第42回 2010-2011年度例会報告

 2011年 05月 19日(木曜日)通算 3169回

会長の時間

会長挨拶 尾越 弘典

 皆さんこんにちは。お食事はどうぞそのままお続け下さい。
 先週の土曜日に臨時第7分区会長幹事会がありました。議題は延期されておりましたIMの開催についてであります。IMは来月6月19日日曜日全日空ホテルにて開催することになりました。テーマは『地震、津波災害から身を守る』これは仮称ですけれども、一般市民の参加も交えて行うということです。1時より登録受付があり、1時30分より開会セレモニーを行い、2時10分から第1部として釧路市防災危機管理主幹の佐々木のぶひろさんの『地域の防災について』と題して講演があります。第2部として小松正明釧路市副市長より、『災害における地域の経済損失』と題しての講演があります。定員はロータリアン、一般市民を併せて約300名を予定しております。その時同時に釧路市作成のハザードマップを皆さんに配布する予定です。IMへの出席はメーキャップとなりますので、皆さんの参加を是非ともお願いしたいと思います。
また、このIMの時には懇親会を行わないということでございます。皆様からの登録料につきましては経費を差し引いた金額を第7分区よりの東日本大震災義援金とすることに決定いたしました。
 交通事故防止チャリティーパークゴルフ大会が6月12日、阿寒町赤いベレーパークゴルフ場で開催されます。既に皆さんにご案内申し上げてありますが、多くの参加を期待しております。よろしくお願いいたします。
 今日のプログラムは今年度最後になります、ゲストによる講演です。大変楽しみにしております。プログラム委員会に大変感謝しております。本日はどうもありがとうございました。

本日のプログラム

釧路コールマインにおける研修事業概要について

釧路コールマイン株式会社 専務執行役 菊池 靖則 氏

 改めまして、日頃お世話になっております釧路コールマインの菊池でございます。本日は多数、諸先輩ご列席の中、手前ども釧路コールマインをお招きいただきまして、ベトナムの概況についてご報告させていただけるということで、本当に貴重なお時間を賜りましてありがとうございます。
 本来、私がベトナムのことについて説明すればよろしいのですが、なかなか滑舌が悪くて品が無いということで、本日は手前どもに来ているベトナムの通訳、ベトナム人でございます。彼の方からベトナムの概況、そして研修の概要についてご報告させていただければと思います。それで講師の経歴をご紹介させていただいて、早速始めたいと思います。
 本日講師をつとめます人の名前ですが、マ・マイン・ハイと申します。33歳でございます。出身大学がベトナムの東大と呼ばれておりますハノイ大学を卒業されまして、日本語学部で日本語を習って、日本の静岡、ヤマハ発動機に通訳として勤務して、2006年に手前どもの会社の通訳ということで、現在までベトナム語の通訳として携わっているところでございます。趣味なのですが、ベトナム人には珍しい趣味がござまして、日本酒の熱燗が大好きだということで、もし機会がございましたら引きつり廻して欲しいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。

 それでは早速、ハイの方からベトナムの概況についてご報告させていただきます
財団法人石炭エネルギーセンター 通訳  マ・マイン・ハイ 氏

 ご列席の皆様、こんにちは。ご紹介していただきましたベトナム通訳のマ・マイン・ハイです。本日ロータリークラブの例会にお招きいただき、誠にありがとうございます。本日、ロータリークラブの皆様に自国ベトナムのことを紹介することが出来て、私にとりましては大変光栄なことでございます。この場をお借りしましてロータリークラブの会長であります尾越会長様、釧路コールマインの菊池専務様、ご出席の皆様に、心より厚くお礼を申し上げます。
 それではこれから約15分間、ベトナムのことを紹介させていただきます。説明の流れとしてはまずベトナムの概要を紹介しまして、そして最後に簡単なベトナム紹介のビデオがございますので皆に紹介したいと思います。それでは開始いたします。

