2015-2016釧路ロータリークラブ　第16回（通算3382回）例会

新入会員紹介　青田　敏治　会員

　皆さん、こんにちは。新入会員の紹介をしたいと思います。北海道でんき保安協会釧路支部の丹羽秀樹支部長でございます。釧路には、以前も住んでおりましたけれども、２・３箇所転勤してから今回また戻って来たということで、奥様と２人で住んでおります。

　中山さんの後任でございまして、丹羽さん自身もロータリー経験は、北見ロータリークラブに在籍しておりましたので、その辺は本人からもう少し詳しく話をしてほしいと思いますけれども、ゴルフはやります。ハンディ11ですから私より遥かに上手くて、五明さんの次くらいの上級者でおられますので大変楽しみで、来年はＮＡＹＵＴＡの会へ入るということで、それはまた楽しみにしております。また、飲み会も大好きだということで、いっぺんにみんなと仲良くなるのではないかと期待をしております。

　経験者といえども、釧路クラブは伝統のあるクラブですから早く馴染んで楽しんでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

新入会員挨拶

北海道でんき保安協会　釧路支部長　丹羽　秀樹　会員

　皆さん、こんにちは。只今紹介をいただきました北海道でんき保安協会の丹羽でございます。今月から釧路勤務ということで、早４週間ほどが過ぎまして、少し落ち着いたというところでございます。ご紹介にもありましたけれど、実は私、釧路は２回目の勤務ということで、前回は平成18年から３年ほど勤務をさせていただきました。今回は約６年ぶりに戻って参りましたというところでございます。

　出身は、根室管内中標津町でございます。釧路工業高校は私の母校ということで、生まれ育った道東管内にこの度転勤ということで、非常に嬉しく思っております。今日、こうして歴史と伝統のある釧路ロータリークラブさんに入会をさせていただきまして、大変光栄に思っているところでございます。

　前任地は北見でございまして、３年半ほど北見におりました。その間、北見ロータリークラブさんにお世話になりまして、主に親睦や広報の関係の活動をさせていただいておりましたが、本日より気持ちも新たに釧路ロータリークラブの会員として皆さまと一緒に地域の為、また自分自身の為にも頑張って勉強をさせていただきたいと思ってございますので、どうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。どうぞよろしくお願いします。

新入会員歓迎挨拶　西村　智久　会長

　丹羽秀樹支店長、入会おめでとうございます。前任の中山支店長は、でんき保安協会がそうだったのかなと思うのですが、自ら「釧路ロータリークラブに入りたい」というお申し出を受け、入っていただき最初から積極的にロータリーを楽しむ精神を謳歌し、委員長も２つの委員会の委員長をお努めになられています。その後、後任はどうなのかという不安もありましたが、こうして丹羽支部長をご推薦いただき道筋が出来たことは釧路ロータリークラブにとってありがたいことだと思っております。どうもありがとうございます。

　北見でロータリークラブをご経験だということですので、そのまま同じような気持ちで挑んでいただければ大丈夫だと思います。

配属の委員会は、親睦活動委員会を予定しておりますので、飲み会が勿論多い委員会でありますので、多いに飲んで、ロータリーに早く溶け込んでいただきたいと思います。親睦活動委員会の委員長は濱谷委員長です。よろしくお願いいたします。

　私ども釧路ロータリーは、中山前支部長様に大変お世話になっておりますので、引き続き丹羽支部長には、多いに釧路ロータリークラブを盛り上げていただく一助になっていただくことをお願い申し上げ歓迎の挨拶とさせていただきます。本日はおめでとうございました。

会長の時間

会長挨拶　西村　智久　会長 　　　

　地区大会は先週、旭川の地で行われ、旭川北ロータリークラブから地区大会参加のお礼の手紙をいただいております。

もう１件、ガバナーエレクト事務所から、私共としては不本意な案内でございましたが、本日の新入会員の丹羽さんが前に所属していた北見ロータリークラブの駒形年度のガバナーエレクト事務所が旭川の東堂ガバナー事務所の中に置かれたということです。来年引き続きそのまま旭川の地でガバナー事務所が開かれることになっております。ただ、永久的に続くとは、恒久的な事務所とは一切書いておりませんので、たまたま２年連続、旭川の地でガバナー事務所が開かれるというご案内でありました。その次の網走の年度でどうなるのかちょっと興味津々なところであります。地区大会の中で、正式にノミニーになった網走の成瀬ノミニーが「年末年始どちらかでスポンサーである釧路ロータリークラブを訪問しご挨拶をしたい」ということでありましたので、その際はどうぞパスト会長の皆さま強くお訴えいただきたいと思っております。

