釧路ロータリークラブ 国際ロータリー第2500地区 Rotary Club of Kushiro
通 算
3473
2017-2018年度
13回 例会報告
2017年10月05日
例 会 内 容
米山月間にちなんで
お客様・来訪ロータリーアン紹介
帯広畜産大学 米山記念奨学生 斉 光斗 君
帯広RC 米山奨学カウンセラー 猿川 陽介 君
帯広RC RI第2500地区米山記念奨学会運営委員 讃岐 武史 君
記念品贈呈

ポール・ハリス・フェロー
佐藤 尚之 君(第1回目)・白幡 博 君(第3回目)
吉田 潤司 君(第9回目・メジャードナー レベル1)
会長の時間
会長挨拶 邵 龍珍 会長
 10月1日(日曜日)白糠RC様と初めての合同野遊会を企画、開催させていただきました。今年度、私の方針で他クラブと合同事業をしたいという思いを、白糠RC 美馬会長をはじめ、会員の皆さま、そして当クラブ幹事また前田親睦委員長、親睦委員の皆さま方に汲んでいただいて楽しい時間を過ごさせていただきました。場所は茶路のパークゴルフ場の横にある多目的焼肉ホールでした。当初、私は羊を自分で焼いて食べるのかなと思いましたが、白糠ロータリークラブ様のご厚意で、羊を育てて卸す業者をしている方で、またレストランも経営されているというオーナーがわざわざ来てくれて、出張シェフみたいな形で羊の半頭焼きから始まって、スープから何から至れり尽くせりで、我々はただ食べて飲んでいるだけという形でした。それだから、あまり飲み過ぎて私は3品ぐらい食べた記憶があるのですが、肝心要の半頭焼き食べてません。何のために白糠にいったのかなと、それでも楽しく皆さんと大笑いして喋ってロータリーを語って、また楽しい時間を過ごさせていただいたことに心から皆さまに感謝しております。10月はロータリーで定める「米山月間」「経済と地域社会の発展月間」となっております。本日は帯広からお二人のロータリーアン、そして米山奨学生の斉君をお迎えすることになりましたが、その経緯は今年度はじめ7月23日の財団セミナーの際に、小滝米山地区委員長が会場で「米山奨学生のお話を生で聞きたいクラブがあればどうぞ仰ってください」とお話がありました。その話を聞いて、天方財団委員長、そして羽田野米山委員長とご相談してご協力の下、本日こういった例会を開催することになりました。米山に関しては私も勉強不足な面がありますので、後ほど斉君のお話、米山記念奨学会委員会に貢献され。委員長を3年、副委員長も3年、長年委員も務めております私が尊敬するロータリーアン讃岐会員のお話も聞かせていただいて、理解を深め意識を高めて米山に貢献していただきたいとお願い申し上げ、会長挨拶とします。
本日のプログラム
米山月間にちなんで
ロータリー財団・奨学推進委員会 天方 智順 委員長
本日の例会は米山担当の例会ですが、羽田野委員長がご欠席ということで、私が大委員長としての主旨説明致します。まずは米山奨学生・留学生のお話を聞いてみるのが一番かと思います。先ほど、真ん中のテーブルでお話しましたが、釧路ではしばらく奨学生が出ていない気がいたします。帯広は活発にやられていて、複数名が地区にいらっしゃるみたいでございます。最初に斉君のお話聞いていただいて、その後は、地区委員 讃岐さんのお話を伺い、今後米山に対する皆さんの意識を深めていただければと思います。
米山奨学生 帯広畜産大学・帯広ロータリークラブ 斉 光斗(サイ・コウト)君
 釧路ロータリークラブの皆さん、こんにちは。帯広ロータリークラブ米山記念奨学生の斉光斗と申します。今日は奨学生としての卓話をしたいと思います。卓話を始める前に、まず釧路ロータリークラブの例会に参加させていただき本当にありがとうござます。そして、私にとっては、実は日本語で人の前でお話するのは初めてです。ずっと緊張しております。緊張していますが頑張ります。それでは、発表を始めたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。最初に簡単に自己紹介したいと思います。私の名前は斉光斗です。出身は中国の黒竜江省にあるハルビン市という所です。2012年4月に中国ハルビン市の東北林業大学を卒業して、同じ年の9月15日に日本へ来ました。9月で日本に来て5年目です。そして、2013年4月から2015年3月の2年間で帯広畜産大学畜産衛生学の修士課程を修了しました。そして、博士課程に進学して今、博士の3年生です。研究のテーマは、家畜排泄物や有機排泄物のバイオガス化、ならびにメタン発酵消化液の菌叢化など衛生管理です。今年2017年4月からロータリー米山記念奨学生になって半年になっています。
