2004〜2005年度 第7回(通算2847回) 例会報告

2004.8.19


会長 久島 貞一・幹事 浅野  洋

広報・会報委員長 西村 智久




  羽生 武喜 副会長


 会長が不在なので私がお話をしたいと思います。特に、お話する様な内容のものは持っておりませんので
,
昨日、会長の代理で出席しました釧路ロータリーカップの開会式について話させていただきます。
 釧路丹頂アリーナで7時から、「これから頑張るぞ」という若い選手達の前で、少しお話をしてきましたが、昨日
から来月の6日までロータリーカップの熱戦が繰り広げられます。8月の最終例会がロータリーカップの表彰式
になっていますが、もしその間にお時間がある方、皆さんにこのプログラムが渡っていると思いますが、この中
に色々スケジュール、試合の日程などが出ていますので、是非時間がありましたら若い高校生の、ロータリーカップを
目指してこれから頑張る若い力の選手達の活躍を皆さんで応援してあげて欲しいと思っております。
非常に清々しく爽やかな開会式に出てきまして感動しておりますが、是非皆さんも応援を宜しくお願いしたいと思います。



 


1)ガバナー月信 第14号(2003〜2004)到着


「素敵なロータリアンになる為に」
講師  東京向島料亭「きよし」女将 小林 綾子 様




 皆さん、こんにちは。36度の東京から参りました小林綾子です。宜しくお願いします。今朝お話を聞きましたら、今日が一番釧路で暑い日なのではないかと聞きまして、26度。「ちょっと許せないな」と思う位東京は暑いのですが、東京の事をよくご存知の方も向島と聞くと、場所が何処にあるか解らないという方が多いのではないかと思います。東京の東の方の荒川と隅田川という川が2本ありまして、そこの浅草の対岸にあるのが向島という、大きく見ますと島なのですが、川の向こう側という事で向島という名前がついた様でございます。東京のいわゆる下町と言われている所にある、江戸の香りが残っているというより、私は昭和の残りがあるというか。その様な感じで江戸時代から八代将軍の吉宗が隅田川の所に桜を植えまして、日本橋などその辺から見ると、少し離れた、みんなで少し遊びに、ピクニックに行く様な、そういう場所だった様です。大きいお料理屋さんの別邸の様なものがあったりですとか、あと武家屋敷の下屋敷があったりですとか、その様な所で皆さん隅田川を下って船で遊びにいらした所の様です。そこに幾つか料理屋がありまして、その流れで明治になってから花柳界といいますか花町が、そうですね、明治20年頃から本格的に花町という感じになった様です。この辺の所が余り資料がなく、私も調べたのですが、良く解りませんけれども、昭和43年、私も昭和43年生まれなのですが、今から35年位前には、芸者衆が1,000人いて料亭が100軒あったという、東京下町の代表的な花柳界の一つでした。現在は、芸者衆が今130人位おります。アルバイトといいますか芸者衆の候補生の様な、カモメさんと呼ばれている方が、7080名おります。全部で芸者衆といいますか、接待をする女の人は200人位で料亭は20軒あります。最盛期に比べると1/5になってしまいましたが、都内では一番大きい花町になっております。向島の花柳界の特徴は、若い芸者衆がとても多い。大体、お三味線を弾く様なお姉さん以外は、20代、30代が中心になっています。これは前の向島の、向島料亭組合という組合があるのですが、そこの組合長さんが「若い芸者衆をなるべく育てようではないか」という事で、昔は芸者衆といいますと、まず踊りや歌が出来て太鼓が打てるようになって初めてお座敷に出られるという事が本当なのですが、なかなかそれをしていますと若い子は居着かないといいますか、修行が大変過ぎるとなかなか難しく、それをどの様に若い子に居てもらおうという事でカモメさんという、まだ芸は出来ないけれども、お酌をしたりですとか、仲居さんと芸者衆の間の様なものを作って、そこから1年、2年お稽古をして芸者衆になる子が随分増えております。