3月24日、例会の後に臨時理事会を開きまして、釧路クラブより東北地方太平洋大地震の義援金といたしまして100万円を支援することに決定をいたしました。100万円は今現在、会員数が99名おりますので、1人当たり1万円ということで決めさせていただきました。
今年度、皆さんの力で予定の会員増強人数を超えることができまして、今年度の予算に支障がないということを、当クラブの会計の甲賀会員に確認いたしました。さらに、今後の事業費を多少縮小することによりまして、義援金を確保することができます。また、IMの延期についても協議することができました。理事会といたしましては中止することなく、日程の予定がつくのであれば開催すべきである。さらに懇親会についても多少の自粛があっても、すべてを行なわないことは避けるべきとの結論を出しました。4月9日に予定されている臨時会長幹事会にその旨を伝えることといたしました。この度の大震災は復興までにかなりの年月がかかると思います。皆さんも個人的に、職業的に、社会的に、色々な場面で義援金や救援物資、支援物資などを提供されていることと思いますが、これからもどうぞよろしくお願いしたいと思います。
釧路クラブには嵯峨記念育英会がございます。この度、公益財団法人の認定が今月の28日、道の方より認定書が届きました。甲賀会計の方が担当をして、本当にご尽力をいただきまして、無事認定書を得ることができました。この後は公益財団法人の方に移行する登記手続があります。今のところ、明日が4月1日ですので、明日を目標といたしまして登記手続に入るように今、準備しているところでございます。多分、そのように受けるのではないかと思います。無事、登記が終わりましたら皆様にご報告したいと思っております。今のところ釧路では公益財団法人になっているのは釧路新聞社が行っている財団法人がございまして、そちらの方が既に公益認定を得て新しく始まっているということでございます。釧路に於きましても早々、今度の奨学生を選別いたしまして、新しい法律に基づいて行って参りたいと思っておりますので、どうぞこれからも皆様のご協力、よろしくお願いしたいと思います。
ロータリーのことについて一言、お話しさせていただきます。ロータリーには月ごとに特別月間というのがございます。今月は識字率向上月間ということになっております。識字率向上というのは、1986年以来、国際ロータリークラブの強調事項ということになっておりまして、地域社会で読み書きを向上させるプロジェクトを支援するとなっております。地域の識字水準がその地域の生活水準に直結するという観点から、この月間中に読み書き、計算のできない人たちを援助するために、ロータリー地域社会共同体、ローターアクトクラブ、インターアクトクラブ、世界社会奉仕、ロータリーボランティア、その他の既存プログラムを通じて識字率向上に取り組んでいくということでございます。ユネスコによりますと、世界で9億人以上の人々は読み書きができていないそうです。その3分の2は女性ということになっているそうです。成人、そして子どもに向けて、読者のプログラムを企画することや、学校に本を寄贈すること、そして地元の図書館を援助することなど、たくさんの要請がされております。私たち1人ひとりは何もできないかも知れませんけれども、このようなプログラムに参加して是非とも識字率向上に努めたいと思います。
本日はこれを持ちまして私の挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。
皆さんこんにちは。プログラム委員会の濱でございます。本日、年度も押し迫った3月31日ということで出席者が少なくなるのではと心配しておりましたが、通常通りたくさん来ていただいて安心しました。本日は『釧路管内における生活安全課題と対応について』ということで、釧路警察署生活安全課長の馬場さんに講演をお願いすることになりました。犯罪も件数は減っているのですけれども、色々中身が複雑化しているということでございます。早速お話しをいただいて、その対策等も含めて、短い時間ですけれどもお願いしたいと思います。
それでは馬場課長、よろしくお願いいたします。
ただ今ご紹介いただきました釧路警察署生活安全課長の馬場でございます。日頃から警察行政全般に亘りましてご協力、ご尽力いただきまして非常に感謝しております。この場を借りて厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。
さて、今日は釧路市内の幹部の方々を一堂に会した場所で講演してきなさいということで、うちの署長、鈴木祥巨(よしたか)が本来であれば来るべきところですが、業務多忙で私、代理ということで来させていただきましたのでよろしくお願いしたいと思います。
