このテーブルの上にある「ゴング」、いま協議会、そして例会のスタートでも点鐘をさせていただいたのですが、このゴングは東京ロータリークラブが2020年に創立100年を迎えるということで、すなわち日本のロータリーが100年ということで、今年度から2020年度にかけてこのゴングを公式訪問でお持ちいただき、各クラブ例会のときにこのゴングを使っていくと、そしてなにかきっと最後2020年のイベントかなにかで使うのか、そのあたりは多分後ほど細川ガバナーのお話しの中にもあろうかと思います。そんなことで、最後閉会のときの点鐘も今回はこの細川ガバナーにお持ちいただいた点鐘を使わせていただくということになりますので、1点ご報告をさせていただきます。  結びになりますけれども、細川ガバナー、これから先ほど言いましたように62クラブ訪問されるということで、まだまだ始まったばかりでございます。お身体には十分に留意されまして益々ご活躍されますことをご祈念申し上げまして、本日の会長挨拶とさせていただきます。
 本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
本日のプログラム
ガバナー公式訪問
司会
それでは、本日のプログラムに入ります。本日は、『国際ロータリー第2500地区細川吉博ガバナーの講話』となってございます。
 細川ガバナー、よろしくお願いいたします。
国際ロータリー第2500地区 細川 吉博 ガバナー
 皆さん、こんにちは。今年度2500地区ガバナーをさせていただいております帯広北ロータリークラブの細川と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
いま思いますと、5番目に釧路ロータリーさんに来ないで、もう少し後に来て、その間いろいろなクラブで練習をして、ここで総まとめとして来られたら良かったと思いながら後悔をしているところでございますけれども、こういう順番になっておりますので、まだまだ未熟な初心者マークが付いているガバナーのクラブ訪問でございますので、ぜひそのあたりをご容赦いただきながらお話しに付き合っていただければと思っております。
 先ほど、100年の鐘のお話しが出ておりましたけれども、これは先ほど出ましたように、2020年の東京ロータリー100周年を日本のロータリー100年として作られております。実行委員会と東京ロータリークラブとで資金を出し合って、全34クラブに出しております。
今年・来年吉田年度と、今年は各クラブにこれを持って各クラブの会長さんに点鐘していただく。そして『地区大会』では、私が点鐘させていただく。来年もまた同じように各クラブで点鐘をしていただいて、そして地区大会が終わって、確か11月に東京でイベントをする中で、全国のその鐘を1回持ち寄って、そこで全体で点鐘をするという話を聞いております。
そのあとはどうなるかよく分かりませんけれども、そこまでの話が一応『ロータリー100周年記念事業』となっております。
 もう1つは、バッジを作るという話になっていて、つい先日7月の新旧ガバナー会で「デザインがまだ集まっていないので、ありませんか」と言っておりましたけれども、そのバッジも作る、その2つが大きなイベントになろうかと思っております。
 本日は私、このように来させていただきまして、こちらにはロータリーとしても先輩がたくさんいらっしゃいますので、私みたいに駆け出しと言えばおかしいですけれどもロータリーを皆さんより知っているわけでは全然ありません。ただ、今年のバリー・ラシン会長のお話も含めまして、ぜひ私なりの話をさせていただきたいと思っております。
その前に1つ、やっぱり最後の方でちょっと職業奉仕についてお話ししたいと思っておりますので、私自身のことにつきまして少しお話しさせていただきたいと思います。
 私の生まれは、昭和33年でございます。今年9月で還暦になります。ちょうど利尻・礼文あたりを回っているあたりが還暦かなと思いまして、ちょっと寂しいのか楽しいのか分かりませんけれども、そういう年齢です。私の生まれは、帯広の隣の幕別町という所で、スケートの高木美帆や陸上の福島千里が出たり、マウンテンバイクとか、ラグビーの女性の桑井とか、「幕別町はオリンピック選手がたくさん出る」と言われている感じになっておりますけれどもそこの幕別町出身で、高校は帯広でした。そのあと岩手医大というところに行きまして卒業をしてから地元ですので北大の整形外科の医局に入って、北大の中で仕事をするという形になっております。