座敷に座っておりますと、私が一番女性の中では年上という事が普通になりつつある事が今の向島の現状かと思っております。その様な事で下町にある事もありますし、若い芸者衆が多い事もありますし、気取らない雰囲気といいますか、今はもう家に和室がないという方も多くなってきて、マンション建設をしているお客様に聞きますと、10年位前は一つくらい和室をつけて売る物だった様ですが今はほとんど全部洋室になって、若い芸者衆などは正座をした事がないという様な感じになっています。ただ、やはり日本人ですから、お座敷があって床の間があってという様な、座ってお食事をすると、皆さん懐かしい様なホッとした様な気持ちになって下さる様です。その向島の料亭の中で、“きよし”というお店を営んでおりますが、今年で55年目になりました。戦後直ぐに私の祖母が始めまして私で3代目です。55年といいますと、大して長くない様な感じなのですが、向島では古い方から5、6番目になって、古いお家が随分お辞めになってしまいましたので随分古くなって参りました。55年前に建てた木造の2階建の家をそのまま使っておりまして、バブルの頃に「建て直そうか」という話しもありましたが、「建て直さなくて良かったかな」と今は思っております。向島という所は大体、道路が混み合っていまして、なかなか向島に住んでいても、「あそこは何本目の角だったかな?」と思う様な所なのですが、“きよし”も、その様な路地の奥にございまして、お客様が皆さん最初に1回では見えられない様な所にございます。料亭は「一見さんお断り」という様な事を皆さん聞いているかと思いますが、一見さんお断りというよりは、あそこまでたどり着く人がいないのでは、と思う様な所にあります。皆様、向島の花柳界やお座敷遊びというと、どの様なイメージをお持ちかなと考えてみますと、先程もちょっとお話しをしていたのは、「向島なんて、ちょっと足を踏み入れられない所ではないか」と一般的には凄く敷居が高い様な気がするというイメージが、例えば官僚が来たりですとか、政治家が来たりですとか、その様なイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、実は向島の花柳界というのは、近所の鉄工所のおじさんですとか、鼻緒屋さんの旦那さんですとか、その様な方達が気軽に遊んでいたのが向島の花柳界なのです。ですから、私は生まれも育ちもずっと向島で、向島5丁目から出て住んだ事は一度もありませんが、私にとって日常である向島の花柳界という世界が「特殊なんだな」という事が最近よく解ってきまして、ただ、その特殊さの中にとても残っているものがありますので、それを皆さんにちょっとでも解って頂きたいと思いまして、たまにローターリークラブなどに呼んで頂いてお話しをさせて頂いています。芸者衆や置屋さんや料亭屋さんは一体どの様に運営されているかちょっと解らないと思うのですが、芸者衆は置屋という所に所属しています。この置屋というのは、芸者衆のプロダクションの様なもので色々なお行儀を教えたりですとか、芸など、今はもう芸者衆が芸者衆に芸を教えるという事なかなか出来なくなってきていますので、そこまではいかないのですが、「お座敷ではこの様な口を聞きなさい」、「この様な気を遣うのよ」という事を教える所が置屋という所です。そして置屋である程度「この子ならば、検番に出しても大丈夫だ」となりますと、この子は向島の芸者衆になりましたという事で、検番と言う事務所の様な所に登録をします。私が18歳の時に大学2年ですが、登録した時はまだ試験がありまして、踊りを踊るですとか、歌を歌うですとか、そういった試験がありました。今は、段々簡略化されてしまって、その様な試験もないのですが、今の所、戸籍と住民票などがいるので一応日本人ではないと芸者衆にはなれないという、向島ではそうなっております。ただ、やはり中国の方ですとか、韓国の方ですとか、段々色々サービスをする女性は増えてきまして、向島でもこの間中国の女の子が、日本語はペラペラなのですが、彼女が芸者衆で登録をしたいという時にそれをどうしようかと。