 今日の卓話は以下の三つの内容について話したいと思います。最初に地元であるハルビン市について話します。そして、帯広畜産大学での研究を主にメタン発酵について紹介したいと思います。最後に米山記念奨学金、帯広ロータリークラブについて簡単に説明したいと思います。私の出身地・ハルビンという所は、中国の地図をよく見ると鳥に見えます。この鳥の頭の所が黒竜江省です。この黒竜江省の上はロシア、右下の方は北朝鮮と繋がっています。このハルビンは黒竜江省の中央都市で、天気は北海道とほぼ同じです。冬、ハルビンにも氷まつりがあります。ハルビン祭りは世界三大氷まつりのひとつと言われます。毎年1月の頭から2月末までハルビン市内の各公園で行われています。そして、いろんな形の彫塑を氷や雪で作られています。そして、中にランプを付けて、夜になるとピカピカで綺麗です。私は大学時代に1回だけ行ったことがあります。もちろん綺麗だったけれども一番印象的だったのは寒さです。携帯のバッテリーが切れたほど寒かったです。そして、ハルビン中央大街について話したいと思います。この大街はアジア最大の石畳の目抜き通りです。ハルビンの都市は「東方のパリ」とも言われるのもこの街のためです。なぜなら昔、ロシア人がハルビンにいた時作った建物がいっぱい残っています。写真から見たような洋風の建物は中国の建物と違って、その中で代表的な聖ソフィア大聖堂と教育修殿です。この二つの建物は中央大街の代表的な建物です。次にハルビンの料理について話したいと思います。中華料理にはもちろん美味しいものがいっぱいありますが、ハルビンの料理の代表としてはこの二つがあります。一つ目はディーサンシェン・地三?と言います。名前から分かると思います。大地からもらった三種類の新鮮な野菜で、ポテト、ピーマンとナスで作られた料理です。もう一つは、グゥオ・バオ・ロウ、鍋包肉です。豚肉スライスを先に揚げて、そして炒める料理です。味は甘くて酸っぱい味です。私は日本に来て5年目になったのでずっと食べていないのです。昨日は中国の中秋節なので、帯広にある中華料理屋さんに頼んで作ってもらって食べました。皆さん、もしいつかハルビンに行ったらこの二つの料理をお試しください。そして、ハルビンに二つの名物があります。ハルビンソーセージとハルビンビールです。中国のビールといったら、たぶん青島ビール(チンタオビール)しか分からないのですが、実は中国で一番早かったビールはハルビンビールです。1903年から今までずっとやっています。そして、このハルビンソーセージをおつまみにしたら本当に「美味い」としか言えません。これでハルビンの話は終わって、帯広畜産大学での研究を話したいと思います。うちの研究施設は主にメタン発酵について研究しております。メタン発酵は嫌気発酵とも言います。酸素のない状態でバイオマスを発生させ、バイオガスを生産するプロセスです。このバイオガスには主に生物の排泄物はもちろん、下水汚泥と生ゴミなどいろんな有機廃棄物が利用できます。バイオガスの60%はメタンガスで、40%は二酸化炭素でバイオガスを燃やして発電することが多いです。実例としては、バイオガスプラントです。
今、北海道では家畜の排泄物を原料にして発電する施設は65カ所があります。左の写真は去年4月から帯広鹿追町で稼働を始めた瓜幕バイオガスプラントです。右の写真は研究用の実験小規模用のメタン連続発酵装置です。次に私の研究対象を紹介したいと思います。私の博士の研究テーマはメタン発酵消化液についてです。このメタン発酵消化液はメタン発酵プロセスでバイオガスを出したあとに残る液体の物です。この液体には植物に必要な成分、窒素・リン・カリなどいっぱい入っております。そのため、化学肥料の代わりに利用ができます。今、その辺の研究はいっぱいやっておりますが、私の研究はこのメタン発酵消化液の中の菌叢のことです。この菌叢の中、プラント・クロス・プロモーティングバクテリア、日本語で言ったら植物の成長を促進する細菌、例えば、バシラス、ドシュードモナス、この二つ細菌を植物の根のところに入れると植物は普通の肥料より大きくなります。生物肥料とも言います。そして、人や動物の病気を起こす病原菌の研究もあります。例えば、イコラとサルモネラです。これは2015年、畜産衛生学研究施設の全員の記念写真です。最後に米山奨学金について話したいと思います。私は今年の4月から来年3月まで1年間の奨学生期間です。カウンセラーは猿川陽介さんです。この半年だけで何回も食事に行って仲良くしております。困るときはいつも助けてくださっているのです。本当にお世話になります。これからもよろしくお願いします。そして、毎月の例会に参加します。ロータリークラブの皆さんは、社会各界のエリートなので、話合うことだけでも勉強になります。これは、初めての例会の時で、帯広ロータリークラブの猿川さんと一緒に撮った写真です。実は私は、帯広ロータリークラブと縁があると思います。なぜなら私の姉さんも5年前、米山奨学生として帯広ロータリークラブに入りました。その時のカウンセラーは猿川さんです。右の写真は家族野遊会で猿川陽介さん夫婦と一緒に撮った写真です。あと、奨学生期間は半年しか残らないですが、もっと日本人と出会いたい、もっと日本の事を分かりたい、もっとロータリークラブで活躍したいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。それで今日の報告は終わりにしたいと思います。もし、質問があったらどうぞ。

