通 算 3506回 |
2017-2018年度 第46回 例会報告 2018年06月14日 |
例 会 内 容 『グローバル補助金事業に参加して』 |
会長の時間
会長挨拶 邵 龍珍 会長

さて、このRI3330地区ですけれども、バンコクの南部にあるスワンナプーム空港、ここを含めて北はカンチャナブリとミャンマーの国境沿い、南はプーケットとマレーシアの国境沿い、この長い地域の地区でございます。いまタイに4つの地区があるそうですが、この3330地区がいま一番勢いあると。何かと言いますと、毎年3クラブ以上の新クラブを発足させて、現在107クラブ・会員数が2,700人ほどの地区だそうでございます。
もう1つ、僕も最近分かったのですけれども、友好地域がもう1つあったのです。インドネシアの3420地区。僕も初めて聞きましたけれど、もう1つ友好地区があってここはあまり接触がなくて交流もないのですが、何度かグローバル補助金等々の支援をしている友好地区だそうでございます。
また、この友好地区の上には、姉妹地区があること皆さんご存じかと思いますが、われわれ2500地区は韓国の3590地区。皆さん釜山の位置はご存じかと思いますけれども、釜山から地図で左にまっすぐ行ってちょうど真ん中ぐらいの、まっすぐ左へ行ってもらったら晋州(チンジュ)という街がございます。車で高速で2時間程の所ですが、人口が34万人、教育・文化・芸術の都市と言われているのですが、ここを中心とした地区が3590地区。ガバナーのことを韓国では総裁と言いますけれども、現在の総裁はシム・ハススさんという方で、巨済島(コジェド)出身です。この方は、地区として今年度333人の純増を達成しました。またそれによって3590地区は、4,203名の会員で、クラブが84クラブ、そしてそのうちの11クラブが女性単独クラブということになっております。
また、今年度すごい貢献をされたことは、RIの寄付を今年度3590地区は120万ドル行ったそうです。110円をかけると1億3,200万円。当地区と比べると数十倍なのか分かりませんが、韓国内でも19個の地区がありますけれどもトップクラスに名を上げたという今年度でございます。
いつから姉妹地区になったかといいますと、1988年、当時2500地区は250地区と呼ばれていたときに、網走ロータリークラブの秋永ガバナー年度のときに同期ガバナーであります3590地区、当時は327地区と言っていましたけれども、同期総裁のキム・イル総裁の時代に姉妹地区が締結されました。
この姉妹地区は、目的がしっかり決められていまして、両地区が兄弟の友情とロータリー精神に則って、国際親善とその両国に対しての知識と理解を深めながら、ロータリー奉仕と青少年交換プロジェクトを発展させて、両国またアジア、そして世界平和に寄与する、こういった目的をしっかり定めて協約書に書いてあります。
事業といたしましては、地区大会の相互訪問、青少年交換プロジェクト等々が記載されております。この協約書を3年に一度再調印いたします。今年4月の韓国の地区大会で、細川・吉田・松田、この年度の3年間の再調印をしてきました。吉田ガバナーノミニーもサインをして、地区大会へ行って帰って来ましたが、その協約書をしっかりと本来は地区事務局に渡していかないといけないのですが、そういうところで、少し当地区は途絶えてしまっていた年度があったのですけれど、この数年はしっかりと共有しているということでございます。
今後、われわれの姉妹地区、そして友好地区がたくさんある中で必ず地区大会には、たくさんの方が訪問団で来ます。また吉田ガバナー年度の同期年度の皆さま方もご来訪いただくということで、たくさんの方々が釧路にやって来ますが、そういった方たちをもてなすこともわれわれがホストクラブとしての業務の一環となります。よって、こういったことを次年度ガバナーエレクト年度に、知識を皆さんと共有しながら、また心をひとつにして地区大会等々を成功裏に持っていくためには、やはり皆さま方のご協力とご理解が必要だと思います。どうか皆さんとともに、脇年度の1年間をたくさん学んで、ガバナー年度を大成功へ持って行けるように頑張って行ければと思いますので、よろしくお願いいたします。