　今週に入りまして、各情報集会が開催されております。来週にかけて８グループ、全て開催される訳ですが、今回のテーマ『80周年に向けて』ということで話を聞くと、皆さん話題に興味があるのか、大いに盛り上がっていると聞いております。今年のＩＭの後に80周年という思いもあるのでしょうが、もう80周年は始まったのだなという思いが皆さん実感として沸いて来ると思います。情報集会、ロータリーの創立記念例会、また、その次には台北中央ロータリーの30周年への訪問、と一歩一歩80周年の方へ意識が高まって来ていると思います。

　その中で、本日はタイムリーなテーマで、最近はマイナンバー詐欺も出ているということでありますので、僕にも孫が出来ましたし、皆さま方、孫からの電話などなど決して人事ではないという意味合いで、本日の講師のお話を聞いていただければと思います。

多弁を弄しました。会長挨拶といたします。失礼いたします。

本日のプログラム

『特殊詐欺の現状』

〜最近のオレオレ詐欺の進化状況と想像を絶する被害額〜

プログラム委員会　委員長　境出　雅仁　会員

　皆さん、こんにちは。プログラム委員の境出でございます。本日は、『特殊詐欺の現状』ということで、釧路警察署生活安全課、課長の堀田雅仁様に来ていただきお話しいただきます。先ほど少々聞いたのですが、直近の釧路で７件、1,300万円という金額が被害に遭っているということらしいです。

　是非、色々お話しを聞いて、知人・家族・親族で同じような犠牲者が出ないように、上手く我々も一致団結して協力しながらその被害額を釧路の経済に回していくというようになれば良いのではないかということであります。

　では、堀田さんよろしくお願いいたします。 

釧路警察署　生活安全課　課長　堀田　雅仁　様

　皆さん、こんにちは。釧路警察署生活安全課、課長の堀田でございます。皆さま方には平素から警察行政各課に渡りまして深いご理解とご協力をいただきまして、お礼申し上げます。早速ですけれども、本日のテーマ『特殊詐欺の現状と被害防止』ということでお話しさせていただきます。

　本日のテーマは、詐欺の被害に遭わない為にどのような点に気を付ければ良いのか。またその手口、このご理解をいただくことが詐欺の被害を防止する、これに役立つと思いますので、その辺を含めて話を進めて参りたいと思います。

　まず、特殊詐欺の累計と手口ということで、最初に話をしていきたいと思います。皆さん『特殊詐欺』とはどのような詐欺かご存じでしょうか。一般的には、非対面性の匿名性ということで、面識のない不特定の者に対して電話、あるいはハガキ・パンフレットなどを郵送して、対面することなくお金を用意させて、それをだまし取る。このような手口になります。

元々は、息子を語って電話を掛けて、交通事故の示談金の名目で現金をだまし取るという手口が全国的に平成16年に爆発的に発生いたしました。その後、新たに身に覚えのない料金請求をする『架空請求』、融資を募り保証金名目で現金の振り込みを要求する『融資保証金詐欺』、あるいは医療費等の過払い金を還付するというようなことでだまし取る『還付金詐欺』などが発生しおります。

　まず、『オレオレ詐欺』の部分ですけれども、これも先ほど申し上げましたように息子や警察官を装って電話をして、示談金等の請求、あるいは借金の名目で現金をだまし取るというような手口になります。このオレオレ詐欺の中のキーワードとしてのだまし文句の言葉ですけれども「携帯電話の番号が変わった」、「風邪で喉の調子が悪い」、「旦那のいる女性を妊娠させてしまった」、「借金の保証人になってしまった」このようなだまし文句があるようです。この中で、突然、家族を名乗る者から「お金を用立ててほしい」という電話があった場合、これは要注意と捉えていただければよろしいと思います。また、お金を振り込む前には、必ず息子さんとか家族の方に確認をしていただきたいと思います。その確認をすることが大事だと言えます。

　次に『架空請求』についてです。先ほど申し上げましたように、ハガキや電子メールなどで料金の支払いやトラブル解決の名目でお金をだまし取るという詐欺になります。だまし文句のキーワードは「貴方が以前に購入をしたわいせつビデオの件で捜査が入る。示談金があれば解決出来る」、あるいは「インターネットサイトの退会手続きが終了していないために未払いの金が発生しています」という連絡が来たり、あるいは「社債購入のための名義貸しがバレて、トラブルになった。その解決にお金が必要だ」このような請求が来ることがほとんどです。こういう場合、身に覚えのない料金請求には要注意していただきたい。更に料金請求先が本当かどうかを警察等に相談していただければ結構かと思います。

