釧路ロータリークラブ 国際ロータリー第2500地区 Rotary Club of Kushiro
通 算
3445回
2016-2017年度
第31回 例会報告
2017年3月9日
例 会 内 

第1部 『嵯峨記念奨学生卒業報告』
第2部『障がい者就業支援のお話し』


来訪ロータリーアンのご紹介

嵯峨記念育英会奨学生

 釧路湖陵高等学校卒業生 日下みなみさん。

 武修館高等学校卒業生 石井伶海さん。

 釧路江南高等学校卒業生 田中汐音さん。

 釧路東高等学校卒業生 千葉琴音さん。

くしろ・ねむろ障がい者就業・生活支援センター「ぷれん」、センター長 高谷さふみ様

くしろ・ねむろ障がい者就業・生活支援センター「ぷれん」、生活支援員 金橋恵美子様。

会長の時間
会長挨拶 木下 正明会長

 3月に入りまして、大分春らしくなって参りました。お日様も段々高くなって来て、お日様の力を感じる今日この頃でございます。

 今週の火曜日に高校入学試験がございました。朝、雪が降っていたので「混乱している受験生もいるのかな」と心配しながら境内の除雪をしておりました。毎年、試験日の朝は受験生と親御さんが揃ってお参りに来られます。雪が降ったせいでしょうか、私が7時から8時くらいまで除雪をしている間には子供さんの姿は見えず、お母さまのみ25〜26名が順番にお参りをされていました。「親心」を感じたところでございます。

そのようにして入学試験を通過し、各学校へ入学されました本日の嵯峨記念奨学生の皆さんは、3年間が経ちご卒業されてここにいらっしゃるということでございます。有意義な学生生活を送られたと思います。この後、お話をよろしくお願いいたします。

 単独のロータリークラブでこのように奨学生を持っているということは、全国のロータリークラブの中でも珍しく、ほとんど聞いたことがありません。我々も微力ながら若い人たちの可能性を少しでも伸ばせるようにお手伝いが出来ているということをすごく嬉しく思います。

既に通算で150名位の卒業生が出ています。皆さんがどうしているか全部は分かっていませんが、お医者さんや看護師になられた方もいらっしゃいます。いろいろな進路へ向かって前向きに頑張っていただければと思います。ただ、人生はすごく長いですから、途中で少し失敗をして学校へ入り直したり、違う道へ進んだりということもあるかもしれません。ですが、あまり気にしないで自分の思ったとおりの人生を過ごしていただければ良いと思います。

 話題が変わりますけれども、IMのお申し込みをありがとうございました。45名から出席といただいております。本当にありがとうございます。昨年の白幡年度は他のクラブの皆様に盛り上げていただきました。“お返し”という訳ではありませんが、このように多くの皆さんにご参加をいただくということは大変嬉しいことでございます。

プログラムの中に、「YOUは何しにロータリーへ?」というテーマのパネルディスカッションがありまして中島会員がお話をされます。また、懇親会では「余興大会」がございまして、中村孝源会員を隊長に、素晴らしいパフォーマンスを披露していただけるということなので、そちらも楽しみにしていただければと思います。

 嵯峨記念育英会奨学生の明るい将来を祈念いたしまして、またIMへ参加のお礼ということでご挨拶をさせていただきました。以上でございます。


本日のプログラム
『嵯峨記念奨学生卒業報告』

第1部     『嵯峨記念奨学生卒業報告』

嵯峨記念育英会委員会 委員長 天方 智順 会員

 皆さん、こんにちは。本日は、嵯峨記念育英会の卒業生4名をお招きしています。

 『嵯峨記念育英会』について、新入会員の方もいらっしゃいますので、簡単にご説明をいたします。

先ほど、木下会長のご挨拶にもありましたが、釧路クラブ独自の奨学金制度です。歴史は古く、育英会を設立した年は昭和36年です。その後、昭和51年から『釧路ロータリー嵯峨記念育英会』として活動をしておりまして、公益法人化ということで平成23年4月から公益財団法人となっております。