質問 ハルビンは寒いですか。

斉 光斗君
寒いですね。冬で一番寒い時はマイナス30度です。

質問 米山奨学生になって良かったですか。

斉 光斗君
私は自分で中国から来た時は、国費の奨学金はもらっていないから、直接うちの先生と連絡して、ここに来て、私費の留学生として学校の方から米山記念奨学会に申請出して、面接を受けて、そして合格しました。いいところは、もちろんお金もらって、バイト辞めて、博士の3年生だから研究に集中しないといけないので、研究と卒業に集中できるようになりました。本当に感謝しております。

質問 困ったことはありますか。

斉 光斗君
困ったことはないですね、うちのカウンセラーはいつも優しくしてくれて楽しかったです。ありがとうございました。

質問 将来の目標は。

斉 光斗君
私、今は大学の教師になれたらいいなと思っています。研究の仕事を続けたいのです。日本で勉強したことを中国でみんなに伝えたいと思っています。
帯広ロータリークラブ RI第2500地区米山記念奨学会運営会 讃岐 武史 委員
釧路ロータリーからお電話がありまして、今日こういう場に立つという機会をいただいたことに感謝しております。実は私、個人的にこの釧路ロータリーには足を向けて寝られない状況がございまして、それは42〜43年前のことになるのですが、清水先生が当時、この地区は350地区という地区だったと思いますが、その当時の青少年交換委員長をされておりまして、私を選んでいただいてアメリカに送っていただいたご恩がございます。それ以来、清水先生には足を向けて眠れなくて。清水先生が送り出すときに言ってくれた言葉は「君は帰ってきて、将来はロータリーアンになって頑張りなさい」と言われて。その後、無事ロータリーアンになっています。ありがとうございました。そのことと、過日になりますが私どものパストガバナーが亡くなった際に皆さまから見送りの言葉をいただきまして、大変感謝しております。先月、無事に四十九日が終わり、私どものクラブも喪が明けたなという段階でございます。今日はロータリーの話で専念させていただきたいと思います。私ご縁があって、この地区で米山の仕事を10年以上やらせていただいております。今日、こうやってご挨拶させていただくのも、その一環でございます。日本のロータリーには米山があると言った方がおります。この米山というのを混同される方がいますが、あくまでも外国から日本の大学に来る外国人を受け入れするという事業でございます。送り出す事業や海外の交換ということではなくて、ひたすら海外の留学生を支援して日本の真心を持って国に帰って平和の架け橋になってもらおうというのがこの事業の趣旨です。もともとはご存じのように、東京ロータリークラブの周年行事でこういうことをやろうと1952年に発案されて、それが約15年かけて1967年7月に財団法人化いたしております。それから数えて今年が50年目になります。公益法人ロータリー米山奨学会は今年がちょうど50年目の節目でございます。そんな関係で先般、学友を中心に熊本で50年の記念式典がございました。来年1月は東京のお台場で財団50周年記念の式典が挙行される予定になっています。残念ながら、申し込みは定員に達してしまったので昨日締め切ったところでございます。その様子についてはホームページ等通じてご案内があると思います。映像としてはご参加いただける形になっています。今、見せておりましたが米山奨学会のホームページを時々チェックしていただければいろんな画像があります。これは少しだけ音声なしで流してみます。この間の熊本で開かれた50周年の様子をまとめたものです。その前年の韓国で行われた世界大会でのブースでのお話からずっと載っています。