釧路ロータリークラブ 国際ロータリー第2500地区 Rotary Club of Kushiro
通 算
3503
2017-2018年度
43回 例会報告
2018年05月24日
例 会 内 容
嵯峨記念育英会新入生紹介
会長の時間
会長挨拶 邵 龍珍 会長
 皆さん、こんにちは。今月5月はロータリーで定める青少年奉仕月間となっております。本日お越しの嵯峨記念育英会奨学生を支援するわれわれの事業は素晴らしい青少年の奉仕事業だと思います。他地区、他クラブに誇るべき素晴らしい事業でございますので今後も継続的に支援をできればと思っているところであります。
また、皆さんご存じのようにわれわれは第26回を迎えました高校生のアイスホッケー大会を開催していますし、また分区事業になりましたけれど8回目の全道中学親善硬式野球大会のホストクラブとして活動もしております。また、海外のグローバル補助金を使って浄水器、また図書の寄贈はその小学校の子供たちへの素晴らしい奉仕事業だと思っています。また、忘れていけないのは、われわれが提唱クラブとなっております武修館高等学校のインターアクトクラブへの支援でございます。
先週の18日、12時から新入生による「インターアクトクラブ加盟式、およびバッチの授与式」が開催されまして、村上青少年奉仕委員長と私がクラブを代表して参加してまいりました。初めて参加したのですが、中学・高校の全校生徒が体育館に集まって厳粛な空間に来賓として歩いて行って、ご紹介されて挨拶させていただきました。挨拶する前に、マイクのオン・オフをチェックしようと少し触った瞬間に「バババン」と落ちてしまったのです。恥ずかしかったですけど、幸いにも卓の上で転がったので、いやいや本当に持っていないな、やっちまったなと思ったのですが、そこで素晴らしかったのが誰一人「クスクス」とも笑わないのですよね。さすが武修館の規律といいますか、それを感心して感じたところでございます。
その時にインターアクトの皆さんにお話させていただいたことを今日、少し述べさせていただきたいと思います。
皆さん記憶にあると思うのですが、武修館高校の野球部が初めて夏の甲子園に行った時に、田中会長年度ですが、当時の小林監督さんをお招きして『甲子園への道』という話題でご講話をいただきました。
その時のお話で、「武修館高校の野球部は『人づくりがチームづくり』をモットーに人間教育の場ということで部活を考えている」と。監督さんと部長さんが初めて赴任した時に、部室は汚くて、教科書は転がっているわ、長靴はあるわ、誰のか分からないユニフォームが落ちている。「そんな状況で、そういう教育ができるのか」ということで、1週間びっちり部室をピカピカに清掃したそうでございます。これは、野球部はもちろんですが、グラウンド整備して球一つ落ちていないようにする、靴は並べておく、バックも並べておく、道具は整理整頓する、と。学校周辺を野球部が清掃して、雪が降った時も除雪を率先してやる。遠征に行ったら遠征の宿泊地も清掃する。そういった意識が高まった野球部の選手たちが、通学路で歩きながら率先してゴミを拾って学校に通った。そういった中で「徳を積んでいった、善を積んでいった、小さな良いこと積んでいったご褒美が甲子園の切符だった」とお話されておりました。
インターアクトの皆さんにはそういった実例を言って、大きなことをしなくてもいい、身の回りの小さなことから行ってもらいたい。自宅に行って、お父さんお母さんに感謝の気持ちをもってお手伝いをする。学校へ行けばクラスメイト、チームメイト、先輩、後輩、先生たちに感謝の気持ちを持ちながら、そういう気持ちを持っていればおのずとそういう行動にも移るだろう。と同時に『陰徳陽報』という四字熟語をお話させてもらいました。「影ながら人知れず良いことをした者には、必ずはっきりとした良い報いが現れる」という意味ですが、そういった心構えと気持ちでインターアクトクラブを3年、頑張ってもらいたいとお話申し上げました。
われわれロータリーアンもそうだと思います。世界120万人のロータリーアンが「人のためにやってあげよう。子供たちのために何か奉仕しよう、この地域のために何か少し良いことをやろう」という人たちが世界のどこかで良いことをして、ロータリーアンとして頑張っている。われわれ、釧路ロータリークラブもいろんな活動して奉仕しておりますが、まず一番は長く、長くロータリーアンで居続ける。ロータリーアンでいるということが一番の条件でありまして、その後に、今やっている当クラブの活動を皆さんとともに力を合わせて頑張っていければと思います。