一応規約では、日本国籍がなくては駄目という事で、その子は結局登録は出来ませんでしたが、段々その様な事も本当は考えていかなくてはいけない事だと思います。ちょっと脱線してしまいましたが、料理屋はお料理を出してお客様が見えたら、検番と言う所に連絡を取って、「○月○日は誰がいますか?」と聞く訳です。そうすると「○○ちゃんがいる」と、「では、このお客様にはこの子が良いのでは」と、例えばお客様の方がご贔屓の芸者衆がいる場合は、その子にその日に来て頂くという様になっている訳です。ですから芸者衆というのは、お客様に呼んで頂かなくては、料亭に呼んでもらわなくては仕事にならない、一銭にもならないという、結構厳しい、働かなくては何にもない、自分に魅力がなくては呼んでもらえないし、自分の魅力を高める為に芸をしたり、昔は「芸者子供」と言いまして、踊りが踊れれば良い、芸者は何にも知らないで芸だけ出来れば良いという時代が長くありましたが、今はやはり、踊りは踊れるがあとは何も知らないというと、なかなかお客様とお話しが合わなかったりしますので、今は日本経済新聞を最初から最後まで呼んでいるという子もいます。段々変わっていく、ただここが難しい所で、個人個人の個性があって誰にでももてるといいますか、どこの座敷に入れても大丈夫という子は余りファンが出来なかったりするのです。あの子は絶対駄目という子ほど、熱烈なファンがいたり、その辺がやはり難しい所かなという様に思っています。向島に来て、若いお客様などは「僕は何も知らないので、遊び方を教えて下さい。」とよく言われる事があります。スナックですとかクラブなどに行って飲むよりは、お客様の方の気構えが必要みたいに思われているのかなと。あとよく聞く事は、「僕は踊りを見ても歌を聞いてもよくわからないからお座敷に行ってもしようがないのではないか。」と、もっと言えば「小唄など歌えないし、カラオケならばなんとかするけれど。」と言う様な方も沢山いらっしゃいます。勿論、一番最初にお見えになった時は表側から見た料亭の楽しさという事が勿論あって、一見さんお断りという事がどの様な事かと言いますと、やはり長くお付き合いをしたいという事なのです。1回だけ来て、そのまま1回だけしか会えないというよりは、長くお付き合いをしたいという事が、一見さんお断りという所にも出ていまして、やはり皆さん、宴会が終わってその時にお金を払っていくという方は、ほとんどいらっしゃらないですね。掛けが残っている事によって、料亭とお客様がつながっているという事で、一見さんお断りという所にきています。昔のお客様が、例えば30万円掛けがあったら28万円だけ払って2万円は残しておく訳ですね。「また来るよ。」という意味を残して下さって、その辺が花柳界のシステムの良さの一つかなという様に思っております。うちは、お料理は板前がおりまして、築地に仕入れに行っています。築地に入ってくる物では一番良い物を買っているつもりです。季節の懐石料理ですとか、うちは河豚をしておりますので、秋のお彼岸から春のお彼岸までは河豚刺しや河豚チリなど、そういった物を召し上がって頂いています。勉強の為に色々なお料理屋さんに行きますが、私はお料理にはとても自信を持っています。一番最初にお座敷に入って頂きますと、お茶が出て「お飲物は何がよろしいですか」と芸者衆達が入ってきて、お食事をしながら芸者衆とお話しをして1時間ちょっと経った位で、「お座敷をつけましょう」という言葉が出てくるのですが、それは芸者衆達に踊りを踊ってもらったり歌を歌ってもらったり、その様な事を今は「お座敷をつける」という様に言います。古いお姉さん達に聞くと、「お座敷をつける」ではなく、「お座つき」という言葉があった様です。座敷についた時に、「私は踊りはこの位の腕前ですよ、歌はこの位ですよ。」という事を、最初にご披露するという事が芸を見せる事。見せるというよりは、「これが自分のこの位の腕前ですよ。」という事をお客様に見て頂くという所から「お座敷をつける」という言葉がある様です。