2006〜2007年度 第37回(通算2974回) 例会報告
作成日:2007.4.16
会長 青田 敏治   幹事 西村 智久   広報・会報委員長  木下 正明

会長の時間
会長 青田 敏治
 どうぞ、食事はそのままお続け頂きたいと思います。昨日、今日と思わぬ雪で、東京の雪は、うたわない方が良いですね。いずれにしましても1日の日にゴルフ場がオープンすると言われたのですけれども、すぐに雪でして、でも引き続き7日、8日くらいからは本格的にプレイしているところです。当釧路クラブのゴルフの親睦団体がありまして、NAYUTAの会と言うのですけれども、今日か明日には皆さんのところにFAXが流れると思います。大体20人から25人くらいの会員がおりまして、出来るだけ新入会員の方でゴルフをする方は入会して、早く皆さんと知り合う良い機会ではないかと思います。
 ロータリークラブの人は巧いのだろうと思っているかも知れませんけれども、決してその様な事はありませんで、巧いと言われる方は一握り、あとは
30代、36の方もおりますし、大体3分の1くらいが30に近い方ですので、安心して入会して頂きたいという様に思います。 このNAYUTAの会も長くなりましたけれども大変面白い会ですので、是非そうして頂きたいと思います。
 先程のチョウ・イコウさんですけれども、本当に日本語がべらべらで大変素晴らしいのですけれども、本当にこの後、旦那さんが調理の修行という事で2年ほどいるそうですから、何かの機会に遊びに来てくれると良いと思います。
 またカウンセラーをしました山口さん、本当に足が悪いのにアパートの5階まであがれないという事で大分こぼしていましたけれども、何とかそれも卒業出来たという事で、私もホッとしております。肩の荷が下りたという事でございます。チョウ・イコウさん、本当に長い間、一生懸命励んでいただきました、ありがとうございました。それから山口さん、ありがとうございました。終わります。
会長の時間
会長の時間
講話「道東海域の安全確保について
釧路海上保安部長 石田 常夫 氏
趣旨説明
プログラム委員会
委員長 宮本 英一

 こんにちは。プログラム委員長の宮本でございます。本日は釧路会場保安部長の石田様から「道東海域の安全」という事でご講演を頂く事になっておりますが、皆様もご存じの通り、昨年だったかと思いますが、釧路港で強風で貨物船が座礁致しまして、それから根室の方ではロシアの警備艇に漁船が発砲されて拿捕されております。この様な事故、あるいは事件が毎年の様にこの地域で起こっております。この様な中で海の安全というものを文字通り身体を張って守っておられます、釧路海上保安部の活動について、今日はお話しを頂く事に致しました。石田様は山口県のご出身で道内では紋別でも勤務されていたご経験があるという事で、今年の3月までは巡視船の「そうや」に乗船をされていたそうです。貴重なエピソードもお聞かせ頂けるのではないかという様に思います。それでは石田様、よろしくお願いします。

釧路海上保安部長
石田 常夫 氏

 只今ご紹介を頂きました釧路海上保安部長の石田でございます。よろしくお願いします。スライドをご呈示しながらお話ししたいと思います。
 まず本日、地元の名士の皆様方の前で釧路海上保安部の業務の紹介と言いますか、PRをさせて頂く機会を頂きました事を心からお礼申し上げます。
 釧路海上保安部は、写るまで概要をご説明させて頂きますと、多分皆様方ご存じかと思いますが、東京に本部があります海上保安庁の下に全国11の管区に分けてありまして、その第1管区海上保安部の下の事務所であります。それでは道東海域の安全確保についてという事でお話しさせて頂きます。

 まずこれが釧路海上保安部の担任水域でありまして、この下の赤で囲まれているところで釧路海上保安部が、ここで事件、事故が起こりましたら指揮を執って対応するという海域でありまして、そうしましたら沖合海域はどうなのかと申しますと、一応、沖合海域で起こりましたら第1管区海上保安部の方で指揮を執って対応するという海域であります。ですが本部には実働部隊となります巡視船、航空機等がおりませんので、実際に救難作業をするのは地元の海上保安部であるという事で、道東海域につきましては釧路海上保安部が中心になって警備、救難業務を進めているというところでございます。