　次に『融資保証金詐欺』という部分です。これもはやりＦＡＸやインターネットで融資希望者を募って、保証金や手数料名目でお金をだまし取るという手口になります。だまし文句「低金利で○○まで融資が可能だ」、あるいは「保証金として融資の１割を振り込んでほしい」、「事務手数料として○○を振り込んで欲しい」というような文言が増えています。やはり注意をしていただきたいことは、突然ＦＡＸなどで送られて来る無担保や低金利の融資には注意をしていただきたい。更には、借り入れをする前に本当に正規の貸金業かどうかを今はインターネットで確認をすればすぐに分かるようになっておりますので、是非確認をしていただきたいと思います。

次に『還付金詐欺』。これについては、行政期間を装って「医療費の過払い金がある」などというような申し立てで、被害者をＡＴＭへ誘導してお金をだまし取る詐欺になります。このだまし文句が、「〇〇の市役所の者です。過去５年にさかのぼって医療費の過払い金があります。本日が手続きの最終日となっています。いまから言う社会保険事務所の番号に電話をして下さい」と折り返し電話をさせて、「携帯電話を持ってＡＴＭへ行って下さい」というような話をする訳です。そして、ＡＴＭへ行って過払い金を受け取るような手続きをさせるのですけれども、それは、口座に入っている金を相手に振り込む手続きで、最終的には自分が知らない間に振り込んでしまう手口になっております。「携帯電話を持ってＡＴＭへ」と言われたら詐欺を疑っていただきたいと思います。更に、医療費の還付金手続きは電話だけで通知することは一切ありませんのでそこを注意していただきたいと思います。

　次に『金融商品の取引名目の詐欺』です。これは、未公開株や社債、外国通貨といった物に関するパンフレットなどを送りつけて「購入すれば利益が得られる」と言って、お金をだまし取る手口になります。だまし文句は、「自宅に〇〇のパンフレット届いていませんか。高く買い取るので代わりにこの○○を購入していただきたい。名義を貸してほしい」、更には、「現金をレターパックやゆうパックで送ってくれ」というような文言がございます。やはり、身に覚えのないパンフレットが送られて来たり、電話・ＦＡＸだけの契約は非常に注意が必要と言えます。またレター関係やゆうパック、更には宅配便での現金送付は一切出来ませんので、このような物を使って送ってくれは疑って構わないと思います。

　実は、今年７月に釧路警察署で、少人数私募債の名目で現金を集めていた東京の不動産会社を検挙しております。結局、詐欺には当たらず、出資法違反ということで検挙していますけれども、そのだまし文句の中に「１年で約10％の利息を付ける」という謳い文句で出資者を募って、総額１千数百万円の金額を集めていたという事件でした。この逮捕した社長は、結局「だますつもりはなかった」という言い逃れをしておりました。会社の経営状態は非常に悪い状態で、そのような金を募っても出資者に返す余力のないような状態で、結局は会社の運転資金に回していたということでした。

　次に『ギャンブル必勝法の情報提供名目の詐欺』というものがございます。これもやはり、電子メールやインターネットのサイトで、宝くじや競馬、あるいはパチンコの必勝情報で「必ず儲かる」ということでお金を集めるという状況です。だまし文句としては、「ロト６の当選番号が事前に分かる」、あるいは「競馬で着順が決まっているレースがあるからその情報を教える」、「パチンコで必ず勝つ方法がある。会員登録料や情報提供料が必要です」というようなだまし文句で金を巻き上げるということです。いずれも、儲け話ということで騙されて現金を支払ってしまうという、人間の欲を突いたところで非常にあくどい手口のひとつだと思われます。このような「必ず儲かる」「必ず当たる」ギャンブルは決してありませんので、皆さん気を付けていただきたいと思います。

次に『特殊詐欺の被害の発生状況』についてご説明いたします。平成26年中の全道の認知件数ですが、259件、総額12億5,000万円という金額です。その前の年25年中は、217件８億8,000万円です。今年９月末現在、全道で205件、約７億5,000万円の被害になっております。

釧路警察署はどうかといいますと、一昨年15件の発生で、総被害額が約2,400万円。今年は９月末で７件の1,300万円の被害ということで、昨年よりは若干減少傾向にあるかと思いますけれども、発生している実態は否めませんので、どうにかこの釧路から被害を出さないようにということで警察の方も取り組んでいる状況でございます。