今は、若い芸者衆が多いので、凄く上手になるには10年は軽くかかる訳です。やはり、これが芸者衆の踊りだな、これが芸者の踊りだなとなるまでに20年位かかる訳です。ただ、若い子の1年、2年はまだ覚束ない踊りも私は見て頂きたいという様に思います。それは、やはり隣にいた芸者衆が、今までお酌をしていた芸者衆が踊るという事に意味があって、踊りの上手い芸者衆と組んで踊りだけを見てもらっても、それは又芸者衆の踊りとは違う意味が出てきてしまうのではないかと思います。上手い芸が見たければ歌舞伎座に行けば良い事ですし、その様な事ではなく、やはり隣にいたこの子がしているのだという事を感じて頂ける事が、芸者衆の芸の良い所ではないかという様に思います。私も芸者で出ている頃は、毎日の様にお座敷をつけて踊りを踊っていましたが、実は恥ずかしながら3つの時から踊りを習っておりまして、ただ、やはりお客様と同じ舞台、舞台というものはお客様は暗く、舞台は明るくて衣装も綺麗な物を着ますし、スポットライトも浴びて緊張しますが、それほどではない。例えば、この様な状態で急に踊るという事になると凄く緊張します。ただ、やはり女の子達に言う事は、踊りのお稽古をしていても本番という事は2年に1度あれば良い方だと。人前で大勢の前で人に見てもらい踊るという事は本当に少ないのですが、芸者衆というのはやる気があれば毎日何度でも踊る事が出来る訳です。ですから、芸もどんどん上手くなっていくはずなのです。それを見て頂いて、お持てなしの気持ち、お客様をお持てなしする時に、ただ、お話しをして楽しいなという事も良いのですが、一つは部屋のしつらえですね。お花を生けてあるですとか、掛け軸を掛けてあるですとか、日本というのは有り難い事に敷居がある訳ですね。ですから、掛け軸も色々な、今のちょっと前の時期ですと螢狩りですとか、お正月はお正月の物を掛ける。よく、掛け軸を掛け替えるのは面倒くさいので字を書いた物を掛ければ良いではないかと言われますが、やはり、それではご自宅では良いかも知れませんが、お客様に来て頂いてお金を頂くという事になると、お花や掛け軸などが含まれて料亭の雰囲気があるのではないかという様に思います。今は、日本の情緒ですとか、踊りなどその様なものが、昔ですと普通の家のお嬢さんは踊りのお稽古をしていたりしたのですが、今はバレエやピアノなど、悪くはありませんが、もう少し日本の文化と言いますか、日本の自国文化というものを知ってもらいたいという、元々持っているものを掘り起こしてもらいたいという気持ちが凄くあります。そして、凄く感じる事は、北海道の方は凄くその様な事を大事にする方が多いのではと思います。東京に住んでいる、俗に江戸っ子と呼ばれる方が、結構ワインを飲み、フランス料理を食べ、バレエやオペラを見てという方が多いのですが、北海道の方は、どちらかというと日本の情緒や文化を大切にして下さっているのではないかという様に思って、今日は、その様な方達の前でお話しが出来るという事が楽しみだったのですが、私が今日着ている着物は露の着物という夏物の着物なのですが、これは7月、8月にだけしか着ないのですが帯も夏の帯です。その様な柄など踊りのしぐさですとか、三味線の音ですとか、その様なものが自分の中に、日本人ですと誰もが琴線に触れるという事があると思います。それを今は、本当に花柳界にでも来なければ、なかなか着物を着ている女性に会えないという所が今の世の中なので、その様なものを、ミニスカートを履いているよりも、うなじが良いですとか、チラッと見える足首が良いなど、その様な気持ちが皆さんきっとあると思いますので、ちょっとでも自分の中にある、日本人の元々のものという事を大事に、たまには思い出して頂きたいと、その様に思っています。花柳界の中には、独特の言葉が沢山ありまして、空豆ってありますよね。空豆のそらは空(から)なので、縁起が悪いのです。商売屋にとっては。ですから、天豆と言ったりします。運ぶ時のお盆などは、芸者衆が言う時は何か強すぎると言いますか、それで、お通いと言ったりします。