これまでに157名の卒業生がおります。今年度は4名ですけれども、むかしは6〜7名の年度もありました。就学の志を持っている高校生に支援をするということなのですが、「ロータリーって何してる?」と言われる場面が多いのですけれど、嵯峨記念育英会の活動は本当にやっていて良いことだと思っております。昨年の80周年記念式典でもお話をしましたけれども、脈々と繋がっている、我が釧路クラブの誇りではないかと思っております。

 4名の卒業生の皆さんは、ロータリークラブって何なのか分からないと思います。しかし、ロータリークラブは日本中、世界中にありますので、人生のどこかで再び関わることがあると思います。その時まで「私は、ちょっとだけだけど釧路ロータリークラブと関わりがあった。釧路ロータリークラブの方と交流があった。」ということを覚えておいていただければと思います。

4名の皆さんのこれからの人生が素晴らしいものになることを祈念いたしまして委員長の挨拶とさせていただきます。

 本日は、ありがとうございます。

 

釧路湖陵高等学校卒業生  日下 みなみさん

 こんにちは。本日は、ご招待いただきありがとうございます。私は、3月1日に無事湖陵高等学校を卒業いたしました。この3年間を振り返ってみるととても濃厚で、あっという間の3年間でした。

3年前にこの場所で「高校3年間、部活動と勉強の両立に励む」とお話しをさせていただきました。口でいうことは簡単ですが、実際は本当に難しいことで、理想と現実のギャップに何度も悩まされました。しかし、高校で出会った素晴らしい仲間と先生方に支えられ、部活動の硬式テニスでは、3年生の高体連で、ずっと目標としていた全道大会に女子ダブルスで出場することが出来ました。本格的にテニスを始めたのは高校からで、ほとんど初心者同然の私が全道大会という大きな舞台に立つことが出来たのはたくさんの方々の支えがあってのことです。本当にありがとうございました。

 また、進路につきましては、臨床検査の道へ進みたいと考えています。現在も試験が続いており3月16日に最後の試験に挑みます。大学へ進学いたしましたら勉学は勿論のこと、患者さんに思いやりを持って接することが出来る医療人を目指し、将来は釧路へ戻って地元の医療に貢献していきたいと考えています。

自分がここまで粘り強い人間だったのかと私自身が驚いておりますが、人生をかけた選択へ絶対に納得した上で歩みたいので、もう少しだけ応援していただけると嬉しいです。

 最後になりますが、高校3年間の素敵な経験・出会い・充実した時間は、皆さまのご支援あってのことだと思います。きっと一生の中でも忘れられない時間です。3年間のご支援、本当にありがとうございました。

 

武修館高等学校卒業生  石井 伶海さん

 皆さん、こんにちは。3月1日に武修館高等学校を無事に卒業することが出来ました。この高校3年間はとても充実していて、様々な経験が出来ました。特に印象に残っていることは、高校3年生のときに所属する箏曲部で全国大会に出場し、広島で演奏したことです。私は中高の6年間お琴を弾き続けて来たので、全国大会へ行けたことがとても嬉しく、また、レベルの高い演奏が聴けたのでとても参考になりました。

 進路においても、様々な方に支えられ最終的に慶應義塾大学と東京外国語大学に合格することが出来ました。

こうした学校生活や進路実現は、皆さまのご支援のおかげだと思い、感謝してもし尽くせないほどです。まだどちらに進学するかは決めていませんが、いずれの大学へ進学しても、卒業後は外交官や防衛省の職員など国際舞台で人を守る仕事がしたいと思っています。そして、これまでに受けたご恩を返すように社会に貢献していきたいと考えています。

 いままで1人で育ててくれた母親への感謝を忘れず、また、これまでご支援いただいたロータリークラブ様への感謝も忘れず、これから4年間一生懸命勉強をして、夢を叶えたいと思っています。3年間ありがとうございました。

 