ユーチュブで見られます。これも米山のホームページに付いていますので、これが7月に出来たばかりの新しいビデオになります。お時間のある方はパソコンに向かって見ていただければと思います。それと、「10月は米山月間だ」と邵会長が言っておりましたが、毎年10月に奨学会で「ロータリー米山豆辞典」を作成させていただいています。ちょうど今日皆さんに配布になったということで、これにはたくさんの米山のことが記載されています。米山のこと知りたいということでは、この1冊で大概のことが分かる様子になっています。最後になりますが、米山のお金の話ばかりすると非常に皆さんに嫌がられますが、もともと年間14億5千万くらいの寄付をいただいて、ほぼ14億5千万の奨学金を払うというのがこのロータリー米山奨学会の事業の一環です。近年、それがだんだん下がってきて13億円を切る状態になっていました。そんな関係で従来850人位の方に奨学金を与えていたのが、ずっと780人位で推移しておりました。ところが昨年、その数字が再び増加に転じたものですから、今年は40人増やして820人枠ということになります。この中にもありますが、当地区の会員一人当りの米山寄付の平均額は13ページに載っています。昨年度、駒形年度全国最下位に落ちてしまいました。今年の成瀬年度、細川年度でちょっとずつ上がっていくので、吉田さんの時には下から3番目か4番目になればいいなと思っております。それには何をしていただきたいかというと、やっぱり寄付でございます。何も難しいことではありません。百万、二百万のお金を下さいと言っていることではありません。今月か来月、晩ご飯を外に食べに行くのを1回辞めて、その5千円を事務局にお渡しいただければ良いというそれだけの話でございます。どうぞ、今後とも米山奨学会へご協力お願いいたします。本日はありがとうございました。
会長謝辞 邵 龍珍 会長
斉君、讃岐委員、誠にありがとうございました。これからも残り期間頑張って下さい。現在、我が地区には8人の奨学生がいる聞きました。帯広は3名。北見も工業大学ありますので3名。旭川と稚内に1名ずついるということですが、その奨学生の話も地区大会でゆっくり聞けると思います。皆さん、帰らず残っていただいてお話を聞いていただければと思います。また、讃岐さんもお話しておりましたが、ちょっと僕がうんちくをお話しさせていただきますと、終戦してロータリーがRIに復活しました。その時に先ほど、仰いましたが、東京ロータリーが提案した事業、これが米山になっていくのです。平和日本、日本を理解してくれる友人を作ろう、そこで日本を知ってもらって日本と一緒に海外で平和を作っていこうという主旨があって、米山奨学会で日本を知ってもらう、日本のために海外で発信してくれる学生を育てていこうという根本の考えがあるそうです。先ほど写真にも載っていましたが、モンゴルで日本式の学校を建てた米山奨学生の方もいます。また、韓国の総領事をやった方も米山奨学生の一人です。そういった方々が世界のどこかで「日本のロータリーのおかげで学んだ」という感謝の気持ちで日本を発信し続けていること、素晴らしい事業があるのだということを少し記憶に残していただければありがたいと思います。本日は誠にありがとうございました。
記念品の贈呈


閉会・点鐘
その他の報告
ニコニコ献金
お名前(敬称略)内     容
邵 龍珍10月、今月もよろしくお願い致します。また、地区大会、皆様お気を付けて網走までお越しください。
古屋 英昭9月23日9人目の男の孫が生まれました。釧路に7人、姫路に2人、男の子4人、女の子5人です。
今年度累計 154,000円