とともに、われわれ、次年度はガバナーエレクト年度になります。そういった立場の中で分区の事業も少し皆さん意識していただいて、次年度はガバナーエレクトクラブとして分区の事業にもたくさんの方が意識を持って参加してもらいたいということを願い申し上げまして、本日の会長挨拶にさせていただきます。本日もよろしくお願い申し上げます。
本日のプログラム
嵯峨記念育英会新入生紹介
嵯峨記念育英会委員会 委員長 池田 優 会員
 大変ご無沙汰しています。本日の司会進行をさせていただきます池田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
去る、5月14日に当育英会・吉田理事長、西村理事長代行、日銀森支店長、NHK山田局長、当クラブ邵会長の5名で選考委員会が開催されました。新しい4名の奨学生が選考されました。今日は、その中で2名の方にお越しいただいております。最初に今日来られなかった2名の方のメッセージをいただいていますので私の方で代読させていただきたいと思います。
お一人目が、湖陵高校1年生、山田桃音さん。それでは代読いたします。

「公益財団法人釧路ロータリー嵯峨育英会理事長吉田潤司様。この度は釧路ロータリー嵯峨育英会奨学生にご選考いただき誠にありがとうございます。本来であれば直接会場へ伺い、喜びの気持ちと感謝の言葉をお伝えしなければならないのですが、高体連釧根支部大会と日程が重なってしまい、出席することができません。今回いただきましたこの機会を大切にこれからの3年間、多くの知識と教養を身に付け将来の目標へ向けて努力してまいります。
また、部活動では陸上競技部に所属しました。日々の練習と努力を怠らず、仲間との絆を大切にして頑張ります。選考していただいた感謝の気持ちを心にとめ、有意義な高校生活を送っていきたいです。今後ともご支援よろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。
北海道釧路湖陵高等学校1年、山田 桃音 代読」

もうひと方、今日来られていない武修館高校1年生の太田愛菜さんよりメッセージいただいています。こちらも代読させていただきます。

「この度は奨学金支給の決定をいただき誠にありがとうございます。昨年、妻を乳がんで亡くし、高校進学を控え自分の進路を悩んでおりましたが武修館高校より推薦をいただき、小学校より妻と二人三脚で続けてきた陸上を続ける決心をいたしました。今回の奨学金支給により、充実した高校生活を送ることができるものと考えております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
釧路武修館高校1年、太田 愛菜」

釧路東高等学校 1年 荻原 那奈さん
 この度は本当にありがとうございました。これから部活動と勉強を両立し将来に向けて頑張り、3年間を有意義に過ごしたいと思います。終わります。
釧路東高等学校 1年 仲村 花香さん
 まずは、ご選考いただき誠にありがとうございます。このように素敵な会に招致していただいて、とてもよい経験をさせていただきました。先ほど、会長様もおっしゃられたように「小さなことから日々積み重ね」ということで私は現在、放送局に所属しているのですが、日々練習を積み重ね大会に向けて頑張っております。 勉強の方も両立させて行きたいと思います。今後3年間、高校生活を有意義にするために少しずつ努力を重ねていきたいと思います。以上です。
激励の言葉
嵯峨記念育英会 理事長 吉田 潤司 会員
 皆さん、こんにちは。素晴らしい高校生のスピーチを聞きまして逆に大変緊張しております。今日はお越しいただきましてありがとうございました。また、学校行事で参加できないお二人も含めて4名の方、本当におめでとうございます。 
先般の育英会の選考は5名の審査員で公平な選考をいたしまして、たくさんの方の中から皆さまが選ばれました。本当にどうもありがとうございます。
激励の言葉といいましても、たいしたことは言えないですが、先ほど今日欠席されていました生徒さんはメッセージの中に努力という言葉を書いてありました。私もその言葉、「努力」というのはすごく大事だと思います。人間というのは一般的には「才能というのはほとんど差がない」と言われています。もちろん、すごく足が速い人や歌が上手い人だとかいますけども、基本的に才能は同じなのです。それで、努力をすることで差がついていく。絶対的な努力をする人が絶対的な差をつけると言われています。どうぞ、これから高校3年間、楽しい生活の中で努力するという言葉を忘れないでいただきたいと思います。頑張ってください。