釧路江南高等学校卒業生  田中 汐音さん

 皆さん、こんにちは。私は、3月1日に釧路江南高等学校を卒業いたしました。学業の面におきましては、江南高校でしっかりと十分な知識を身につけることができ、部活動においては、全道大会や地方の合同練習などにも多く行くことができました。そして、進路につきましては、日本赤十字北海道看護大学に合格することが出来ました。この4月からは、看護師を目指すために十分な知識と技術を身につけるよう頑張りたいと思っております。また、卒業後は釧路の病院に就職し、地元に貢献出来るように頑張っていきたいと思っております。

 最後になりますが、この3年間のご支援、誠にありがとうございました。

 

釧路東高等学校卒業生  千葉 琴音さん

 皆さん、こんにちは。3月1日に釧路東高等学校を卒業しました千葉琴音です。本日、私は、学校生活を支えてくださったことへの感謝と、これからの進路の報告をお伝えしたく参りました。

私は、高校1年生のころ、釧路ロータリー嵯峨記念育英会の奨学生としてふさわしい高校生になれるか不安でした。ですが、支えてくださるロータリークラブの皆さまと、身近で応援してくれた家族の気持ちを糧に日々勉学に励むことができ、そのおかげで一生懸命努力でき、たくさんのことを学ぶことが出来ました。なので、学校の先生方や家族などたくさんの方々に見守られながら無事卒業し、奨学生として3年間過ごせたことを誇りに思っています。

 これからの進路は、ずっと目指していた保育士になるため釧路専門学校へ進学することになりました。釧路専門学校はオープンキャンパスで、感じが温かく学びやすい雰囲気と、実習授業が多いという点に惹かれ、選び、入学させていただくことになりました。

いまの自分にはまだまだ足りないものや未熟な点があるので、高校で得た知識を活かしながらも、これまで以上の努力を積み重ね、自主的に自分にないものを吸収していこうと思います。そして無事に保育士の資格を得たときには、保育士として、社会人として、大人として、今度は支えられる側ではなく多くの人たちを支える側になりたいと思っています。

 これまで支援してくださったことへの感謝の気持ちを忘れずに、これからも日々精進して参りたいと思います。3年間、本当にありがとうございました。

  

公益財団法人 釧路ロータリー嵯峨記念育英会 理事長 吉田 潤司 会員

 奨学生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。3年前に例会で皆さまを紹介したときには、まだあどけないところが残っていましたが、素晴らしく成長されました。

皆さま方は、これから社会に一歩ずつ近づいて行きます。いよいよ大人の世界に少しずつ入って参ります。大人とは「責任と自覚」が必要です。どうぞこのことを忘れないようにしてください。そして、ご両親・先生方・友だち、みんなに感謝の気持ちを持って進んでいただきたいと思います。

楽しいことも多いですけれど、辛いこともたくさんあります。ひょっとしたら辛いことの方が多いかもしれません。けれども、辛いことを乗り越えるから楽しい明るい未来があると思います。

どうぞ育英会のことを忘れないで頑張っていただきたいと思います。

 本当におめでとうございます。

は、これからもずっと良いことを続けていけるように財団に少しでも多くの寄付をお願いいたします。」ということが書かれておりました。

第2部『障がい者就業支援のお話し』
プログラム委員会 副委員長 小野寺 俊 会員

 本日は、くしろ・ねむろ障がい者就業・生活支援センターより高谷センター長にお越しいただきました。『障がい者就業支援』についてのレクチャーを受けたいと思います。

それでは、センター長よろしくお願いいたします。

 

くしろ・ねむろ 障がい者就業・生活支援センター「ぷれん」センター長 高谷 さふみ 様

 皆さま、こんにちは。お時間を少し頂戴し、障がい者の雇用についてお話をさせていただきたいと思います。私、就業・生活支援センター「ぷれん」の高谷さふみと申します。よろしくお願いいたします。