 今日のお話しは救難業務という事で準備して参りました。救難業務という観点からこの道東海域の特徴的な事を申しますと、まず北米航路と漁船の操業海域が競合するというのが一つと、それからこの道東海域は特に春先から夏にかけてなのですけれども濃霧が発生するという海域であります。さらにその発達しました低気圧の通りコースにもなっているという事でありまして、海難の形態としましてはまず大型船が関与する海難が起こる可能性の高いところであるという事と、遠距離での海難、人身事故等もあるという事であります。それで海難の形態につきましては濃霧が掛かると、これから漁船と北米航路の交錯という事で衝突海難が発生する危険性のある海域であるという事が言えるのではないかという様に思います。これは北米航路の船の航跡を書いたものなのですが、大体1日平均41隻弱の船が通っている。大体1週間くらいのデータなのですが赤の方が北米に行く航路、緑の方が北米から日本、韓国、中国の方に行く航路であります。あとで事例を2つほど紹介致しますが、いずれもやはり北米航路がからんだ海難であったという事でございます。

 これは濃霧の関係なのですが、沖合海域の良いデータがありませんでしたので、釧路港に於ける、濃霧が掛かったら霧信号を発するのですが、これのデータをお示ししました。これからも大体沖合海域で濃霧が発生するというのを推測出来るのではないかと思っております。先程申しましたように、春先から夏にかけてぐっと濃霧が増えているのが分かると思います。8月につきましては270時間、ひと月でですから1日に9時間くらい濃霧が掛かっているという状況にあります。これが釧路沖合海域での海難種類別の件数です。大体平均しますと15から16隻、多い時は15年があったのですが、その様なところであります。その中でこの黄色のところが衝突です。大体毎年、衝突はある程度の頻度で起こっているというのがお分かりかと思います。こちらの方は船舶の海難ではありませんで、船舶に乗り組んでおります人の人身事故、負傷、病気、それから海中転落というもので、病気、負傷が殆どを占めていると、この様なことがありましたら急患輸送なり、場合によっては先生に現場ま行って頂く、我々は洋上救急という事を言っているのですが、その様な対応が必要になる事案であります。

 それで釧路保安部の下部機関であります広尾保安所も含めてなのですが、勢力がここに書いてあります。巡視船艇が5隻、巡視船が4隻の巡視艇1隻という事であります。航空機につきましては釧路保安部の航空機は1機で、それから括弧2機とありますが、これは釧路航空基地というのがありまして、これも1管本部の事務所になるのですがここに2機おりまして、この3機でもってこの道東海域の事件、事故に対応しているという事で3機で対応しているという様にお考え頂ければ良いと思います。それから海上保安官の方につきましても遠距離の海難があるとか、航空機を使った海難の救助があるという事で、一般の海上保安官の能力プラス特殊な能力を持った海上保安官を配属してもらっております。救急救命士や潜水士、さらにはヘリから相手船に降下する降下員というのもおります。ちなみに降下員につきましては女性降下員もいるという事であります。これが私共の具体的な船の名前等です。上の方が「そうや」でありまして、「そうや」は皆様良くご存じの様に、初代の南極観測船、この「そうや」の代替船で出来たという事で、この船につきましても砕氷能力を持っております。ヘリコプターを積んでおりまして遠距離での海難に対応出来るという事であります。下の方は「えりも」という1200トンの船なのですが、これは1管本部で唯一の救難強化巡視船と言っております。他の巡視船より特殊な救難に対応出来るという事で乗組員にも潜水士を配備しております。「えりも」につきましてヘリコプターは積んでおりませんが、ヘリコプター甲板を持っております。救難強化巡視船ですので海難が起こったら本船は直ちに出動するのですが、例えば転覆船があった場合はまず船内に生存者がいるかの確認が一番最初に必要になります。その様な時はヘリコプターをこの甲板に降ろしまして、乗り組んでいます潜水士と潜水用器材一式をヘリコプターに積んで、本船に先駆けて対応するという様な対応が可能な巡視船であります。この2隻につきまして、以前は中型巡視船と言っておりました。余り沖合での対応は無い訳なのですが。それでこれは巡視艇という範疇の船で、主として港内で対応しているという事であります。後ほど事例紹介をしますが、それに関係する様な訓練の一部を少しご紹介したいと思いますので、入れております。