残り3回の挨拶の3回目が終わりました。ラスト2でございますので、何卒よろしくお願いいたします。このあとよろしくお願いいたします。以上です。
お客様挨拶
東京四谷ロータリークラブ 伊賀 静雄 会員

東京へ出てちょうど51年になるのですが、東京にいたころにトップアスリートということでスピードスケートのショートトラック等をやっておりました。ちょうど40年前になりますが、イギリス・バーミンガム世界大会のときに世界記録を作りまして、その流れで日本記録を約4年間持っていました。
僕の友人で、いま白糠の町議あるいは町長をやられている方が僕の40年前のことを今になって思いついたのでしょう、「町おこしで、子供たちのために私の歴史を白糠の街で反映したい」というのです。
バルセロナオリンピックのときに越野君という方が柔道で銅メダルを獲りました。その隣に私の記念碑を作りたいということで、僕は今でも断っています。40年前、当時はスポーツ振興の流れでそういうことはありませんでしたが、いまは「今度オリンピックもありますから、何としてもお願いしますよ。伊賀さん、地元のために、スポーツ振興のために協力してよ」と先日、橋本聖子さんから電話がありまして、それで今回出て来ました。
ロータリアンでもありますし、皆さん、人のためにプラスになれば何か協力したいと思って一介の私ですが出て来ました。
たまたま昨日、木下さんに「メークアップをしたけれどやっていますか」と聞くと、快く「やっていますからどうぞ」ということで、メークアップにやって参りました。
以上です。ありがとうございました。
本日のプログラム
グローバル補助金事業に参加して
奉仕プロジェクト委員会 大委員長 小野寺 俊 会員
皆さん、お疲れ様でございます。国際奉仕委員会の委員長・副委員長が欠席ですので、奉仕プロジェクト委員長の私、小野寺が進行をさせていただきます。
ゴールデンウィーク前に行って来ました。タイのカンチャナブリの『グローバル補助金事業』についてご報告をさせていただきたいと思います。
まずは、荒井剛会員に作成していただいた事業のメイン部分のレポートを清水会員から代読という形で報告をいただきまして、その後、私からそれ以外のいろいろ見て来た所などをご紹介させていただきます。それでは、清水会員、よろしくお願いします。
国際奉仕委員会 清水 輝彦 会員

今回は、『水と衛生』ではなく『疾病予防』に関わる事業です。具体的には『結核予防・撲滅』に関わる事業です。
カンチャナブリ、人口80万人は、タイの首都バンコクから西へ約120qの所に位置します。私たちが訪問した4月下旬は、1年の中でも平均気温が高く、日中40度を超す程です。ただ私たちが訪問をした日は、前日のまとまった雨が降ったこともあり、幸いにして30度台にとどまっていました。暑いですね、釧路よりは。
カンチャナブリといえば、映画「戦場にかける橋」の舞台となったことで有名です。第二次世界大戦当時、日本軍がミャンマーに物資を運搬するため現地の人やイギリス軍の兵士を含む多くの人を使い、泰麺鉄道を整備しました。川と山の斜面と、その僅かな隙間を縫って木造の橋を建設したり、固い岩盤を切り抜き、その僅かな隙間に線路を敷いたり、クレーンが渡るために鉄骨コンクリートの橋を造ったりしました。いずれも今でも使用されており、観光資源となっております。
「実際、私も汽車に乗りました」ということで写真がいま出ると思います。高い所でちょっと怖そうですけれども、ちょっと小さくて見づらいかもしれません。その次の写真をお願いいたします。こんな所、これは後で小野寺さんに解説していただいた方が良いと思います。それからその次、もう1枚お願いいたします。多分、細い隙間を縫って、壁ギリギリに走って行くのだと思うのです。