もちろん大学におりますので外来等もいろいろやるわけです。僕は整形外科の中でも背骨というか首や腰を専門医やっておりましたので、私たちが子供のころというのは、帯広で腰や首の手術をしなければいけないといったときに、いまは帯広で厚生病院や自分たちもやっていますけれども、昔は、帯広で何か大きな手術をやると言ったら実は札幌に行くか、釧路労災病院などに行くしかなかったのですね。
そういう状況の中で北大の外来などにいますと、北海道中から遠い所から前泊して来て、朝から診察をして、終わっても帰れずにまた一泊をして帰ると。そして検査があればまた別の日に来るというような形で、いろいろ苦労をされて全道から集まっている患者さんがいました。「これは手術ですね」とか「入院予約です」となります。でも大学ですからたくさん人がいたりしていますけれども、たまにみんなで話し合っていると「あの人どうなった」と言ったら、半年や1年ほったらかしになっているような人も結構。あまりこういうことを言うと怒られてしまいますけれども、現実問題としてそのような状況がありました。
患者さんがその間、しびれを切らせてどこかの他の病院へ行ったのか、そのまま障害か何かになってしまったのか、それは何とも言えないところもありますけれども。そういう状況の中で、実は私も2年間くらい釧路労災病院で仕事をさせていただいたこともありました。その中で経験をしていった中で、自分が医者としてやるのであれば病院をやりたいと。その中で、患者さんを待たせるのではなく、例えば患者さんに自分ができない手術であれば、できる人を呼んで来てやってもらうような病院をやらなければいけない、と自分で思いました。私、最初100ベッドの整形外科を中心の病院をやりましたけれども、基本的な考え方としては「この手術は自分ではできない」と思ったら大学へ行って大学の教授に来てもらった。ですから、北大や旭川医大は今も北大系だったですから、そういう先生に来てもらったりして専門的なものをそこでやろう、としてやりました。
そういう形でやったのが、実は私38歳のときで、いまから22年前です。そのようにやってきて、それは自分にとってみて病院をやるということよりも、その地域の人たちが苦労をしないでスピーディーに適切な医療を受けられる環境を何とか作ってあげたいという気持ちでやったつもりでおります。
たまたま100で始めましたけれども、保健所の方からいろいろ帯広市立病院の頓挫した話がありまして「そのベッドを受けてほしい」といって、いま196になりました。そのあと行政からいろいろあって、例えば老健を幕別と帯広に150床と100床を作って、あとはグループホームなどをやりました。それは「帰る所がない」という現実があるものですから、そういった意味でそれを何とかしたいと。そしてそういなってきたら、本当に「終の棲家が必要だ」というような形になって社会福祉法人を作りまして、老人ホームをいま小規模ですけれども4か所運営しております。
当初自分たちの仲間としては、100人いないくらいの病院だったのですけれども、いまはおかげさまで800人以上がスタッフとして一緒にやっております。なんとかみんなが喜んでもらえる環境を作りたいと、ただそれだけで若気の至りと言ったらおかしいですけれども、向こう見ずみたいな感じでやってきたように思っております。
いまの年齢だったらそんなことできるかなと思ってしまうこともありますが、そういった中でロータリーに参加させていただきまして、今回このようなガバナーという形でやらせていただいております。
私がお話ししたいことは、今回バリー・ラシンのお話しの根本になるところだと思っております。ロータリーというのは、もちろん皆さんご存じのように「親睦と奉仕」が車の両輪としての役割だと思っております。
「親睦」ということでいいますと、皆さま方ご存じのように20世紀初頭のシカゴの商業道徳の欠如の時代のときに、例えば、お互いに信頼できる公正な取引ができた、そして親友関係に発展する仲間を作っていきたいと、ポール・ハリス以下の考え方があってロータリーができました。当初はそのように信頼関係を作る「仲間」というものだったわけなのですけれども、そこに徐々に「奉仕」という芽生えがあって、その友情からその次にくることになると人助けをするということは当然なことだと思っております。ロータリーの人助けというものは、あらゆる人が手を取り合って自分を超えた素晴らしいことを生み出すということだと思っております。