 これはヘリコプターとの連携訓練と称していまして、ヘリコプターからつり上げたり釣り降ろしたりという訓練であります。これは2名の同時つり上げ、これは少し分かりにくいのですが、担架と海上保安官が一緒につり上げられているという訓練であります。担架には当然、病人だったらその人を担架に乗せてという事になります。それで先程少し申し上げましたが、「そうや」の女性航海員、これは昨の9月1日、厚岸での防災訓練の時に、漁船で負傷者が発生したと、それの救助をするというデモンストレーションをしたのですが、その時に彼女がこの小さな船にヘリから降下しまして担架、これにはダミーの人形が積んであるのですが、一緒につり上がって救助したという様な訓練であります。

 これは「えりも」の潜水士の訓練であります。北海道はやはり寒冷地ですので場合によっては氷の海でも潜る必要があるという事で、氷の中での訓練の模様です。実は今年は暖冬だったものですから氷が近くにきませんでしたので、阿寒湖で氷の下の訓練をさせて頂きました。その時はNHKに取り上げて頂きまして、ありがとうございます。

 これが登坂訓練と称しまして渡り方も色々あるのですけれども、これはロープの上を渡っております。セーラという方法です。ロープの下をぶら下がって渡るモンキーとかチロリアンとか、やり方は色々あります。この様なものを主として体力トレーニングを兼ねた訓練です。これが実際の現場に於ける必要な潜水訓練です。これは例えば転覆船がありましたら、生存者がいたらその転覆船の中に入っていかなければいけない。特に漁船なんかは漁具が積んでありますので、その現場に行くまでに漁具を通り抜けていくと、その様な訓練であります。これは網をくぐり抜ける訓練。これはもっと狭いところを通る訓練、脚立を使って脚立の間を通っているのですが、狭いところでしたら場合によっては背中にボンベを背負っていますがボンベがつっかえて通れない、その様な場合はボンベを先に通しまして後で人間が通っていくと、その様な訓練をしているという事であります。

 これは我々の訓練と言いますか、洋上救急が必要になりましたら先生に現場まで出て頂くのですが、特に巡視船での患者の治療等はして頂きますが、場合によっては航空機の中、ヘリコプターの中で治療して頂く事もあります。大きな騒音がする、且つ振動がある、その上狭いところでパイロットと先生、先生と患者、先生と海上保安官のコミュニケーションはどうするかと、どこまで取れるかというのを体感して頂きまして、その様な事案があった場合には対応して頂きやすくする、その様な洋上救急訓練であります。

