2006〜2007年度 第31回(通算2968回) 例会報告
作成日:2007.3.06
会長 青田 敏治   幹事 西村 智久   広報・会報委員長  木下 正明

会長の時間
会長 青田 敏治
 最近、鈍感力という話しが出ていますけれども、あれは色々な意味合いがありましてどの様なところでも使える様な気がしています。今日の講師の山田さんもお酒が好きな様ですけれども、私もお酒を飲むのが大好きでして、特に1月は本当に飲む機会がありまして連日飲み続けていました。さすがに1月の後半になりまして、こんなに続けて飲んでいると体を壊すのではないかと思いましたので、2月1日から1ヶ月間酒は飲まないという、飲まない事に対する鈍感力をつけてやろうと、そちらを鈍感にしようという事を1ヶ月間頑張ってみようという事で昨日丁度終わりました。

 まず決めた事は家では飲まない、極力外には出ない様にしようと。ここはまず何とかしたのですが、先週もお話ししましたけれども、2月に週6回色々な建築関係などの総会がありまして出席いたしました。総会の後に付きものなのが懇親会でございまして、私の様な酒好きには懇親会はお酒を飲むものだという様に思いこんでいますから、飲まない方達は烏龍茶でも飲んでいたら良いのではと思うかもしれませんが、これは大変な事なのです。
 ここでも鈍感力を発揮しまして、飲まない訳にはいかないけれども少しだけにしようという事で量を極端に減らしまして、そうして1ヶ月が終わりました。そうしましたら、
20日間お酒を飲まない日がありました。私も40数年間飲み続けていますが1ヶ月に20日間も飲まないのは初めてです。自分を褒めてやりたいという様に思ます。

 しかしそうは言っても矢澤さん流に言いますと、人間の一生なんて飲む量は決まっているのだと、飲めるうちに飲んでおかないと駄目だと、青田さんの場合は一定量を飲み過ぎているのだからこの後はおまけでありがたくいただきなさいと。この様に矢澤さんならきっとこう言うだろうなという様に私は思っているのですけれども、私もこれが賛成でして、いよいよ3月になりましたのでボチボチ美味しいお酒をいただこうと楽しみになってきておりますけれども、その様な事で皆さん御身大切にお過ごしいただきたいという事で終わりにします。ありがとうございます。
 
会長の時間
1.ガバナー月信 第9号  到着
2.ロータリーの友 3月号  到着
会長の時間
講話 「親の顔〜家庭でのコミュニケーション」
元釧路市教育長 山田 和弘 氏

元釧路市 教育長
山田 和弘 氏

 改めまして、ご紹介いただきました山田です。今日はお招きいただきまして本当にありがとうございます。ロータリークラブ、特に釧路ロータリークラブは大変長い伝統をもって釧路の経済界、また社会活動、様々な町づくりにご貢献されているという事で特に敬意を表したいと思います。今日この場に立ちましたのは、先程ご紹介いただきました宮本さんが私のお店に参りまして何か話してくれないかと。夜の場ですと私は酒の勢いで話す事はあるのですけれども、あまり昼特に今日お集まりの皆さんには夜の場でお会いする機会が沢山あるものですから、私も素性がばれてわれている訳ですから格好良い話しはするつもりはありません。少しだけ私の本音と言いますか、評議に対するお話しをしていきたいと思っております。

 テーマは「親の顔」としましたけれども、私はどちらかと言いますと妻の顔とか書きたかったのですが、何故かと言いますとやはりいつも失敗など何かをすると妻の顔を思い出してまた二日酔いか、午前様か、明日仕事大丈夫かと妻の顔を思い出す事が多いのですけれども、教育という観点から言いますと子供達には親の顔を思い出して欲しいという意味で今日は「親の顔」というテーマにさせていただきました。

 皆さんも父親、母親がおられると思いますけれども、私は父親がいないで育ったものですから親と言えば母親になります。明治生まれですから勿論学問はないのですが、少しくらいの漢字は読めて父親の変わりまで努めた母親でしたけれども、少々の新聞は読んでいましたが常に語っていた事は、とにかく親の思い出となりますとやはりおっかない、怒られる、叱られると何かを思い出す時は親が良い事と悪い事いわゆる善悪という事だけは相当躾をされました。褒められる事は無かったけれどもとにかく悪い事はするなと。
85歳で亡くなりましたがそれまで悪い事はするな、特に新聞に出る様な事はするなと、新聞に出て良い事はあまり出ないものですから何かあると新聞に出る様な悪い事はするなという事だと思いますが、ずっとこの言葉が頭に残っていまして、よく親の姿を見て子供は育つと一般的には言います。亡くなって親を思い出すのは、親の後ろ姿もありますが私は親の話し、目なり怒った顔などの表情、声などを何かあった時には思い出します。寂しい後ろ姿という事も勿論ありますけれどもやはり顔というのがよく分かる訳です。ものを言わなくても分かる。これは私自身年齢的にも上だと思うのですがやはりかつてはちゃぶ台やストーブと言いますか何か家の中で一つの部屋で親子が育ってきたと。勿論今の様な個室やテレビがある訳ではない、食べ物でも一緒に語りながら食べるというその様な習慣が多分私の記憶の中にあったのではないかと思います。常に親の顔というのは後ろよりも顔を見て育ってきたと。その為に今考えてみますと親を中心に家族というのがあって、先程もお話しがありましたが社会というものは家庭も地域も皆さんの様な社会奉仕団体などもそれぞれの社会だと思います。