今回、皆さまに情報提供をさせていただくことは、障がい者の就業、一般企業への雇用についてのお話しでございます。

まずは、日頃より障がい者の雇用促進にご協力いただきましてありがとうございます。障がい者の雇用については、労働局によります『雇用促進法』で定められております。皆さんご存じのことと思いますが、50人以上の規模の企業は、障がいをお持ちの方を「従業員50人に対して1人の割合で雇わなければならない」ということになっております。そして、その「雇用率」が何らかの理由で守られていないときには、国へ納付金をお支払いいただきます。そして、その集まった納付金は、障がい者雇用義務はないけれども雇用している企業ですとか、雇用義務は既に達成していてもその割合以上に障がいをお持ちの方を雇い入れしている企業に調整金としてお支払いしております。また、障がい者を受け入れていただくときの設備設置に関わるような助成金にも使わせていただいております。そのようなシステムを書いたものが、この『雇用促進法』です。

この雇用促進法は、5年に1回見直しが図られておりまして、順次、平成27年度からいまの改正が始まっているところでございます。今回の改正のポイントは、いままでは身体に障がいをお持ちの方、知的に障がいをお持ちの方を雇い入れしていただく義務を企業に課していたのですが、平成30年からは精神障がいの方も雇い入れの義務に含むよう法改正されました。それに伴いまして、現在50人に1人という2%の枠が、精神障がい者の方を障がい者雇用に含めることによって、総障がい者数が膨らむため、それに伴う雇用率の編成・改正がありました。まだ、何%かということは発表されていないのですが、一部では「4%になるだろう」と言われています。おそらく今年度中に何%になるか国から発表されると思います。

いま、日本全国でどのようなことが起きているかというと、障がい者の雇用率が上がるため、これまで1人を雇い入れすれば雇用率を守れていた企業が、法律が変わることによって法的義務を守ることが出来なくなる、ということで法改正を見越して多く雇い入れを進めるということになっております。釧路はまだそうでもないのですが、人口の多いところ、札幌や首都圏、大阪などでは、いま高校に通っている障がいをお持ちの方の雇用予約が始まっている状況です。しかし、なかなかその企業の条件に合う方を探すことが難しくなって来ているようです。今後は釧路でも条件に合う方を探すことが難しい状況になってくると思います。ですから雇用義務がある企業では、計画を立てて進まれた方が条件の合う方の雇い入れに繋がっていくのではないかと考えています。

 障がいをお持ちの方の雇い入れを進めていく際に、精神障がいと聞くと、その障がいの特性や、どのような障がいなのだろうかわからないと思います。そんなときには、障がい者の方を支援する機関が国の方で用意されております。ハローワークや障がい者職業センター。これは札幌にございます。札幌と旭川に支所があって全北海道をカバーしている状況になります。

「では、身近な地域では」となりますと、私どもの「就業・生活支援センター」です。就業・生活支援センターは、釧路根室管内が担当地域になっております。国の雇用促進法の中で位置付けられていて、社会福祉法人釧路のぞみ協会、私どもが受託をして運営をしているところです。障害者雇用の雇い入れの相談窓口となっておりますので、ぜひ何か機会がありましたら遠慮なくお伝えいただければご協力出来ることがあると思います。

 本日、私がお話しさせていただいた内容ですが、こちらの「障がい者雇用セミナー」と書いてある資料に簡単にまとめております。それと「障害者雇用のすすめ」は、北海道労働局のホームページにアップされているものを印刷して持って来ております。あと、釧路市が障がい者の雇用を推進したいとして「障がい者の雇用のポイント」。それぞれの障がい特性について、そして職業的課題とその対応について書いてある簡単なパンフレットを同封させていただいております。

 そして、最後に障がい者雇用のことで、何かございましたら、私ども、就業・生活支援センターにご連絡下さいということで、当センターのパンフレットを同封させていただいております。

大変駆け足でバタバタと短く説明させていただきました。これをご縁に何かご連絡いただければ幸いと思います。本日はどうもありがとうございました。

 

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