 次に事例を上げておきたいと思います。これは皆さんよくご存じの北米航路の船とサンマ漁船が衝突し、サンマ漁船が転覆した状態で見つかったという事案であります。平成17年9月28日早朝に起こった事件でありまして、納沙布岬南東の40kmの海域であります。この漁船には8名が乗り組んでいらっしゃったという事で、最終的には1名の方を救助する事が出来ました。後の方は残念ながら遺体でもって収容したという事案であります。この様な状況を仲間の漁船が見つけて海上保安庁に通報してきました。それで先程言いました様に最初に「えりも」の潜水士がこの船体に上がりまして船底を叩きました。そうしたら反応があったという事で潜って行きまして1名は救助出来たという事なのですが、先程申しました様に漁船でありましたので船内の中には色々な物が浮かんでいる。当然木片は浮かんでいますし、網、ここにも少し見えますけれども、ここにもロープが見えます。漁具は全部この下の方に沈んでいた訳ですが、それをかき分けて1名は救助出来たという状況です。人名の救助が出来ましたら次にしますのがこの船の沈下防止、当然この様な時に一番最初にする事は生存者がいるかどうかの確認なのですが、その時点で浮体を付けるか、もしくは入っていくかの判断は現場でします。まず2、3時間、沈む心配が無いと確認出来たら潜っていくと、場合によって沈む可能性がある場合には浮体を付けます。この事案の場合は現場の方で浮いているという確認をしたと、現場の指揮官が判断しましたので、浮体を付ける前に潜って行きました。それで人命救助をしてから浮体を付けたのですが、この船体と言いますのは衝突相手船を特定する場合の大きな手がかりになります。何かと言いますと衝突場所に相手のペイントが残っている。その相手船は実は北米のシアトルから韓国に向けて行ったコンテナ船だったのですが、我々が確認した時はすでに韓国の港に入っていた。それで韓国で相手船のペイントを提出してもらった。そしてここについているペイントと鑑定、これが海上保安庁の試験研究センターというのが東京にあるのですが、そこで鑑定しましたら同一の物だという事で、相手船を見つけたという事で、この沈下防止というのは極めてその相手船を特定する上で重要になるという事であります。これは「えりも」が採取したところであります。

 これは昨年の4月3日に起こった事案です。これも発生したのは朝の5時18分、先程のサンマ漁船も早朝であったという事であります。最初に少し申しましたが、北米航路と競合しているという事で1日平均41隻弱と言いましたが、大体船と言いますのは入港してからの2泊をにらんで走っていますので大体通る時間帯はある程度限定されるという様な事であります。これは5万トンのパナマ籍のコンテナ船だったのですが、エンジンルームで火災を起こしたという事で航行不能になって漂流しました。これが3日の日の朝5時過ぎにこの時点で海上保安庁に通報してきたのですが、最終的にはここまで流れました。これが6時間ごとの位置であります。当初船の方からは救助の必要はありませんと、それがエンジンルームで火災が発生したのですがエンジンルームを密閉しましたと、密閉消火をしていますという事で救助の必要が無いと、それでその船会社の方がタグボートを準備して、タグボートが回航中であるという事でした。ですが我々は万一の場合に備えまして巡視船を全船出しましたし、隣に浦河保安所というのがあるのですが、そこからも巡視艇の派遣を要請して対応しておりました。釧路航空基地にもいつでも飛べるように準備してもらっていましたら、この4日の11時頃、大体の場所で機関室の温度が急に高くなった、煙が居住区の方に回ってきた、船体を放棄するので救助を頼むという連絡が来ました。それでまず最初にしましたのがこの船には乗組員が26名おります。「そうや」のヘリコプターと釧路航空基地のヘリコプターでもってこの船首部から全員をピックアックしたと。これを写真で見ますと極めて穏やかな様に見えますが、実は当時、4mのうねりがありました。それでピックアップする時にヘリコプター、ホバリングというのですが、要は止まってピックアップするのです。ここに丁度マストがあるものですから、これが4m上下するので極めて気持ちの悪い救難作業であったという様に言っております。場合によっては襟裳岬に乗り上げるのではないかというコースを通りました。それで「えりも」は1200トンの船なのですが、5万トンの船の曳航を致しました。引っ張る事は出来なかったのですけれども、流れていくスピードを出来るだけ抑えて、それでタグボートが来るのを待つという作戦でこれを行いました。曳航ロープを出している状況で、これは引っ張っている状況です。特にコンテナ船は風の当たるところが船体だけではなくコンテナまで当たりまして、風の影響を極めて大きく受けるという事で、先程申しました通りこの辺りに、大体流れるスピードは5ノット、ですから時速9kmで流れております。最終的には「えりも」が曳航し始めたのが功を奏しまして、スピードがずっとなだらかに落ちたという様な状況でありました。もしこれが漂着しましたら間違いなく、この辺りは岩ですので船体が破れる。破れたら燃料が流出する。燃料が流出しましたら船の被害は当然なのですが、莫大な漁業被害を及ぼすという様な事案であります。これは風向きが変わった事もありますが、我々にとりましては非常に上手く行った海難救助であったという様に思っています。