これは、後で同じようなお話しがありますけれども、一人ひとりの力というものはものすごく小さな力であったとしても、その人助けというものは多くの人が力を合わせることによって、それは自分の力を超えたもの、それはクラブ単位もあれば、地域単位・国単位、そしてその最後は、世界に対して素晴らしいことができるということだと私は信じております。「ロータリーの奉仕」は人々の人生、そして地域社会を変えるもの。何かすごくオーバーなような感じですけれども、これがいま現実に行われている「ロータリーの奉仕」だと思っております。
そのようにロータリーでは奉仕活動をしているわけですけれども、よく知られていない事実というものもございます。それは何かと言いますと「地域社会から」ということはよく指摘されます。「ロータリーという名前は聞いていても、何をやっているのかよく分からない」ということが現実に半分以上の人達からあります。でも、もうひとつ問題だと思うのは、ロータリークラブメンバーからももしかしたらよく知られていないのではないかと。多くのロータリークラブの中で、「ただロータリーに誘われて入りました」「食事をするということで」「職業上の付き合いがあるから」と誘われて入っている人がいるかもしれません。でも、もっと考えていかなければならないことは、ロータリーの奧にあるロータリーの精神をきちんと学んで、ロータリーを理解しなければいけないと思っております。
そういった意味でいいますと、釧路ロータリークラブさんは、クラブとしての情報や研修などをしっかりされているクラブですからそのようなことはないと思いますけれども、自分たちのクラブに立ち返ってみたとしても、このような事実が他のクラブにももしかしたらあるのかと思っております。
地域から知っていただく、そして特にクラブメンバーからも知っていただくということがとても大切なことです。それは社会に対して私たちがどのようにアピールして行くかは、私たちロータリアンの一人ひとりも真剣に考えて行かなくてはいけないことだと思います。
その意味で、よく「公共イメージの向上」と言われておりますけれども、これはいろいろな意味で私たちの活動を正しくロータリアン以外の人にも知っていただくことだと思っております。このように知っていただくことによって、ロータリアン以外の人がロータリーの活動に対して、「自分も一緒に参加をしてみよう」「自分もやってみよう」という気持ちになっていただければありがたいと思っております。
釧路ロータリーさんも本当に多くの青少年支援活動をされております。特に子供たちの学力向上のためのいろいろなツールを使っての地区補助金の事業もされております。いろいろな意味でアピールをされていると思いますけれども、更なるアピールをぜひこの地域・釧路のみならず、この2500地区そして北海道・日本に対してもそれをアピールして行っていただければと思っております。
現実のロータリーには、活動を続けるためにいろいろな問題があると思います。例えば、人材。数の問題も含めてあると思います。街の人口が減ってくる中でロータリーだけが増えるのか。現実的にはそんなにないのかもしれません。でも昨年、小船井パストガバナーも言っていましたように、街の中でのロータリーをはじめとしての奉仕活動に対する意識、参加の意欲、はかなり違います。先ほども言ったように公共イメージの向上をさせることによってこのような奉仕活動に対しての参加の意識を高めて行くことも必要だと思います。現実的には、やはり人が減っていく街の中にあるということ、人が減るということ=もしかしたら資金的なものの限界もあるのかもしれない。人が減るということは人と人との出会いも減ってくるので、いろいろな意味での発想やひらめきももしかしたら減っていくのかもしれない、という問題もあろうかと思います。
あと、よく言われることが「会員の高年齢化」。どんなときでもこの話を言われます。私は高年齢化が悪いとは思っておりません。ロータリーの経験をたくさんされている方、人生経験をたくさんされている方がロータリアンとして活動をされることは、とても大切なことだと思います。それだけではなくて、その他に若い人も入っていただいて一緒にロータリー活動をする。つまり、偏りのない全年齢層にやはり分布しているロータリーメンバーの構成が必要ではないかと思っております。
もう1つは「プログラムのマンネリ化」という考え方もあるかと思います。各クラブにおきましては、どうしても1年単位の会長・幹事の年度になったりしております。クラブよっては、2年・3年で中長期の中でプログラムを考えるクラブもあろうかと思いますけれども、多くのクラブでは前年度のクラブをはみ出て次に行くことがなかなかしにくいような状況も他のクラブでは見受けられます。プログラムを毎年同じことを継続していくこともあろうかと思いますけれども、どこかで変化をもって次の新しいものにチャレンジしていくことも必要だと思います。