 その一番の単位が家庭という事になります。その家庭が崩壊とまでは言いませんけれども、かつての大家族というよりも今は当然の様に子供が少なく核家族という様になります。この団体、集団の中で子供は育つ一つの家族という単位から学校、地域、そして社会全部。私が今一番懸念すると言いますか思う事は親の影響、例えば学校に行って先生の影響というよりもいわゆる日本社会全般の中でのマスメディア、特に大きく変化したと思うのはテレビだと思います。テレビが良い悪いという事を私は言うつもりはないのですが、子供の育つ課程の中で若い方々を含めて何に一番影響を受けるのか。私は先程言いました様に親の怒った顔を思い出す、親を悲しませる事はしない様にという事など一つや二つは頭に残って育ってきた訳ですけれども今の子供達は何を思い出すのか。要するにインターネットなどもそうなのでしょうけれども、沢山の情報の中で何を判断基準にするのか。それが親なのか先生なのか、また多くの沢山の情報の中で判断に迷う事が子供達にあるのではないかと私は大した事は言えませんが、8年間の教育行政の中で感じた事はそこだったのです。

 学校にもインターネットはありますが、そのくらいの事が出来なければ今の国際社会の中では生きていけないし、当然身につける道具だと私は思って十分理解し学校にも導入しました。問題はそのインターネットやテレビなどの色々な情報の中で子供がどの様に活用し判断するかという、その物差しなのです。例えば今はパソコンなどで子供の方が駆使して情報を持っている。親より、もしかすると先生よりも詳しいという、これは決して悪い事ではないのですが私が言いたい事は小さい時に親の躾、学校に行ったら先生から授業を教わる、そして様々な知識や情報から生きる糧を身につけて育っていく中で判断能力という事が子供達には難しい部分があったのではないかという様に思います。一緒にテレビを見る事やインターネットをする事はあっても良いのですが、本当に生の親の声と言いますか、気持ちという事が子供達はどこまで身につけて育ってきているのか。先程私も妻の顔と言いましたが、また一つ言いますと十くらい返ってきますから妻の顔はまともに見ないで避けるようにしています。妻とのコミュニケーションは殆ど無いと同然ですから諦められています。多分これが親だとすると、お前は何をしているのだと、妻も怖いのですが親に怒られて自分の価値判断という事を親なり先生なり、私が古いタイプなのでその様に思うのかもしれませんが、やはり人という生の生き様と言いますか、教えという事が私の時にはあった様に思います。

 今、国の方で教育再生会議を中教審で検討されておりますけれども、私はどうしてもあまりその様な制度的なものは何か縛ると言いますか、本質的な事が変わらないとやはり現場と言いますか、人の家庭までは浸透しない。政府でしている事を批判する気はありませんがやはり社会の立て直し、家庭、地域、学校も入るのでしょうけれども、そこの所に皆が気が付かなければ、いくら教育基本や教育行政論を含めて様々がなされてますけれども日本人隅々まで浸透するのか、逆にむしろ私は大多数の子供達の家庭も学校もしっかりしていると思うのです。

 テレビを見て、新聞報道もそうでしょうけれども一つの全国の何処かで子供がいじめられた、自殺があった、教育委員会で失態があったと、これが全国放送をされて子供も大人も一緒に見ている。この影響というのはもの凄く大きな気がします。これではしっかり教育や糧を進めていく教育をされているという前提に立てば本当はその様な報道がなくて、他は大丈夫だという様な事があれば良いのですが私もお昼にテレビを見る機会が多いのですけれども、一つの問題が起きますとどのテレビ局も報道機関もそれの集中してしまう。もしかするとうちの子供もいじめられているのではないか、うちの学校の担任も駄目ではないのか、駄目なところばかりを発掘しようという、そこがマスコミの怖さでもありますし子供も基本的に私が教育時代に考えていた事はやはり信頼関係、親と子の信頼関係。先生と子供の信頼関係。学校と教育委員会の信頼関係。日本社会としての信頼をしっかり取り戻す事が私の教育方針の基本だという様に捉えていた訳であります。その信頼が揺らいでいるという気がしてならないのです。

