2006〜2007年度 第21回(通算2958回) 例会報告
作成日:2006.12.12
会長 青田 敏治   幹事 西村 智久   広報・会報委員長  木下 正明

会長の時間
会長 青田 敏治
 中国の千手観音というのを見たのですけれども、それは中国の障害者芸術団に所属する21人の男女による本当に素晴らしい舞踊なのですけれども、全員が聴覚障害者という事で耳が聞こえない、話せないという男女21人なのですけれども、この人達は音の振動だけで相手に伝えていくという素晴らしいものなのですが、21人縦1列に並んでいるのです。目はきちんと見えていますから、前から来るのは前の人と動作が同じくずっと後ろまでいくのですけれども、21人目になると後ろから前に戻ってくるのです。声を出せませんからどうするのかと言いますと、前の人のこれは呼吸で知らせるのですけれども前の人の首筋に息を吹きかけるのです。ふっと。ですから息を吹きかける、それに合わせて来た瞬間にするという事ですから、本当に息が合わないと出来ないという様な、ちょっとしゃれたのですけれども、それだけ大変だという事なのですが、これは見た方は本当に感動したと思うのですけれども、21人ですから42本の手がある訳ですけれども、色々な形をして、これが素晴らしいものなのです。練習風景などもテレビでしていましたけれども、大きい大型のスピーカーに顔を、耳をつけて、スピーカーの表の振動で音やリズムを感じ取って、それを活かしていくという、それだけ健常者では考えられない様な素晴らしさ、すごい練習をして今になっているのでしょうけれども、これだけハンディキャップを背負った人達が中国全土ではものすごい感動を起こしているという事なのですが、私も久々に感動しまして、滅多に泣く事は無いのですけれども目がうるっと、来るくらい、私も年を取ったのかという思いもありますけれども、大変感動したという話ですし、また来週のクリスマス夫婦会、これも皆さん息を合わせて楽しい例会にして欲しいという事をお願いして挨拶にします。ありがとうございます。
会長の時間
1.ガバナー月信  第6号 到着
2.ロータリーの友 12月号 到着
会長の時間
「年次総会」「会員卓話」
会長 青田 敏治
 釧路ロータリークラブ定款細則第4条第1節、本クラブの年次総会は毎年12月第1例会に開催されるものとする。年次総会に於いて次年度の理事及び次々年度の会長の選挙を行わなければならないとなっております。11月第1例会で立候補を求めましたが立候補がありませんでしたので、従いまして現理事者と次年度の白幡会長とで次年度の理事及び次々年度の会長を決定しました。本日報告させて頂きます。まず次年度の理事の発表を白幡エレクトよりお願い致します。

会長エレクト 白幡 博     
 こんにちは。それでは次年度の理事の皆さんをご紹介させていただきます。
 
 五明正吉君、木下正明君、藤井正信君、矢澤武彦君、川本和之君、田中正己君、山口房伸君、白崎義章君、私白幡と、以上でございます。1年間よろしくお願い致します。





会長 青田 敏治
 
次々年度会長を発表したいと思います。次々年度会長を川合隆俊君に決定させていただきましたので報告させていただきます。70周年もあったのでそちらの方に取り込んでいましたので、ぎりぎりの決定になりましたけれども、特に川合君の場合は難攻不落の要塞を落とすべく厳しいものがありましたが、最後には快く受けていただいたという事でございまして、選考に当たっては浅川さんや特に吉田潤司君には大変力になっていただきまして、感謝と共に友情を強く感じたところでございます。それでは川合隆俊君、挨拶をお願い致します。