現実のロータリー、このように言ってきますと、何かすごく悪いような感じに見えてしまいますけれどもでも、そういうロータリーでも、私たちは地域の中で良いことをしていることは現実として私たちが認識すべきことだと思います。私たちは、地域の中でロータリーを通じてきっと素晴らしいことをしていると思います。
そういうロータリーの将来を見ていくときに、それは、私たちのクラブそれ自体の問題が大きくロータリーの問題になって行っていると思っております。ロータリーでの自分の役割は、いま自分がいるクラブでの役割だけではなくて、もっと大きく言えば世界の中でのロータリーにおける自分の役割という形にも置き換えていけるのかと思います。
今年RIの中では「世界を変える行動人(People of Action)」という言葉が盛んに出てきております。これは例えば「世界の富豪ベスト100」とか「世界のIT創業者ベスト〇〇」というような話ではなくて、私は、私たち自身がこの自分たちのクラブの中で、自分たちの地域の中で行動していくこと、そのことが大きなうねりとなって世界を変えて行く、と私は思っております。広い海の中で、一滴の水を垂らして、その水を落として輪ができるのと同じように、その輪が小さな輪かもしれませんけれども、それが多くのメンバーと一緒に集まることによって、その輪がきっと大きな波となって、大きなうねりを作って行くのではないのかと思っております。ですから、私たち一人ひとりがいろいろ職業もあれば、クラブの大小もあれば、いろいろな環境の違いはあろうかと思いますけれども、一人ひとりが「私たち自身が世界を変える行動人だ」という意識を持ってぜひロータリー活動をして行きたいものだと思います。
 ロータリーでは、特に世界に対して「ポリオプラス」や「地区補助金を使った事業」「グローバル補助金を使った事業」などいろいろプログラムとしてやっております。その意味で、世界に対していろいろな貢献をしているわけでございます。こういう意味では、ぜひ財団の役割を私たちみんなで理解をして行きたいと思います。
 もう1つ、ロータリーとしては、他の奉仕団体とはちょっと違うところで「青少年奉仕」があろうかと思います。特に釧路クラブさんではアイスホッケー、野球をはじめとして、また日台の交流も含めて、青少年に対してご尽力をされておりますけれども、その中でもインターアクト、ローターアクト、ライラ、青少年交換、などいろいろなプログラムもあります。このあたりにつきましてもぜひ皆さんと一緒にこの奉仕を実現して行きたいと思います。
 特に「ローターアクト」につきましてお話しをさせていただきたいのです。ローターアクトは今年で大体50年経っております。世界に10,000のクラブがあり、メンバーが大体25万人いると言われております。バリー・ラシン会長は「ローターアクターをこれから倍にする」と盛んに言っております。つまり25万人のローターアクターが50万人になるということです。それと同時に「ローターアクターがロータリアンとしての二重の身分を持つことができる」と言ってきております。ということは、いま現在、世界に120万人いるロータリアンが、ローターアクターがもし50万人になったとして、それがロータリアンになればロータリーは170万人になるということになります。これをどう考えるかといいますと、もしかしたら人頭分担金を取るためとか、いろいろの考えがもしかしたらそこにあろうかと思います。
そういう考えもあるかもしれませんけれども、私はここで考えたいことは、ローターアクターやインターアクターは、ロータリーの精神を受け継いでいる、ロータリーの遺伝子を持った若者と思っております。彼らが増えることによって、そのロータリーの精神をずっと引き継いでいただいて、将来のロータリアンとして、本当の意味ということはないかもしれませんけれども本当の意味でのロータリアンとして将来のロータリー活動をして行っていただける若者としての立場として、人頭分担金を取るためなどではなく彼らを育てて行きたいと考えております。
いろいろな困難なこと、やらなければならないこと、たくさんのことにいま私たちは直面していると思っております。何かひとつずつこれから解決して行こうと思うときに、私たちはその前向きな変化を求めてやって行かなくてはできない。いまあるものの中で満足するのではなく、さらに違うものを求めて行かなくてはいけないと思います。それを前向きな変化としてとるのであれば、ここにあるように直面する課題に私たちは勇気と希望と想像力を持って、それを正面から立ち向かっていく、情熱を持つ、ということが必要なのではないかと思います。言葉としては、勇気と希望と創造性という言葉がありますけれども、これは私たちロータリアンとして、ロータリーの活動をしていく中で皆が備わっているものだと信じております。