時間がありませんので、早速、中身の方に移らせていただきます。
犯罪というか、いわゆる事件、事故、釧路の街、どのような動きになっているかという話なのですが、事件の発生数そのものは1800件というようなことで、ピーク時がちょうど平成15年頃なのですけれども、その頃から3600件ということで半分くらいに減ったところなのです。ところがここ2、3年の傾向を見ると、横ばい、昨年につきましては20数件プラスということで、下げ止まりの傾向が明らかに見えてきたということで非常に苦慮をしております。中身的にはやはり窃盗犯が非常に多い。いわゆる侵入盗、あるいは車上ねらいというものが全体の約7割を占めております。お手元の資料にも書いておりますけれども、ちょっとした気の緩み等々から被害に遭われるケースが多いです。この間、新しい本部長が、倉持という本部長なのですが、釧路を全国一、安全、安心の街にしなさいという課命を受けまして、非常に私も頭を悩めております。というのは、私、4月1日付けで釧路方面本部の生活安全課の次席ということで、明日から早速、釧路方面、釧路、帯広というようなかたちで全体を見渡す立場に変わるものですから、本部長から全国一安全な街にしなさいという課命を受けまして、どういった手を打とうかと非常に頭を悩ませているところでございます。
ちなみに釧路の位置的な部分を横の方に犯罪率というかたちで示しております。これは人口10万人当たりの犯罪の認知件数であります。いわゆる全国平均、全道平均、それから釧路というかたちで見ていただくと、釧路的にはどうなのかということが分かるかと思います。札幌から見れば釧路というのは意外と平穏、しかしながら他の街から見れば、まだまだ未然に防げることが出来るということでございます。それで皆様方にお願いしたいところは、いわゆる車上狙い、ちょっと止めている間に会社の集金したお金が無くなった、あるいはちょっと目を離している隙に会社の車が無くなったというようなことが多々あります。車から離れる時は必ずエンジンキーを抜いて、貴重品を置かないという、いわゆる都市部では当たり前の常識なのですが、釧路では人通りも少ないということで、ちょっとこれくらいは大丈夫かなというようなことでやってしまうのですが、結果的に被害に遭うとそれなりの財産的な負担も出てきますので、その辺の自主防犯意識というものを高めていく必要があるのではないかというかたちでございます。お手元の資料でほくと君メールというもののパンフレットを置いてあります。これは非常に有効な施策の1つでございまして、実は昨日も私、5時半すぎに市役所の市民生活課の方から連絡をいただきまして、義援金詐欺、市役所の職員を名乗る義援金詐欺の相談があったと。高齢者のところに男2人が来て、義援金の申し込みがあったと。話を聞こうと思ったら一方的に切れてしまったというようなことで、詳しい内容は聞けなかったのですが、ただちにほくと君メールを発信しまして注意して下さいと、似たようなことがあるかも知れませんというようなことで広報をいたしました。そうしたところ、次々と情報が寄せられる、1つ出てくることによってうちの母親は大丈夫か等、そのような波及効果もありますので、是非社員の方に宣伝していただければと助かるかと思います。ちなみにマスコミ関係の方もそれを見て取材に来ることもあります。どのような内容でしょうかという話で、非常にそれも有効だと思います。
続きまして少年事件の関係でございます。いわゆる少年事件の発生数も、少子化に伴いまして少年自体の数が減っております。事件数も減ってきているのは当然なのですけれども、性犯罪と薬物、これが非常に、少年が減っているのに数が減らない、事実上増加しているというようなことなのです。非常に言いにくいのですが、性の低年齢化というのが非常に顕著に、都市部だけではなく釧路でも同じような話でございます。いわゆる少女については被害者的な立場になりまして、その相手方となる男性、これが被疑者というかたちになります。あくまで青少年犯罪につきましてはそれを助長する大人の方に責任がございまして、これも非常に問題がある。ちなみに昨年、風俗営業を摘発したのは2店舗、被害少女の救出、未成年18歳未満のいわゆる少女を救出して、一番歳の低い者は14歳の、ソープ嬢でもないし、デリヘル嬢、見た感じは本当に中学生というよりも小学生に近いようなかたちで、その者を指名していた人間も実際にはいます。釧路の人ではありませんけれども、そのようないわゆるデリヘルも、無店舗型と言いましてあちこちで動いて営業しているものですから、その実態がなかなかつかみにくい。NTTやそのような携帯電話等々、どこから発信されているか等を捜査しまして絞り込みをかけて、今年も摘発していく予定でございます。そのような少女を保護すると養護施設の方に収容いたします。