 ベトナムと聞いて皆様はどのようなイメージをするのでしょうか。ベトナム雑貨、それから料理、アオザイ。アオザイというのは女性の服ですね。それとホーチミンはバイクでしょうか。これから簡単に説明したいと思います。

 まずベトナムの概要を説明いたします。ベトナムは東南アジアに位置しまして、北部は中国に接していますけれども、西はラオス、カンボジアに接しています。東の方は日本と同じくずっと海があります。首都はハノイです。言語はベトナム語、他には少数民族の言葉もあります。面積については日本とほぼ同じです。ベトナムの地理、日本と似ています。すごく狭いですけれども、50kmくらいです。ベトナムの気候につきましては日本と同じですけれども、時期がありまして春はすごく綺麗ですけれども、夏はたぶん北海道の皆様は多分体験したことのない40度を超えたこともあります。すごく蒸し暑い夏です。冬は寒くてもハノイ市内であれば5度以下になったことが無いと思いますけれども、5度になったら学校を休みます。ですから釧路は-15度から-20度というのは、私たちもちょっときついなと思います。1月から3月までは日本の秋くらいの気温です。 ベトナム民族については今まで54民族いますけれども、主に私のようなキン民族です。87%がキン族、他の民族は53民族がございまして、主に山脈地方に住んでいます。ベトナム通貨はドンです。今、1円が250ドンでございます。
 中国からの独立は10世紀くらいです。戦争と言えば特にフランス植民地時代、1858年から1884年で独立を失って、1945年、独立としてホーチミン主席が宣言しました。それとアメリカとの戦争が1945年から、1975に終戦しました。 これからベトナムの習慣と慣習を紹介したいと思います。ベトナムは農業の国ですから、もちろん米を作ります。今、ベトナムの米輸出量は世界第2位となっております。最近は近代化が進んで牛をつかって農業をしたこともありますけれども、最近は機械がどんどん進んで機械の姿も見えます。主な祭りと行事について、日本と中国、東南アジアの国と同じく祭りが多いです。いくつかのフェスティバルをご紹介します。例えばドンダフェスティバルは中国の将棋をします。日本の相撲と同じ、これは特に正月や大きなフェスティバルに行われています。闘牛と水牛と、結構賑やかにやっています。一番大切な行事はベトナムでは旧正月です。旧暦の1月1日から3日までですけれども、日本のお正月と同じです。遠いところから家族が一緒に過ごしますけれども、1年でこれが一番大切な祭りです。
宗教ですけれども、ベトナムの宗教はほとんどベトナム仏教です。仏教は大体90%くらい、仏教の他にもありますけれども、カオダイ教やホアハホ教があります。 それからベトナム語についてご説明いたします。ベトナムはインドネシア半島に存在しますから、もちろん昔は中国の文化に影響されて漢字を使っておりました。フランス時代になってからフランスの支配下でラテン文字が使用され、漢字というのは全く使用しておりません。私の名前はマ・マイン・ハイですけれども、マは名字ですが名字はあまり使っておりません。ハイといいます。
 挨拶については『シンチャオ』、朝、昼、晩と区別が無いのですけれども、相手によって違います。目上の人は『ベンションゴ』とか使っています。 資料で少し紹介していますけれども、ハノイからロタバスで行くところ、見るところは、バチャン、これは日本人がよく来ております。観光客が大好きなところです。焼き物が有名です。もし時間があって皆様がベトナムに旅行しましたら、バチャンに行っていただければありがたいです。それとシルクも結構有名です。ベトナムの伝統的な服装は、民族によって服装が違います。北部の伝統的な服装はアオ・トゥ・タンですけれども、これは特にイベントの時は着ますが、普段はあまり着ておりません。少数民族の服ですけれども、こちらの方は南の方の、アオ・ババです。ベトナムの伝統的な服について説明しますけれども、こちらはアオザイです。男性用もありますけれども、ほとんど使っておりません。フェスティバルや行事に使うだけです。こちらはもとの安倍首相ですけれども、ベトナムのアオザイを着ていただきました。 食事については、ベトナムも日本人と同じ主食はご飯です。ご飯は昼と晩ですけれども、外食だけは日本人と違ってほとんど外食しています。こちらでは家族と過ごした方が良いと思います。