それこそが『インスピレーション』というものだと私は感じております。その意味で「インスパイア」や「鼓舞する」「激励する」という意味もある言葉でありますけれども、一般的にいうと「思いつき」や「着想」や「ひらめき」という言葉になります。私は『インスピレーション』には、その何か行おうとする心の情熱というものがそこにあると思っております。大きなクラブでありましたら、大きな中で波として動いているところもあります。小さいクラブは、何とか自分たちもしなければいけないというクラブの中の状況もあるかと思っております。それぞれのクラブの中での問題点を持って、次のところに新しく何かを改善して発展させていけるものをぜひ皆さん一緒に情熱を持ってこれからのロータリー活動を進めて行ければと思います。
その意味で、私たちはぜひ「 BE THE INSPIRATION インスピレーションを持とう」、心をひとつにして今年のロータリー活動をぜひ皆さんと一緒にやって行ければと思います。
 私自身、「行動するロータリー・つながるロータリー・ロータリーの未来を考えよう」というテーマにさせていただきました。「行動するロータリー」というのは、私たちロータリアンは、理論や考えているだけでロータリーの活動が始まるわけでも終わるわけでもございません。やはり行動をするということが、何かを動かすということが、私たちロータリアンにとって必要なことだと思います。
そして私たちの力は決して1人ではなく、それが2人・3人、そしてクラブ単位・地区単位、そして国単位ということの中でつながっていくことで、大きなうねりとなって力となっていくということを信じております。それこそがロータリーの未来を創って行くことだと思います。
その中でやって行こうということを考えましたけれども、1つは、「ロータリー賞」をぜひ皆さんで考えていっていただきたいと思います。ロータリー賞は、マイロータリーからも出ますけれども、ぜひそのためにマイロータリーに登録をしていただきたいということが私からのお願いでございます。ロータリー賞を獲ることを目指すことによって1つのクラブとしての方向性もそこのところで出てくると思います。
あと、「地区内新クラブ」ということでございますけれども、最初に言いましたように「人口が減っている所で地区内の新クラブなんて」という話があります。私自身は帯広にロータアクトクラブがあるものですかあら、30歳でロータアクトクラブが終わった方、OBを集めて衛星クラブとしてロータアクトクラブのロータリークラブを作れればといろいろ考えて行動しているところです。
 地区事務所の在り方の調査研究もありますけれど、ロータリー賞につきましてはマイロータリーへの加入、これがクラブの活性化への道筋になると信じております。
「私たちロータリーは Together we connect つながっていく」ということと、「私たちはTransform 変わっていく」そして「私たちは Inspire する」。この3つがテーマでしたけれど、この前の世界大会に行ったらもう1つその下にパネルが貼ってありました。「 Together we end Polio 」というのがありました。写真を撮ってきて今日は出していないのですが、この4つなのだなと思いまして、これを私たちロータリーの大きな標語だと思っております。
地区事務所につきましては、次年度吉田ガバナーエレクトのいらっしゃるホストの釧路クラブで、私自身、これについての考え方ですけれど、駒形年度で一度決議されております。例えば、ガバナー事務所と地区事務所の在り方・業務内容を今一度精査して、もちろんそこには経費的なものもあるのかどうか、なるべくお金をかけないようにしたいと思っております。また、地区の中では地区の戦略委員会というのがありまして、ガバナー・ガバナーエレクト・ガバナーノミニ―の間でこれを次の戦略として考えていくことになっておりますので、そこを十分相談しながらこの問題について早い時期に一定の方向性を出していきたいと、何らかの形で動き出したいと思います。
先ほど職業奉仕ということで、私自身が整形外科医という仕事の中で今まで医者になってから、また開業してから自分なりにやってきました。その時はロータリアンではありませんでしたが、ロータリアンになったときに自分なりに思ったことは、医者にとってみて患者さんが幸せになる、患者さんが喜んで帰ってくれるというのがものすごく自分にとって幸せなのです。患者さんが辛い思いをしていると夜胃も痛くなってきますけど、患者さんが喜んで帰ってくれると自分も体が健康になったような嬉しい感じになります。同じように相手の人の喜びが私の喜びであって、あなたの幸せが実は私の幸せなのだ、これが私は「奉仕の理念」だと思います。