被害者の男女別の関係ですけれども、男性が31％、女性が69％です。被害者の年齢層ですけれども、65歳以上の方が67％、65歳以下の方が33％ということで、大変申し上げにくいですけれども高齢の女性の方が被害に遭いやすいという形になっています。幾つになっても母親は母親でありまして、「息子が困ったときには助けたい」そういう一心でお金を用意して、だまし取られるのではないのでしょうか。

私の母も現在84歳になっておりまして、大分ボケも来ているという感じで、本来であれば時々電話を掛けて声を聞かせることも良いのかなと思いますけれども、なかなかそうはいきません。皆さま息子さんやお孫さんと連絡を取り合っていますでしょうか。家族や地域の絆が大切だと思いますので、今日終った後、家族や地域の皆さま方にもこのような手口があるということで、話をしていただければ詐欺の被害防止に繋がると思いますのでよろしくお願いいたします。

次に『被害金の主な交付手段』です。ご覧になるとおり、ＡＴＭで振り込む、窓口で振り込むということが33.2％と6.2％、合せて39.4％。その他に送付型、あるいは指向型、その他ネットバンクを利用した送付などがあります。郵送や手渡しによる被害が増えているということで、ＡＴＭや金融機関、振り込み以外のものがあります。中には、釧路ではありませんが、東京まで飛行機で出掛けて行き、東京の公園で交付したという道内の被害者もおります。いま道警での対策としまして、『だまされたふり作戦』というものを行なっております。電話が掛かって来て、「〇〇へ持って来てくれ」といった電話があった場合、警察で分かったところで被害者に協力を求めまして、現金を送る先に先回りして、現金を受け取りに来た者を逮捕するという流れになっております。これで何件か道内から東京へ行って受け取りに来た犯人を逮捕したこともございます。

　次に『金融機関における阻止事例』をご説明したいと思います。社会保険事務局の職員を語る者から、これは『還付金詐欺』の部類ですけれども医療費の還付金などでＡＴＭへ行くように電話で指示を受けました。その電話を受けた被害者が金融機関へ行って、携帯電話でメモを見ながら犯人と話をしながらＡＴＭを操作していました。それを見ていた金融機関の職員が「何かおかしい」と思い、声を掛けて未然に防止したという事例がございます。他にも、コンビニにおける阻止事例ということで、いまコンビニでもＡＴＭがありますけれど、このような形で還付出来るという連絡を受けた被害者がコンビニに行き、ＡＴＭの前で操作をしているのを不振に思った店員が声を掛けて未然に防いだという事例がございます。

　犯人の音声が道警のホームページで公開されております。実際に聞いていただければ非常に分かりやすいと思いますけれども、この話が終った後にパソコンへダウンロードしたものを用意しておりますので、聞いていただきたいと思います。

　『最近の手口から見た被害防止のポイント』です。先ほども申し上げましたけれども「レターパック・ゆうパックなどで現金を送ってくれ」というもの、これは間違いなく詐欺です。そう考えていただいて結構だと思います。宅配便の現金も同じです。そのような連絡や要求があった場合には、１人で悩まずに周りに相談をすることが大切と考えております。これを注意喚起ということで皆さま方にも家族や知人にお話しをしていただければと思います。更に、上手い話はありませんということで、先ほどの「儲かる話」や「ロト６の当選情報がある」このようなものは詐欺に間違いありません。

あとは、『融資保証金』の関係ですね。「融資の前に補償金を振り込んでくれ」と言うときは詐欺に間違いありません。現金は、現金書留以外では送れないということです。

過去に被害に遭われた方は要注意していただきたいと思います。「被害回復を行なうので手続き金を支払って」という話もあります。どのようなことかと申しますと、一度このような被害に遭うと名簿が流れます。その名簿は、犯人の側であちこち回るものですから、何度も被害に遭うという方がいるということが現実です。そういう方に「被害を回復するので手数料を支払って」という連絡が来るのも現実でございます。

私たち道警としましては、「被害に遭わない」ということで次のことを伝えております。まず、突然、「家族からお金を要求する」電話が来たとき、「医療費などの還付金がある」と電話が来たとき、初めての相手から電話が来たとき、更に、投資あるいは融資のようなパンフレットが届いたとき、そういう場合には、『♯９１１０』。これは警察相談電話の番号になります。いち早く察知して予防を立てることが大切だということですので呼び掛けております。そのようなことを行なっております。