今日、奨学生の皆さまには育英会の冊子をお渡しいたしました。ぜひ帰って読んでいただきたいと思います。簡単に育英会の歴史につきましてお話します。
嵯峨育英会はいわゆる"釧路の漁業の父"と言われました嵯峨久さんが若い頃は苦学をしまして、大変貧乏な生活を送っていました。漁業で大成功されましたが、いつも「勉強したい、勉強したい」と思っていました。その方が「若い人に何とか援助できないだろうか」ということをずっと思っていたのです。ただ当時、この奨学生の制度はほとんどの人が気づかないもので、もちろん、そういう参考書もなければ、インターネットもない時代。電話を掛けるにしても市外通話するためには何時間も待って、回線が空いてから掛ける。そういう時代に大変苦労しながら研究したのですが、結局、嵯峨久は育英会をつくる日を見ることなく亡くなってしまいました。
その息子さんの嵯峨晃さんという方がお父さんの意思を受け継ぎまして、昭和35年8月に嵯峨育英会をつくりました。その後、嵯峨晃さんも釧路の経済界のリーダーで大変忙しい中を過ごしていましたので育英会を続けるのが大変だったのですが、突然亡くなってしまいまして、育英会が少し休止状態になりました。
それで、昭和50年に釧路ロータリーが受け継ぐことになりました。それから40数年間、トータルとしまして170人位の育英会の生徒にこのように給付をしております。そういう中の1人になられましたので、ぜひ、嵯峨さんの思いを本の中で見て心の中に刻んでいただきたいと思います。
最後に、創立した嵯峨晃さんがこういう言葉を残しております。「『人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして報いを求めぬよう』。これは後藤新平の言葉ですが、自立、独立の志がある人、この人こそがわれわれの友人である。後藤新平の言葉にあるような人が、現在くらい必要な時代はないように思われる。このような若い人を発掘して、われわれのささやかであるが心を込めた贈り物を贈りたい。これがわれわれの念願です」と書いてあります。これも冊子の中に書いてありますので、ぜひ、読んでいただければと思います。
いずれにいたしても楽しい充実した3年間を送ってください。どうも、ありがとうございました。
激励の言葉 邵 龍珍 会長
 再度、すみません。先ほどお話ございましたけど、この度私も釧路クラブ会長として初めて選考委員会に参加させていただきました。本音を言うとホントに辛かったです。そういった中で選定しないといけない、こんな僕が選定していいのか、と。まずそこから始まっていろいろ皆さんとお話しながら、何が今回の4名の奨学生を選ぶポイントとなったかといいまますと、私個人的には、家庭の環境というのがありますが、特にはこの4名の皆さまが「高校3年間を自分はどうしたいのか」という目標がしっかりされていた4名の方を選考させてもらったひとつの理由です。
この3年間、奨学金をいただきながら、その自分の決めた道、目標に向かっていろいろあると思います、辛いこともあるし、良いことばかりじゃないと思いますけど、まっしぐらにそれに向かってそれに進んでいってもらいたい。また、大学や地方に出ても、最終・最後には結婚して釧路に帰って来るというふうに釧路のための人材になってもらいたいというのを、まずひとつお願いいたします。
今日のお話も、代読も聞いて、いつも奨学生の入学の時と卒業の時に思うのですが「自分が高1の時は何をしていたのかな」と。たぶん皆さん、特にあちらの席の人は考えていると思いますが「高1の時は何をしていたのかな」と。僕は中学の先輩から解放されて、また、違う学校の女子高生と会えるというその楽しみだけで高校に入学したのではないかと思います。今回の奨学生として選ばれた4名の皆さまは素晴らしい素質を持っていると思いますので、ぜひぜひ頑張って。でも、気張らずに楽しい高校生活を送ってもらいたいと思います。本日はおめでとうございます。
幹事 後藤 公貴 会員
 たびたび、失礼いたします。決して時間の都合で出てきた訳ではございません。皆さま、少しお耳を拝借させていただきたいと思います。