 それから少し時間が無くなりましたが、洋上救急の事案であります。大体年平均、数が少なくて釧路保安部が扱う洋上救急は2件くらいなのですが、昨年も2件ありました。その1件なのですが、この様なところ、樺太の東方海上で漁船の58歳の人が病気になって洋上救急の往診をお願いしてきたという事で対応しました。「そうや」が対応したのですが、「そうや」で先生に乗船して頂きましてオホーツク海に進出させ、その漁船には南へ下がるように指示したのですが、ヘリコプターが飛べる距離になったところでヘリコプターを飛ばしまして、漁船から患者をピックアップしまして、「そうや」に連れてきまして、「そうや」の船内で先生の手当を受けさせまして、「そうや」は帰りましてヘリコプターの航続の距離があるところで釧路飛行場にヘリを飛ばして患者と先生を運んだという事案でありまして、まるまる2昼夜かかっております。陸上の救急事案と言いましたら長くて数時間の単位かと思いますが、海の救急事案と申しますのは時間の単位ではなく日にちの単位になるというのが陸上と大きく違うところだろうと思います。それだけにその先生の洋上への往診というのは海で働く人にとっては極めて強い味方になるのではないかと思っております。これが実際の漁船に降りた時の状況であります。必ず2人でおります。これが航海員です。というのは1人はつり上げ用のワイヤが出ております。このワイヤが絡まない様に、ワイヤが絡みましたらもうヘリはアウトです。もう1人は患者を、これは担架なのですけれども、担架によいしょすると。よいしょしてピックアップすると。これは「そうや」の中での先生の手当を受けている状況です。それで近づいたらもう一度ヘリコプターに乗って飛行場まで運んで救急車に引き渡したという事案であります。

 釧路海上保安部もなかなか十分な勢力はありませんが、見えないところで少しは国民の皆様の役に立っているというPRをさせて頂きました。海上保安庁も今から大量退職時代を迎えます。新人の確保が極めて重大になりまして、是非皆様方のご存じの方で海上保安庁に入りたいという人がおりましたら、是非ご紹介頂きたいと思います。本日はどうもありがとうございました。

青田会長謝辞
 大変貴重なお話しをありがとうございました。会員の皆さんも2次災害に巻き込まれる危険性が十分にあるという、今、絵で見ましたけれども、普段の訓練から気を抜かずにしていると思いますけれども、これからも気を付けていって欲しいと思います。ありがとうございました。

米山記念奨学会 卒業挨拶
米山記念奨学会 
カウンセラー 山口 房伸
会員

 皆様こんばんは。山口でございます。昨年の秋口だったかと思うのですけれども、会長から米山奨学生のカウンセラーをという事でお願いをされまして、なにせチョウ・イコウさんのコウという、紅という字を一つ見て、紅だからきっと女性だからという事でお願いをされまして、私自身本当にお会いするまで男性の生徒なのか女性の生徒なのか分からなかったのですけれども、お会いして色々お付き合いをさせて頂きまして本当に勉強する事が出来ました。去年も大会の方、確か10月ですか、4時頃に起きましてチョウさんを迎えに行って2人で紋別まで行ったり、またこの様なカウンセラーをしているお陰で北クラブの方から呼ばれて講演的な事をさせて頂いたり、また根室のロータリークラブやベイのロータリークラブの方と色々、この米山の事で打ち合わせをさせて頂いたりという事で、本当に良い経験をさせて頂きました。
 チョウさん、これからまた、ご主人さんが今年短大の方に入学したという事で、これから2年ほど釧路にいらっしゃると思いますけれども、お会いした時には是非声を掛けて頂きたいと思います。それから釧路ロータリークラブが米山奨学会という事で非常に学生さんに対してしている事というのは素晴らしい事だという認識をさせて頂きました。本当に1年間ありがとうございます。これからチョウさんから皆さんにお礼のご挨拶という事でございますので、見てあげて下さい。どうもありがとうございました。