ロータリーの綱領の中でも、「ロータリーの目的は意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励しこれを育むことにある」とあります。意義ある事業とはきっと有益だと思いますし、職業倫理の倫理という意味でいいますと、単に法令を遵守したということにプラスして、私たち一人ひとりが持っている道徳があるのかと思います。
そういった意味で「4つのテスト」などを私たちは参照して職業を考えていくべきだと思っております。私自身、職業奉仕に対しては、職業サービスを念頭に相手の立場に立った職業活動を行い、相手の喜びを自分の喜びとしながら職業人としてより高い倫理の向上に努め、世の中に広めていくことだと思います。
昨今、RIの中で職業奉仕というものが削除されようとしておりますけど、日本のロータリアンはこの考え方の下で私たちはロータリーの活動をしていると思っております。私自身、RIがどのような方向性に持って行こうとしても私たち日本人のロータリアンはこの気持ちを大切にしながら、これからロータリー活動をしていくべきではないかと思っております。これは渡辺好政元RI理事が書かれた記事ですけれど、このとおりだと思います。
新世代奉仕というのはいま青少年ですけれども、元々、超我の奉仕があり、「最もよく奉仕する者 最も多く報いられる」そして、クラブの奉仕の親睦がある中に、そしてロータリーの綱領「4つのテスト」がある。それらを基として、それらを幹として職業奉仕の考え方が栄養を吸い上げてロータリーの実となり花となるような、国際奉仕や財団、社会奉仕、青少年奉仕の花を実らせていくのがロータリーだと思います。そういった意味では、職業奉仕は大切なものです。私たち日本人ロータリアンにとっても必ず身に着けておくべきものだと思います。
時間がオーバーしてしまって申し訳ございませんが私自身、ガバナーとして今年1年、皆さんと一緒に頑張ってやっていきたいと思っております。ぜひいろいろなご指導いただければありがたいと思いますし、釧路ロータリークラブの皆さんにおかれましても、これから今まで以上にこの地域においてのロータリーの活動を活発にしていただいて、この2500地区のリーダーとしてこれからもご指導いただければありがたいと思います。
本日は、つたない話で何ですけれども本当にこのような機会を与えていただきましてありがとうございます。これからどうぞよろしくお願いいたします。
9月28日29日に『地区大会』がございます。皆さんをお待ちしておりますけれども、私の今年の考え方は、始まって30分で帰るようなことはしないようにいたします。1時間以上はいていただきたいので、どこかに二次会宴会場を取られるときには、1時間以上空けてから予約をされるようにお願いをして、終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。
会長謝辞 脇 弘幸 会長
 細川ガバナー、お疲れのところ大変ありがとうございました。
細川ガバナーは今年度「行動するロータリー・つながるロータリー・ロータリーの未来を考えよう」という地区のスローガンを示されております。本日のご講話の中でも多くの人たちが手を取り合い、協力することの必要性をお話しされております。
当クラブは、次年度吉田潤司ガバナーを輩出するということになります。今年度はしっかりと足元を見つめ直し、組織の強化そして活性化を図り次年度のガバナー年度へしっかりと向かって行きたいと思います。そして本日ご講演いただいた細川ガバナーの思い、そして本日ご指導いただいたことを参考に今年度のクラブの運営・活動を進めて参りたいと思います。
そして公式訪問の後は、いまお話しにありましたとおり翌週だと思います。すぐに『地区大会』がございます。当クラブからもたくさんのメンバーで地区大会に駆けつけたいと考えてございますのでどうぞよろしくお願いいたします。
細川ガバナー、本日は誠にありがとうございました。


閉会・点鐘
その他の報告
ニコニコ献金
お名前(敬称略)内     容
地区ガバナー 細川 吉博志として
脇  弘幸本日のガバナー公式訪問例会宜しくお願い致します。
小野寺 俊息子の野球チーム・阿寒クレインズが27日から札幌で開催される全道硬式少年野球大会に出場することになりました。
今年度累計 39,000円