先ほど、幹事報告の中でも皆さまにお知らせいたしましたが、今週の5月27日の日曜日に第7分区の事業が行われます。こちらにご出席されているメンバーの皆さまはもちろんですが、今日来ていただいている奨学生の方、また親御さん、担当の先生にもわれわれ、おじさんたちはこんな良いこともやっているのだぞということを聞いていただいて、ロータリークラブはこういうところだという一端を少し感じていただければと思います。
今年度、国際ロータリーのイアン・ライズリー会長は、多くのメッセージをわれわれに投げかけております。環境に対する取組みの中で「新たな切り口として1人1本の木を植えよう。世界中で120万本の樹木を植えて環境によい影響を与えよう」とメッセージを全世界のロータリークラブに投げかけております。
こちらの投げかけに対して、第2500地区・成瀬則之ガバナーが強い感銘を受けました。昨年度のPETS地区協議会において、特にPETSの中で「第2500地区の会長の皆さまに、この植樹事業を第2500地区の全クラブで行っていただきたい」と強い投げかけがございました。それに呼応した形で第7分区・漆崎隆ガバナー補佐がこの事業を年当初よりずっと温めて、都度の会長・幹事会の中で「こういった方向にしていきたい。場所の選定から、植える苗木から、ぜひ多くの皆さんに参加をしてほしい」と今まで計5回、会長・幹事会が開催されておりますが、その中で都度おっしゃっておりました。
資料にありますとおり実施日が今週末5月28日、朝9時から朝10時までの1時間。実施場所は白糠町立庶路学園。こちらが昨年新設されて、白糠町庶路の高台に設置をされた一貫教育の学校だそうです。こちらは防災機能、高台にありますので万が一、津波の被害という時には避難場所になって、こちらにある程度の備蓄もされていながら、その地域に住んでいる方たちの防災に関するサポートを行う機能を持っている学校だそうでございます。ここの学校の手前側に千島桜を第7分区のメンバー数316本を植えようということであります。
資料にありますとおり、当日の参加メンバーは320名とはいかないのですが、64名の登録ということで第7分区会員の5分の1の会員で植樹をさせていただくというところであります。
調べていないので分からないですが、分区の中で、特に第7分区は非常に意識の高い分区だということでありまして、地区からの投げかけ、また国際ロータリーからの投げかけという事業を率先して行ってまいるところであります。 
先ほども申し上げましたとおり5回の会長・幹事会を経て、少しだけ感じたのはこの植樹だけに関わらないのですが、なんとなく「分区の事業って、自分らの事業ではないんじゃない」というような当事者意識が少し欠けている気がします。これはわれわれのクラブにも言えるかもしれませんし、もしかすると第7分区のガバナー補佐を輩出しているクラブそのものも主催者意識が少し欠けているかもしれないなというところでありました。
前回、臨時の会長・幹事会が行われました時に、私と邵会長の中でそういったお話もさせていただいています。邵会長は分区の事業を引き継いで行く、地区からの投げかけであったり、分区独自のものだったりということの中で、しっかりと次にもつなげていかないといけない。絶対に「やれ」ということではなくて、全員が当事者意識・主催者意識を持ってやっていけば、例えばわれわれの野球もそうですし、今回行うゴルフ大会もそうだと思います。「皆で話し合えばもっとより良いものになっていくのだろう」という強い気持ちを邵会長はお持ちであります。
ぜひ、分区の事業、また地区の事業に触れる機会がありましたら、ぜひこういった邵会長の思い、また当然、脇エレクトもそういった気持ちであると思います。われわれが次年度ガバナーエレクト、次々年度ガバナーを輩出するクラブです。われわれが率先して、主催者意識・当事者意識を持っていくということが非常に大事だと思いますので、今日ご参加の皆さまにはこちらのご理解をいただきまして、今後のロータリー活動につなげていただければと思っております。
少し長くなりましたが、私からは以上です。よろしくお願いいたします。


閉会・点鐘
その他の報告
ニコニコ献金
お名前(敬称略)内     容
邵 龍珍先週の4クラブ合同例会、御協力誠にありがとうございました。
池田 優お久しぶりです。忘れないでください。
中島 徳政邵会長、先日はごちそうさまでした。また、先週の合同例会で浅川さんのおかげでテーブル賞頂きました。ありがとうございます。
前田 秀幸結婚30周年記念旅行に行ってきました。老後、カミさんに捨てられないように孝行してきました。
森 成城一年五か月間、大変お世話になりました。ありがとうございました。
今年度累計 897,500円