会長ノミニー 川合 隆俊  

 こんにちは。只今青田会長が言った通りになってしまいまして、思いも掛けないこの様なお話しが来て大分渋ったのですけれども、たってのという事でありまして、私の信念から言いましたらここで会長を受けるのなら辞めようかと思っていたのですが、この様な事を思いながらこの様な結果になってしまいました。なってしまった以上は釧路クラブの名誉を傷つけることなく一生懸命にしていきたい、その様に思います。ですが私1人いくら頑張っても何も出来ませんので、1つ皆様方のご協力の程、よろしくお願いをいたしたいと思います。それともうひとつ、受けるのに当たって青田会長にも言ったのですけれども、私、この様なところでお話しするのは大の苦手でございます。歴代の会長の様に話題も持っていませんし話し方も上手ではありません。まして青田会長の様にユーモア交えてどうこうというお話しは全く出来ませんので、その辺を1つご了承いただきたい、その様に思います。私の挨拶は簡潔明瞭1分以内に済ませたい、その様な感じで今から考えております。その様な事でよろしくお願いしたいと思います。という事で今日もこの辺で終わらせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。


会長 青田 敏治
 私も次の例会からは気を付ける様に致します。以上をもちまして本日の総会を終わらせていただきたいと思います。白幡次年度会長と理事の皆さん、次年度よろしくお願いをいたします。終わります。