 代表的な料理を紹介します。これはベトナムのレストランでいつも出ているメニューですけれども、生春巻きと揚げ春巻きです。あとはベトナム人が大好きなフーボー、フーバー、本当に麺から作ったものです。それからベトナムビールも紹介したいのですけれども、もちろん北海道のサッポロビールと比べても、味は少し違いますけれども、特別な味もあります。一気飲みの習慣もあります。おばあさん達も一気飲みで飲みます。つまみ無しでもOKです。外国人の観光客が大好きです。簡単なつまみでも美味しいと高く評価されています。

 芸術としては水上人形劇が面白いと思います。他にベトナムバクニン省ドンフォーの芸術も有名です。ベトナムの伝統的な楽器としては『ダン・バウ』です。1本弦の楽器ですけれども、ちょっと悲しげな音です。

 交通について説明します。ベトナムの主な交通手段はバイクですけれども、もちろん鉄道もありまして、ベトナム空港、日本への所要時間は5時間半から6時間掛かります。それからハノイからホーチミン市まで列車で約33時間くらいです。ハノイ市内の交通手段ですけれども、昔、これはフランス時代のものですけれども、今はバスがあります。他にタクシーもあります。日本人は驚くでしょうが、これはバイクタクシーです。バイクを利用してお客さんを届けたり、お金を払って一緒にバイクに乗っていきます。これは便利です。それとシックローも外国人の観光客が大好きです。一度乗ってみたい。結婚式にも利用出来ます。でもラッシュアワーのハノイの風景は皆驚いたでしょうか。日本人は上手い運転をしても運転出来ないと思います。混雑しています。それとベトナムではバイクと言ったら『ホンダ』と言います。だからヤマハのバイクに乗っても『ヤマハのホンダ』、『スズキのホンダ』と言われています。バイクを見たら『ホンダ』『ホンダ』『ホンダ』。最近は少し変わったかなと思います。

 教育について、ベトナムの義務教育は12年間です。小学校5年、中学校4年、高等学校3年、大学は4~6年まで。それと学級試験合格者も難しいものがありました。ハノイにある最高の大学、ブンミョウです。こちらの写真は昔の学校ですけれども、先生が椅子に座って生徒たちが一生懸命勉強します。こちらの写真はフランス時代の学校です。 観光スポットについて少し紹介したいのですけれども、こちらは山脈地方のサパです。釧路と同じ、1年中すごく涼しいです。夏でも15度くらいです。

  経済として、最近ベトナムはどんどん発展していますけれども、成長率は2011年は7.2%です。 これから私が勤めている釧路コールマイン研修センターの仕事を紹介したいと思います。私は2006年から釧路コールマインで石炭、外国に移転する事業に通訳として仕事をしていますけれども、こちらはベトナムの各炭鉱から来た研修生たちですけれども、皆はこちらに来て石炭の技術を勉強しています。こちらは勉強する風景です。それから坑内で先端的な技術を研修しています。他に市民へのイベントや市民への交流を含めて研修しております。8月の船こぎ大会に積極的に参加しました。御輿、踊りパレードにも参加しております。以上です。

 時間の制限がございますので最後になりますが、日本、ベトナム両国間の友好が一層深まることと、釧路ロータリークラブの益々の発展と、本日ご出席の皆様のご健勝、ご活躍を祈念いたしまして、私からのベトナムの紹介を含め挨拶とさせていただきます。本日はどうもありがとうございました。

ニコニコ献金    合計 1,863,000円

   
   

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