 みんなの犯人捜しと言いますか、責任追及ばかりしてよく学校現場で先生が嘆いておられました。学校開放を開くべきか、不審者等も入りますので閉じるべきか、今チェック体制も強化されております。
ここに非常に矛盾がある訳です。かつてはその様な事は考えた事もなく、やはり地域全体で子供を育てるという自然な信頼関係というものがあった訳で、わざわざその様な人を差別するなどという事は必要がなかったという様に思うのです。ですから私は丁度この前、旭山動物園の園長さんのお話しを聞きましたら、あの方は勿論来館者を呼ぶという事もあるのでしょうけれども、むしろ子供達に動物から学んで欲しい、当たり前の事なのですが人間も動物も一つであれば動物の子供を育てる自然な姿、本能的と言いますか、子離れにしても特に動物園だけではなく野生の場合は生きるための知恵と言いますか、技術を親が子供に教えて子供はそれを身につけて旅立っていく。これは動物の姿をただ見るだけではなく本能的な生き方、この様な事を旭山動物園では伝えていきたいと。今は人間の子供も動物である事を忘れてしまっているのではないのか。

 これの単位は親子という話しです。私が何かあるとすぐに親の怖い顔や悲しい顔を後ろ姿よりも思い出すというのは正にそこにある訳で、やはり学校に行って先生に怒られたり褒められたりすると、これも記憶に残っています。ある時中央官庁の文部科学省の役人とお話しした事があるのですが、優秀な先生とかそれから今学力というものがありますけれども、国の方がおっしゃるのはやはり勉強中心の学力という意味でお話しされたのですが、私は若干違うのではないかと。勿論知識も勉強も必要な事だと思いますし、情報も沢山持っている事も必要だと思いますが、やはりしっかりした日本人としての生き方を教えてくれる人間教育と言いますか、この様な事を学校で先生が教えるというところに日本教育の再生があるのではないかという様な気がしてなりません。

 これは東京中心ではなく地方で田舎で一生懸命生きている子供達、またしっかりと教育をしている家庭も先生もいる訳ですから、この辺を東京の物差しで学力中心という様な国の役人であれば、日本の教育は大丈夫なのかという気がしました。今の色々な場で語られているいじめ・非行・不登校、様々な課題に私はあまり右往左往して欲しくはありません。大多数は大丈夫なのでそれを騒ぎ過ぎると逆に自信を失う、信頼を無くしてしまう、逆効果ではないかという様に思われます。むしろこれは地方に、現場に任せるくらいの事をこれが地域で学校を育てる。その様な意味では先生も学校も教育委員会も自信をつける様な政策の方が時間が掛かっても良いのではないかという様に思っています。先程もお話しをしましたが我々が生きた日本の社会というのは私は誇れるものがあると思いますし、今それを復活させるための手段のお話しをしている訳なのですけれども、その手段を間違ってしまいますと折角の美しい国という総理がお話しされている事が、殆どの皆さんが望んでいる、持っている部分ですけれども、現場でのそれぞれの思いというものを是非活かしてくれる様な政策が必要なのかと思います。

 私はどちらかと言いますとお酒を飲んで話す事が多いので、この様なまとまった話しをする事があまり出来ませんけれども、教育論議というのはあまり楽しい話しではないので酒の肴にはならないのですが、それぞれのロータリアンの皆さんの家庭でも、また地域でありましても、まず自分の家族や地域はという意味で釧路の街でお話ししていただければありがたいという様に思っております。私もランプの家という、ランプの灯を今考えてみますと一つの灯火。やはりそこに蝶々も人間も明るさを求めていく、その様な意味ではそれぞれの地域にそれぞれの家庭にほんのりとした灯が灯る事が日本の再生、教育の再生にも繋がりますし、もっと言いますと釧路の街の原点というのは市民一人一人が、子供もお年寄りも基盤を持って生きていく社会になって欲しいという様に思っています。私も微力ではありますけれどもその様な事を伝えていきたいと思っておりますし、実践していきたいと思っています。時間でありますのであまり長話しをしても眠くなると思いますので、この辺で終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

新入会員挨拶
藤村 真一君
 只今ご紹介に与りましたみずほ銀行の藤村と申します。この歴史と伝統のある釧路ロータリーに入会出来ました事を本当に心から嬉しく思っております。一日も早く皆さんのお顔とお名前が一致して、是非親睦が深められる様に例会を欠かさず出席したいと思っておりますので、何卒皆さんよろしくお願い致します。
会長の時間
3月08日(木) 12:30〜 「クラブ協議会」 「嵯峨記念奨学生卒業報告」
会長の時間
北畑 雅彦 おかげさまでBフレッツ1万回線突破
白幡 博 六花亭ベアーズ地元釧路で全国制覇
中村 幸史 長男がフィギュアで全道優勝しました。
会長の時間 会長の時間
本日合計 本年度累計
43,000円 1,134,250円
日時 会員数 出席率
2月22日 100名 53.8%