会員卓話
日本銀行 釧路支店
支店長 野村 幸男 会員

 皆さんこんにちは。消化の悪い話を少しさせていただきます。先程食べたワイン煮のなんたらというデザート、アルコールが入っていまして、私、呂律が回らなくなるかも知れませんが、大分利いています。今日お話しするのは、実はお話しするのを数えてみると3回目なのですけれども、釧路の、道東の経済の回顧と展望という事なのですけれども、3回もお話しさせて頂く事は誠に光栄でございます。景気がこの3年の間にどうなっているかという事について簡単に申し上げようと思います。お手元にお配りした資料を1枚めくって頂きますと過去の、戦後の景気の拡大局面が載っています。ご案内の通り、最近いざなぎ景気を越えたという話も言われている訳でございますけれども、早速余談でございますけれども、ここに出ています神武景気や岩戸景気、オリンピック景気というのはオリンピックですから簡単でございますけれども、いざなぎ景気とありまして、この間うちの若い者にこの様な話をしたら神武天皇を知らないのです。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)を知らないのは当然なのですけれども、戦後日本の景気が非常に良くなって日本はじまって以来の、この方こんなに良い景気がない神武景気という名前を付けたらそれより良い景気がその後に来てしまったので、神武天皇のひいお爺さんのお婆さんに当たられます天照大神が岩戸、天の岩戸に隠れたという故事から岩戸景気という名前を付けて、それよりももっとすごい景気が出来てしまったものですから天照大神の親に当たられます伊弉諾尊という名前を付けて、この様な名前を付けたのですが、今回このいざなぎ景気というのは1965年の10月から57ヶ月間景気拡大が続いた、これまでの最長不倒距離だった訳ですけれども、2002年の1月から後で実感がないという話をしますけれども、2002年の1月から今回の景気回復というのが始まっていまして、先月で58ヶ月という事でございまして、このいざなぎ景気を越えたと。その様な状況からすると今度は何か名前を付けるのでしょうけれども、伊弉諾尊の前に国常立命(くにのとこたちのみこと)というのがいますけれども、おそらく国常立景気というのはおそらく付かないのではないかと思います。実感がないという話を簡単に申し上げますと、真ん中に表が載ってございます。一番右が今回の景気拡大、左側にいざなぎ景気というのがございますので比べてみました。一番上が名目成長率、経済成長率がこの57ヶ月ですから約5年の間でございますか、この間にどのくらい成長したか。名目というのは物価の上昇を考えずにそのまま生の数字で出した数字でございます。物価上昇があってもその分はそのまま数字を加えているというものでございますけれども、いざなぎ景気はこの5年の間に2.2倍、年率18%の伸びでございます。今回はデフレということもございまして物価があまり、マイナスの方に引っ張ってしまいましたので、名目成長率は5年の間に1%しか伸びておりません。次の欄に実質成長率というのがあります。これは物価の上昇を加味したもの、つまり簡単に言えば個数です。100個生産したものが120個生産される様になれば20%の増加という事になりますけれども、実質成長率を見てみますといざなぎ景気が67%、この間にいわば生産が7割伸びたとお考え頂ければ結構です。年率11.5%ですから今の中国より伸びていた訳でございます。今回の景気拡大はそこにございます様に年率2.4%、全体で10%そこそこという事でございます。特に実感が無いというところはおそらく次のところ、雇用者報酬というのがございます。これは簡単に言えば日本中のサラリーマンの賃金を合計した数字とお考え頂ければ結構です。この5年の間に2.1倍になった訳ですけれども、今回の景気拡大の期間を通じてもマイナス1.6%という事でございますから、実感無き景気拡大という事が言えるのではないかと思います。とはいってもこの5年の間に10%、1割くらいの規模は拡大したという事は言えるかと思います。おそらくこれから海外景気も今のところ比較的順調でございますので輸出も伸びますし、それから今全国的には比較的設備投資が強いという局面でございますので、このくらいの、2%くらいの成長、日本の潜在成長率と言いまして労働力、資本、技術を無理なく使って日本という国が成長出来るその力というのが大体1%後半から2%弱という様に言われておりますけれども、そのくらいの成長が続いていくのかという様に考えております。というのが全国の数字でございます。ページをめくって頂きまして次が道東の景気の情勢を示したものでございます。これは私共が短観という、去年もこの数字をお示ししておりますけれども、4本の線が載っております。これは非常に単純なアンケート調査で、3月前にくらべて御社の景気は良くなったか悪くなったかという事を聞いて、良くなったという企業の割合から悪くなったというのをさっ引いてその数字を示したものでございますから、景気が良いと答える企業が増えてくるとこれは上の方に上がりますし、悪いと答える企業が増えてくると下に下がってくるものでございます。4本線がございますが、これは十勝も含んでいるのですけれども道東の数字は一番下の赤い線でございます。大体私共は150社ほどの皆さんにご協力を頂いて件数を集めてございます。その上に黒い線がございますが、北海道全体で500社ほど、道東も含めた500社ほどの数字でございます。0(ゼロ)のところにかかっていますのが全国の約1万社の数字を入れたものでございます。これは釧路の数字も入ってございますし、日本中の数字が入っている訳でございます。1番上の高いところにありますのは今回景気を引っ張っております大企業、製造業と言われるものでございまして、これが1番高いと。