お座敷と板場の間を通うのでお通いと言います。あとは、お醤油を紫と言ったり、その様な言葉が沢山あります。あとは、逆さ七福という遊びと言いますか言葉がありますが、七福神というのは6人が男性で弁天様1人が女性。それが、逆さ七福というのは、お客様1人が男性であとの全部が芸者衆6人という時に縁起が良いと言いますか、豪勢ですね。結局、5人女の子がいて6人目が入ってきた時に、その逆さ七福が完成する訳です。その時に、一番最初に気が付いた女性がチュチュとする訳です。そして、その福を貰ったという様な事を言ったりするのです。それは、本当に言葉の遊びの様なもので、だから何?という訳ではありませんが、その様な事を言って遊んだりしています。あとは、帯留めというものは、あまり入れずに、ちょっとはさんでおくものらしいのですが、よく外れる訳です。そうすると、自分では外れている事が解らないのです。そうしますと、向かい側にいたお姉さんが、「待ち人が来るよ」と言うのです。「帯留めが外れているよ」と言うと、言葉が悪いですし、「待ち人がくるというのは、自分の好きな、あなたの好きな人がこれから来るという印だよという様に言って教える訳です。全て、その様になっていて、開けたてのビールがありますよね。そうしますと、芸者衆も一緒にビールをご馳走になっている時でも、開けたてのビールは、まず、お客様に飲んで頂く。それは、冷たいですし、当たり前の事なのですが、その時に「君も飲みなさい」と言われる事もあるのですが、「口切りのビールを飲むとお嫁に行けなくなるので、お客様飲んで下さい」と言う様に言います。全て、その様にこじつけと言いますか、言葉の遊びと言いますか、日本のこの様な事は外人には解らない事ではないかと、その様な良さをなるべく残して行きたい、お客様にも触れて頂きたいという事があります。日本は、元々言葉の遊びですとか、ちょっとした日常のユーモアの様なものを凄く大事にして、ダジャレなども多く、その事が日本のある意味での良さで、のんびりした所と言いますか、その様な事が今無くなってきてしまうので、その様な事をなるべくと思っています。今、お話した踊りですとか、ちょっとした言葉の遊びの様なもので「面白いね、花柳界」という様に思って頂ける方がいます。これはもう、お年ではないのです。うんと若くても、その様なものが好き、その様なものに触れるのが好きという事が凄く解って下さる方もいますし、やはり面倒くさいと思う方もいます。これは、その方の感じ方な訳です。それで、「 “きよし”という所、花柳界は、面白いではないか。気に入った。」となると、何度か回を重ねて見えて頂いているうちに、料亭遊びの本質と言いますか、真髄と言いますか、回を重ねて行かないと解らないのではないかと。この花柳界で遊ぶ。遊びというものは、私は本質の楽しさというものは、人間関係という面白さ。料亭とお客様、女将とお客様、芸者衆とお客様という、その関係の面白さではないかという様に思うのです。お料理も最初は懐石で召し上がって頂いているうちに、「実は俺は懐石が好きではない、肉じゃがを作ってくれ、コロッケを揚げてくれ」という方が結構いらっしゃいます。その様にもなりますし、何度も見えているお客様が、お仕事上の接待をする時には、やはり、こちらの気持ちも違います。なるべく応援して、お仕事が上手くいく様に、必ず芸者衆に言う事は、「ご贔屓のお客様がその方のお客様をお連れになったら絶対自分のご贔屓の隣には座っては駄目よ。向こう側の初めてきたお客様の方に座ってサービスをする事が普段のご贔屓に答える事になる」と。この様な事は、ちゃんと教えなければ今の子は解らないので、お客様もその子がお客様の隣にいるので、やきもちをやくのではなく、良くしてくれているなという様に思って頂けると良いなと思っています。そうですね、今は本当に人間関係が薄くなっていると言われますよね。向島に限っては、決して、その様な訳ではなく、濃い人間関係の中で毎日生きています。