そんなカンチャナブリですが、実はタイの中では結核患者数が最も多い地域と言われました。実際には、結核診断すらしていないので、潜在的な患者数を含めると分かりませんが、判明した患者数が最も多いという意味だと思います。HIV感染者・受刑者が多い他、隣国ミャンマーからの移民労働者が多数流入していることも影響しているのではないかと思います。
受刑者・外国人であっても結核に感染しているのであれば、すぐに適切に治療を施さなければ感染が拡大するだけです。結核を撲滅し、また結核感染の拡大を防ぐためには、受刑者・外国人を問わず全ての結核患者を対象にし、早期に治療を始めて地域住民全体の健康を回復・維持することができます。当たり前のような考え方ですが、その当たり前の発想やこの発想に基づいて行動をする人がいませんでした。
しかし昨年、ようやく1人の女医・ドクター・キッドマー、ニックネームは「キッド」と言います。そのキッドが立ち上がりました。写真をお願いいたします。黄色を着ている方ですよね、小野寺さん。(はい)そうですね。彼女は、X線の機械を搭載したトレーラーを活用し、カンチャナブリ州内の各地を回り、できる限り多くの人にX線検査を実施し結核診断・スクリーニング。結核と判断された方には、すぐに医療チームによる治療を受けてもらうようにと考えました。
カンチャナブリ内といっても人口は80万人いますし、地域も広いです。そこで各方面、具体的には行政・民間企業・住民などに対し結核予防撲滅の必要性を説き、結核予防撲滅事業への協力を求めましたが、なかなか理解が得られなかったため、昨年4月から彼女を中心とする医療スタッフが先行して、まずは病院関係者など医療スタッフに近い人たちを対象にしてスクリーニングを開始することにしました。また平行して毎月1回、刑務所に赴いて受刑者を対象にスクリーニングを始めました。病院関係者など比較的身近な人たちを対象にしたスクリーニングを第一段階として、次に労働者を対象にしたスクリーニングを第二段階、そしてそれ以外のすべての住民、住民登録をしていない人も含む、移民なども含むということですが、対象としたスクリーニングを第三段階と位置付けてスタートしました。
そもそも結核についての知識すら持ち合わせていない人が多いため、まずは関心を持ってもらう必要があります。そうでないとスクリーニングも受けてもらえません。そこで関心を持ってもらうために、メディアと使った結核予防撲滅キャンペーンを実施しようということになったわけですが、そのキャンペーンを実施するためにも人的、あるいは物的資源が必要となります。第一段階の時点では、なかなか周囲から理解・協力を得られないドクター・キッドマーさんは、ひとり涙を流す日々が多かったと言います。
そんな中、カンチャナブリに7つあるロータリークラブのひとつであるマニカーンロータリークラブ、女性の方が会長をされているそうですが、女医の思いに共感し結核撲滅事業に手を差し伸べてくれることになりました。そして、そのマニカーンロータリークラブから「この事業に協力をしてくれないか」と打診され、釧路ロータリークラブがこれに応じたというわけです。具体的には、国際ロータリー2500地区の支援を受け、結核撲滅キャンペーンを実施するための資金援助をしました。
ちなみにマニカーンロータリークラブの"マニカーン"とは、タイ語で「宝石」を意味します。「カンチャナブリの宝石」という意味が込められており、30人程いるメンバーは全員女性のクラブです。
メディアを使ったキャンペーンは今年の春からスタートしました。今回訪問したキャンペーン会場は2か所です。最初の訪問地はカンチャナブリに14ある区の中から1つの地域の寺院でした。境内の敷地には多くのテントが張られ、出店のような形で来場者に食事と飲み物が提供されていました。結核についての説明をし、希望者にはトレーラーの中でスクリーニングテストを受けてもらいます。さらに来場者には、マニカーンロータリークラブが作成した『STOP TB』、「TB(テーベー)」はドイツ語で結核ですけれども、タイ語で書かれた水色のTシャツが配布され着用してもえます。私たちも事前にこのTシャツをもらっていたので着用しました。私たちが訪問をしたときでも1,000人以上の人が集まっていたのではないかと思います。現地のテレビ局のカメラマンも来ていました。イベント開催にあたり州知事も駆けつけ、集まった人たちに向けて挨拶をされていました。