あと、被害者の心理状態を突いた部分、ちょっと画面にはございませんけれども困惑や不安をあおるようなこと。それはどのようなことかというと「警察に捕まる」や「家族が逮捕される」、このような言葉で被害者にストレスを与えることです。それと、最善策と思いこませるということです。これは、現金を払うことで、それが一番の最善策だと思い込ませるということです。「お金を支払えば解決出来る」と思わせることです。それととにかく急がせて、考えたり人に相談をさせる余裕を与えないということを行なっております。そのようなことから相手の指示に従ってしまい、お金を支払ってしまう。そのような部分が心理的にも見られることがあります。

以上、申し上げましたとおり、犯罪や事故がない、安心して暮らせる北海道の実現ということで、この特殊詐欺に関しましても事ある度に、このような手口などを説明して被害防止にひとつでも役立てていただきたいと思いましてお話しをしてきております。皆さま方も本日の話を自宅に持ち帰りまして家族にお話しをしたり、地域の方、知り合いの方にお話しをして１件でも発生がないようにしていただければ幸いと思います。

特殊詐欺関係については以上でございます。最後に音声を聞いていただきたいと思います。

―――――――

犯人：もしもし、お忙しいところ恐れ入ります。私、区役所医療保健課の山本と申します。

被害者：はい。

犯人：いつもお世話になっております。先日こちらから、医療費の過払い金のご返金書類をご自宅にご送付させていただいたのですけれども、ご自宅の方でご確認をとっていただけましたか

被害者：医療費の過払い金

犯人：昨年の12月10日付で、過去５年間に病院等へ行かれていると思うのですが、その際にお支払いをされている医療費から払戻金が出ておりまして、５年間の合算で35,028円、こちらの払戻金が出ております。そちらをお受け取りいただくための手続き用の書類になるのですけれども。

被害者：はい。

犯人：はい。

被害者：もう一度お願いします。

犯人：35,028円になります。

被害者：35,000？

犯人：はい、28円です。

被害者：飛んで28円。

犯人：はい、そうです。

被害者：それが？

犯人：こちら医療費のご返金になります。

被害者：はい。

犯人：はい、本日までにご返送がなかったので、ご連絡を差し上げたのですね。書類の手続きの方ですけれども、５月20日付で書類の期限が切れておりまして、こちらの区役所でお取り扱いが出来なくなってしまったのですね。ですので、いまから社会保険事務局という行政機関のお電話番号をお伝えしますので、はい、お客さまの方で直接お電話していただいて。

被害者：○○なのですか。

犯人：保険事務局になります。

被害者：これは録音していますけど

犯人：はいはい。

被害者：その辺は？ 

犯人：大丈夫ですよ。どうかいたしましたか？

被害者：何番でしょうか？

犯人：はい？

被害者：社会保険事務局は何番でしょうか？

犯人：ツーツー。

―――――――――――――

これは、実際に札幌市内のある家庭に来た電話です。この電話のやり取りを聞いていただいても分かりますように非常に丁寧な喋り方で、今回の被害者については、あまりハキハキ答えられなかったもので、相手も恐らく「これはダメだ」と電話を切ったと思いますけれども、このように非常に丁寧なしゃべり方で、説得をするような形で行なっているような実態があるということで、これでコロッとだまされるということがあると思います。このような部分を皆さま色々な方に伝えていただきたいと思います。

会長謝辞

　堀田警部、本日は貴重なお話しをありがとうございました。私も特殊詐欺ではありませんが、ヤフーのオークション詐欺に２回ほどあったことがあります。もう10年位前ですけれど、ゼクシオのクラブセットとルイ・ヴィトンの旅行バッグそれぞれ10万円を超えていました。皆さん入れるときには、各評価と現在出している物これをチェックすると大体この人は詐欺師かどうかが分かります。そのときも警察へ行って被害届を出してヤフーに申請をして９割位のお金が戻って来ましたけれども警察へ行くこともなかなか大変なもので、本当に苦い思い出でございました。

　先日ＮＨＫの放送の中で、先ほども「そうかな」と思いましたが、「この電話は録音されています」というインフォメーションを流すだけで結構な効果があるみたいで、向こうの方も電話を切ってしまうということをＮＨＫの放送の中で紹介をしておりました。ただそこの自治体が電話の装置を貸しているということでしたので、是非ともＮＴＴの境出支店長、そのようなサービスをＮＴＴ自ら電話のボタンを押すとそのような音が出るような電話機を作っていただくと効果があるのかなと思っております。

　皆さまもお帰りになりましたら、自分たちのお母さまに一言声を掛け、声を聞かせてあげて下さい。それで少しは特殊詐欺被害が下がると思います。

本当に貴重で有意義な話をありがとうございました。

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