芸者衆とも、ほとんど毎日会う子は会いますし、まして私は母が大女将なのですが、今は私も結婚をしていますので母とは別々に暮らしていますが、別々といっても300メートル位しか離れていませんが、朝から晩まで一緒にいる訳です。その様な、濃い人間関係の中に、お客様も入ってきて頂けると本当の座敷の遊びの面白さという事が解って下さるのではないかと。「この子は芸が上手くはなかったが、努力をしているな」ですとか「最初は器用だったが、あまり上手くはなってこないな」など、色々な事を回を重ねる毎に感じて頂く事が沢山あるのではないかと思います。私が、創業者の祖母に高校生の時、「料亭というのは社会的貢献は何をしているのだ」と。今、ロータリークラブのお話しを聞いていて、留学生が受け入れる方と行く方と、それを皆さんしていらっしゃる事が凄く解りやすい社会貢献の形ですし、高校生で生意気盛りだったものですから、自分の家の商売がちょっと嫌だったのです。飲み屋かという気持ちが凄くあって、うちの祖母に聞きますと、「その答えになっているかどうか解らないけれども」と言われ、男の人というのは会社では社長さんであったり、支店長さんだったり、部長さんだったりする訳です。お家では、お父さんだったり、旦那さんだったりする訳です。そうすると、何時も立場がついて廻っているのが男性なのではと思います。女性というのは、割とその様な所が軽く考えられると言いますか、大丈夫なのですが、男性というのは、やはり背広を着てネクタイを締めたら社長になる訳ですね。その様な所で1人の男性、1人の人間、自分というだけのものに戻ってもらう事が料亭ではないか、そこでほっと一息ついて本当の自分の気持ちですとか、本当の普段自分の感じている事というのを、お話ししている間に感じて頂ければ、それがひいては日本経済でも良いのではないかと祖母が言っていました。本当に、私も仕事をしだしてから18年位経つのですが、そうすると亡くなるお客様もいらっしゃる訳です。そうしますと、お葬式ですとかお通夜にお邪魔をすると、初めてその時に奥様とお目にかかる訳です。そうすると、「うちの人はつまらなくて、何にも話さないでしょ」と言う奥様がいますが、「えっ」と思う時があります。「でも、うちでは朗らかでしたよ」とは言えませんので、有る意味違う所を見せてくれているのだなと、そこで初めて気が付く様な事もあります。ですから、その様な所を見せて頂ける様な雰囲気を作る事が、芸者衆であり、女将の私であり、母なりの勤めなのかなという様に思います。よく、「男には遊びが必要である、遊ばなければ男は駄目なのだ」という様な事を言いますが、何故なのかと思うのですね。何故、男の人達だけ遊びが必要なのかと。やはり、それは立場を脱いで楽しく遊ぶという、発散するという事も勿論あるとは思いますが、仕事というのは、私が考えるに積み重ねであるですとか、努力であるですとか、その様な事が凄く評価されますよね。その社長の人柄というものも大切な事だと思いますが、その様な事が凄く評価され、遊びというのは、その人個人の魅力しかないのです。いくら一生懸命通ってくれても、女の子にもてるという事は限らない。その辺がちょっと難しい所なのですが、個人的な魅力、男としての魅力と言いますと、言葉に語弊があると思いますが、花柳界で遊んで頂く事によって、よく言う言葉は「この人は月謝がかかっている」と言います。遊びの月謝がかかっている訳ですね。その様な方は、どことなく余裕があるといいますか、惹かれるのです。特別良い男という訳ではなくても、何となく持っているものがあるという事は、月謝がかかるものの様です。昨日、皆さんの中の何人かの方と夜、懇親会をもって頂いたのですが、その時に皆さんが聞きたい事は、「どの様な男がもてるかという事が聞きたいのだよ」と、ちょっとそのお話を最後にしたいと思います。向島でもてる男というのは、どの様な男なのか。大会社の社長さんなのでしょうか?そうではないのです。私は何時も言いますが、「本当に大きな会社の社長さんが見えるので、頼むよ」と言われますが、その方は勿論大切にしますが、その方は1回しか来た事がないのです。