米山記念奨学生 
チョウ・イコウ
さん

 皆さんこんにちは。米山奨学生のチョウ・イコウでございます。いつもお世話になっております。留学の日本に来て丁度6年間になりました。この6年間の間に苦しい事もたくさんありましたが、楽しい事もたくさんありました。
 特に昨年の4月から今までの1年間、釧路ロータリークラブにお世話になって以来、色々な勉強と貴重な経験をさせて頂き、その全てが私の大切な宝物になりました。米山奨学生に受かって釧路ロータリークラブに配属された最初は嬉しく思いながらも不安もありました。どの様に接したら皆様と楽しく交流が出来るのか、その様な不安でした。しかしクラブの例会や行事に参加して、皆様と話しをしているうちにその不安も自然に融けました。色々な分野で成功している皆様と交流出来た事を誇りに思いますし、とても嬉しく思っています。
 
 私の研究テーマは中国の農村教育であります。社会主義工業化の時代から育てられた人間構造、すなわち都市と農村の格差は今まで修正される事が無く、さらに拡大していった、その格差は都市と農村間の産業構造や経済所得だけではなく、教育資源、特に義務教育の予算、教員の資質、学校の施設、設備、及び学業の達成度などの差を引き起こしています。長時間の農村教育を通しての著しく不足による都市と農村間の教育条件、教育水準の不均衡は、すでに現代中国のもっとも重要な社会問題の一つになっております。しかし、かつて日本もこの様な同様の課題に直面していましたが、戦後の9年生義務教育の達成後、教育の地域格差の是正措置、地域格差の是非を国家の教育政策に於ける最優先事項の一つに挙げた日本政府は僻地教育を振興法、つまり僻地教育行政の組織及び運営に関する法律など、色々な法律を作って、僻地教育の改正に取り組んでいました。これらの対策は僻地と非僻地の教員の大綱及びその資質の格差を責務として貢献して、日本の僻地教育の発展に繋がったと考えています。
 中国の農村教育の課題対策に日本のこの様な良い経験が少しでも参考になればと思います。ロータリーの米山奨学会が留学生にとっては気休め的な支援だけではなく、日本の文化、習慣や日本人の心をくれるチャンスを与える場でもありました。去年の7月に奨学生になって以来、毎月例会の出席や色々な行事に参加して、特に去年の
70周年の行事にも参加させて頂き、今までの学校で体験出来ない事をたくさん経験しました。それによって一層、日本の社会や文化の理解も進んだと思います。今日はこの場を借りてお世話になった釧路ロータリークラブの皆様、特にカウンセラーの山口さん、後は青田会長、多くの方々に心よりお礼を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。これからも修士の学位を目指すと共に国際交流活動に積極的に参加して、少しでも役に立つ事が出来たらと思っています。もう一つはいつか恩返しが出来たらと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。

 今日は少しですが私の感謝の心を込めて、ちょっとしたふるさとのおみやげを持ってきました。こちらがモンゴルの方の掛け軸です。こちらがモンゴルのなのですけれども、意味は友好、団結という意味です。記念になればと思います。こちらが内モンゴルの特産の馬乳酒なのですけれども、持ってきました。これもすごくおいしいです。写真なども入っていますので、ありがとうございました。

会長の時間
4月19日(木) 18:00〜夜間例会「新入会員歓迎100%出席例会」
会長の時間
下川部 善彦 61歳の誕生日を迎えました。
浅川 了一 娘が結婚いたしました。
浅野 洋 ニコニコをよろしく。
会長の時間 会長の時間
本日合計 本年度累計
日時 会員数 出席率
4月05日 98名 46.1%