結核撲滅事業の趣旨に賛同した企業、そして企業の工業で働く労働者から寄せられた寄付金を寺院に納めるという儀式も行われていました。次の写真、この次もそうですね。いろいろな人が集まって。そして、たくさんの紙幣を折って供花のような形にして行列を作り寺院で納めるというようなものです。この写真がそうだと思います。
2つ目の訪問地は、学校の広場のような場所でした。ここは別の区でしたが7月までこの場所で毎日午前9時から午後5時までスクリーニングを実施しているとのことでした。
スクリーニングをした結果、結核患者であることが判明した場合、その患者は医療サポートチームにより適切な医療を無料で受けることが可能になります。現在、WHOの協力により無償で結核治療薬の提供を受けているためです。キッドマー女医は「とにかくまずはカンチャナブリで結核の発生を止めたい。今後は、タイ国内のカンチャナブリ州以外でも普及させていきたい」と語ってくれていました。
これが移動のX線機械だと思います。僕からいうのも何ですけれども非常にカッコいいバスです。ちょっと良いな、乗ってみたいなと思わせる感じです。
国際ロータリーの『グローバル補助金制度』を活用したこの事業の予算規模は、日本円にして約350万円強になります。キャンペーン事業にこれだけのお金がかかるのか当初疑問に思っていましたが、実際に現地に赴きキャンペーンを目の当たりにすると、多くの人を集客し、結核について知ってもらうこと、そしてスクリーニングテストを受けてもらうために、この規模のキャンペーンを各地で何度も実施するだけでも一定の費用がかかるということを実感しました。
今後も機会があればまた参加をしたいと考えております。
少し補足をしますと、実は結核に限らずいろいろな病気の予防などをやるときに最初に大事なことは、とにかく人がたくさん集まるということです。中にはご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、日本でそういうキャンペーンは、戦後「栄養改善」ということで"キッチンカー"を全国に走らせたということ、それなりのお歳の方は身に覚えがあるかも知れません。
これは国民の栄養改善しようということで。このキャンペーンに関しては、どうもアメリカの食糧事情、穀物が採れ過ぎてそれを日本に売ろうとか、日本の食事生活を西洋化しようとか、いろいろな思惑があったようなのですが、そういうことを抜きにしてもやっぱり津々浦々までキャンペーンを張るということ、知ってもらうことから始めるということが非常に大切です。
最近、結核はまた増えて来ています。日本でも特に若い人で未治療の人がいたりするという問題が出ています。身近なところでいうと、われわれの精神科の病院でも年に数件の集団発生をして新聞を賑わせているという実態があります。そんなこともありますので、きちんと治療に結び付けるためには、細かい配慮をして、特にキャンペーンを張ってみんなに知ってもらうということは非常に大事なことだと。
荒井さんから、最後のくだり「このキャンペーン事業にこれだけお金をかけるのか当初疑問に思っていた」という話を受けたときに「これが一番大事なのですよ」というお話しをしたことを思い出します。
拙いお話しでしたけれども私の報告は以上です。あと、小野寺さん、お願いします。
奉仕プロジェクト委員会 大委員長 小野寺 俊 会員

閉会・点鐘
その他の報告
ニコニコ献金
お名前(敬称略) | 内 容 |
邵 龍珍 | 先日9日土曜日に第7分区最終会長幹事会に浅野副幹事と参加してきました。また、同日のマスターズゴルフ参加メンバーの皆様、大変お疲れさまでした!担当の後藤幹事お疲れさまでした! |
西村 智久 | ロータリーマスターズゴルフ大会で運だけで3位になりました。優勝しなくて本当に良かったです。 |
今年度累計 955,500円 |