今回の景気は先程も言いました様に2002年の初頭から景気拡大が始まっている訳でございますが、2002年の初頭はそこにございますようにこの4本の線がマイナス30から40のところにひしめいて、大体どこも景気が悪かったという事になる訳でございますが、今回の景気は輸出を梃子にしまして大企業、製造業が非常に景気が良くなって参りまして、それが全国の景気を引っ張り上げる様なかたちで、全国の平均も0(ゼロ)を上回るところまで上ってきた訳でございますが、北海道の中の道東はまだ登り切れないといったところでございます。私共は支店が32ございまして、あと本店と33ヶ所でこの様な定点観測を行っておる訳でございますが、道東は33ヶ店中、この9月の段階では31番目でございます。6月は32番目でございましたが1つ上昇している訳でございます。1番景気が良いのは下の方にいくつか代表的なところを載せているのですが、1番良かったのはここに載せていないのですが前橋でして、プラス18という数字でございました。そこにございますように横浜がプラス11、静岡が11、名古屋が13、大阪が8、載っていませんけれども岡山あたりもプラスでございまして、東海道から瀬戸内に掛けてプラス2桁前後のところをこれは中小企業を含めてで、ございますけれども推移しているというのが実態でございます。ところが残念ながら道東につきましてはなかなか登り切れない。なぜ登り切れないかという事を説明するのが図表3と図表4でございます。図表3に産業構造が載ってございます。ここには管内というのは道東でございます。それから北海道全体と全国の生産のウエイトを示した物がございます。農林水産業のウエイトがやはり高いです。それから製造業のウエイトも比較的高いのですが、内訳を見てみますと食品のウエイトが高い。食料品のウエイトが高い。今回の景気拡大は先程言いました通り輸出産業でございましていわば機械、一般機械、自動車機械、輸送用機械、そういったものが景気を引っ張り上げてきた訳でございますが、そのウエイトが北海道、それから道東、全国に比べると非常に低いと。つまり牽引力がなかなか無いというのが1つの理由でございます。もう1つの理由はその下にございます。建設業のウエイトが高いという事でございます。建設業といえば公共事業なのですが、その下にございますように公共事業の請負額の数字でございますけれども98年の3940億円をピークにしまして、大体この半分くらいが釧根地方という事になるわけでございますけれども2005年度の数字が1720億円でございますから約2000億円、この8年の間に公共事業の削減があったという事でございます。この2200億円という数字は計算をしてみますと公共事業の地域内における生産誘発効果というのが1.43倍という様に言われておりますので、2200億円の減少という事は地域の、道東の生産がその1.43倍であります3170億円落ちたという計算になります。これはあくまでも机上の計算でございますけれども。それから公共事業が増えればそれに因ってそこから給料が払われる訳でございますけれども、域内の雇用を誘発する係数が0.44という数字が載ってございますので、それで計算いたしますと2200億円の減少は976億円の賃金の減少、つまり仮に年収400万円とカウントしますと道東地方でこの公共事業の減少によって2万4千人分の雇用が無くなったという計算になる訳でございます。釧路と根室を合わせますと大体その半分、1万2千人くらいに相当しますので、やはり地域に与えた影響というのはかなり大きいと、つまり牽引力不足ともう1つは需要、足を引っ張られているという部分が先程言いました全国の景気拡大に乗り切れない。公共事業が減少するのはどこも同じでございますけれども、ウエイトが当地は高い分だけ影響が大きいという事が言えると思います。図表4は石油価格の上昇でございます。これは昨年度の数字でございますけれども、石油の価格が値上がりするとご当地の様に寒冷かつ広範囲なところで輸送にコストが掛かるところについてはインパクトが非常に大きい、家計と企業に因ってここに書いてあるだけの金額を余計に負担するという事になる訳ですから、なかなか景気として上がり得ないというところがあるのが実態ではないかという様に思います。先行きの展望でございますけれども、図表2に戻って頂きますけれどもこの赤い線、道東の数字でございますけれども、足下直近のところを見てもらいますとそんなに変わり映えはしないのですけれども、やはり振り返ってみますと長い間を掛けてこの悪い調の幅が少しずつは無くなっていると、減少しているという事がお分かりいただけると思います。おそらくこの間、企業の皆さんの努力によってリストラの効果が進んでいるという事と、それから全国の景気が回復して景気の良いところに物を売る様な企業さんを中心として、割と収益が上がったり売上が増えたりという事ではないかという様に思います。色々なお話しを地域の皆さんとさせて頂いていると、やはりこのところ前向きな設備投資といいますか、効率化や商品の高度化ですとか高付加価値化やそういった投資に非常に前向きな動きが出てきております。全国の景気が先程言いました通り、そんなに大きくはないのですけれども緩やかな回復がこのまましばらくは続くだろうという事を加えますと、全国のその緩やかな回復と前向きな投資をする動き、企業活性精神の発揮と言いますか、この様な事で少しずつ水準が上がっていく、底上げが図られていくのではないかと思っている次第でございます。なかなか一発で景気が良くなる起死回生の手というのは無い訳でございますけれども、全国の景気が少し長続きする中にあって、じわじわとご当地においてもその景気回復の効果が広がってくれば良いなと、来年はその様な年であれば良いなという様に思っている次第でございます。少し駆け足になりましたが以上でございます。ありがとうございます。
会長の時間
12月14日(木) 18:00〜 「年末クリスマス夫婦会」
会長の時間
中村 幸史 道東初、寿司コンクールに職人さん入賞
会長の時間 会長の時間
本日合計 本年度累計
23,000円 722,000円
日時 会員数 出席率
11月30日 98名 70.0%