ですから、その様な肩書き、今若い子達は特に、その様な事は関係ない子達が多いのです。本当のその人の魅力に惹かれていく訳で、肩書きなどはあまり関係ないのではないという様に思っています。一つは、うちは多分社長さんという方が一番多いのではと思います。その次が部長さんかな、取締役さんかな。私の小さい頃は、課長さんと部長さんとどちらが上かという事が、サラリーマンの世界が全然知りませんので、「きよしに来るのは課長さんが少ないから課長さんの方が上なのかな」と思っていた位なので、なかなかその肩書きだけではもてないと思います。一つエピソードがあります。隅田川の花火大会が7月の最終土曜日と決まっていて、今年は31日だったのですが、その隅田川の花火でどしゃ降りの雨が降った事があるのです。それでも、すると決めたらするのですね、どしゃ降りで芸者衆は、その日だけは浴衣なのですが、上から下までプールに落ちた様にびしょびしょになり、お客様も勿論びしゃびしゃになって、黒い傘ですと後ろが見えないという事で、透明の傘などをさして見てるのですが、見てるといっても見ているのか見えていないのか解らない様なものを見ていて、凄く壮絶と言いますか、これでお金を取るの?という位の状態になった事があるのです。その時に、1人の若いお客様が怒りまして、「何なのこれ。こんな事だったらやらなければいい」と、その様な事を言われても、私は花火実行委員会の者ではないので、私に言われても困るなと思っても謝っていたのです。「すみません。何かこんな寒い所で申し訳ありません」と言って、その時に、81歳と75歳位の2人のお客様がいらして私はずぶ濡れになって大丈夫かなと心配だったのですが、花火を見て座敷に戻った時に、その方が私を呼んでいると。私は、「きっと文句だ、困ったな」と思いながらお座敷に行くと、凄く2人共楽しそうなのです。女の子もずぶ濡れなのに楽しそうなのです。何故かなと思っていますと、「僕達、色々遊んできたけれど、こんな馬鹿馬鹿しい事は1度もした事がなかったから、来年も是非来たい。でも、来年の花火の時に雨が降らなければ来ないよ」と言って下さったのです。私はその事が凄く救われまして、この様な事がやはり長く遊んでいらっしゃる方なのだと、私の事を考えて呼んで下さったのですね。凄く感激をして、その方達がいたお陰で、その日は何となく他で怒られても気持ちが繋がっていた事がありました。でも、やはりお客様と料亭側ですから、五分五分では絶対あり得ないのですが、0と10という訳ではないのです。ですから、こちらの事を考えてくれると言いますか、思ってくれる方というのが、向島で人の気持ちが解る男性がもてる男なのかと思います。時間にもなりましたし、百聞は一見に如かずですので、一度是非お待ちしております。どうも有難うございます。


お客様のご紹介

元日銀支店長 島村高嘉 様
(元 釧路RCメンバー)

交換留学生 井上紗葉璃 さん

交換留学生 フウカ さん

私25年前に、皆さんと一緒に釧路でエンジョイしたものでございます。今の支店長は野村支店長でございますけれども、お力添えでもって今日はビジターでやって参りました。今日は本当に久し振りに、本当に我が家に帰った様な気持ちでございます。

こんにちは。アメリカのウィスコンシン州アンティゴという所に留学させて頂く事になりました、井上紗葉璃です。ビザがなかなか取れなく、やっと8月24日に釧路を発つ事に決まりました。今回、この様な機会を頂けた事を凄く感謝しています。頑張って今まで経験出来なかった事を沢山経験してきたいと思います。

こんにちは。
My name is Boothsagon 

I come from Thailand 
ありがとう。




 

夜間例会 「ロータリーカップ観戦」    場所:釧路アイスアリーナ
                 



石橋 重雄 ロータリーの友情に感謝して
本日合計 本年度累計
44,000円 286,000円


日時 会員数 出席率
8月 5日 100名 48.9%