いわゆる児童相談所や釧路で言えばまりも学園、遠軽の家庭学校、そのようなところに社会と隔離する必要があるのだということで収容するのですが、満杯状態なのです。問題点は親に見捨てられた子どもというのも中にはいるのです。ある日突然、朝起きたらお父さん、お母さんがいなくて、どうすることも出来ないということで、その子をいわゆる児童相談所の方へ通告、あるいは親がいても親がとてもじゃないけれど生活を見さす訳にはいかないという子どもを警察で保護してそのような施設に入れるのですが、既に満杯状態で、そのような子ども達の行き場がないということなのです。それで上物を立てる、地方のそのような施設に送り込むという話もあるのですが、それぞれ北海道のそのような施設自体が満杯状態で、逆に札幌当たりから連続して送られてくる。釧路に送られてくると札幌の子ども達は大人びていますので、釧路の子ども達がまねをしてしまうと、悪影響を与えてしまうということで非常に問題があります。それで満杯なものですから、多少親に問題があっても帰せる者は家に帰していこうということで、警察としてはその親に帰したら見守りをしていっている次第であります。警察もそのような子ども達を捕まえるばかりが警察ではないだろうと、子ども達を立ち直させる必要があるだろうということで、立ち直り支援事業というかたちで補導員協会からご寄付をいただきまして活動をしております。手短に言いますと、料理教室をしております。小学校1年生くらいの子どもにご飯の炊き方を教えています。あるいは卵焼きの作り方を教えております。それぞれ釧路短大の羽賀教授ですとか、色々、著名人の方のご協力をいただいて料理教室をしております。なぜ料理教室かと言うと、そのような子ども達が自分でご飯を作って、自分で食べられるようにするということと、いわゆる保護者の方は自分の都合で子ども達を捨てたりする人が非常に多いので、子どもが役に立つようにするには親の役に立つようにするにはどうしたら良いか子どもから意見を聞いたところ、ご飯を炊いて待っていたら母親が喜んでくれたと、あるいは母親が戻ってきた時に、焦げ付いた卵焼きを母親に食べさせたら喜んでくれたというようなことで、ご飯を作ることによって子ども達が親に感謝されて大事にされたというようなことがありまして、まなぼっとや大学の料理が出来るような施設のところに子ども達を集めまして料理教室を実際にやったりして、子ども達にどうか一人で立ち直ってくれというようなかたちで、警察としてもバックアップしているような状態でございます。いずれにしましても釧路の少年というのは、非常にボランティアの方が一生懸命にやってくれていますので立ち直りも早くて、何人もの子どもが昨年見ていただけでも立ち直ってそれぞれの道に進んでおります。このことをご紹介したいと思います。
次に高齢者の問題の方へ移らせていただきたいと思います。高齢者も釧路の街にとっては非常に頭の痛い話でございまして、高齢者、我々は65歳以上の者を高齢者というかたちで位置付けしているのですが、大変申し訳無いのですけれどもその65歳以上の方の万引きが非常に増えてきております。これは全国的なものでございまして、中身的に言いますと食品、1000円以下、このような万引きが非常に増えてきている。件数的に言うとこちらで押さえている数でももの凄い数で、その他に店自体がもの凄い数で被害届を出さないといことで、実際問題把握出来ていない状態です。話を聞きましたところ、生活の困窮が伺える。ご飯を食べていない、年金のお金、当たりますよねというような話をすると、無職の息子に全部吸い上げられてしまう、息子はギャンブルをしたり酒を飲んだりするようなことで、生活していけないのだという話なのです。その息子にお金を渡さないと殴られて虐待という状態。民生やボランティアの方と協力しまして、このまま一緒に暮らしてはとてもじゃないけれども母親の為にならないということで、隔離しまして老人介護施設の方にお世話になっているというような話で、これも今度は息子が老人介護施設に押しかけていって母親を戻せと。では釧路では駄目だから地方にというようなかたちでぐるぐる回しているような現状でございます。これも抜本的に何らかの手を打たなければならないということで、関係機関と連絡を取り合いながら進めております。これも新しいこれからの問題ではないかと思います。 痴呆老人の徘徊の問題なのですけれども、昨年あたり73名の方が自分の家に帰れなくなったということで警察のお世話になっております。非常に言いにくい話なのですけれども、知的レベルの高い方が結構多いのです。会社の重役の方やそのような方が、仕事を終えたあとポッと何か覚えることが出来なくなってしまうのです。割と生活レベルの低い方はそうそう惚けるということは無いのですが、買い物に行ってポッと自分の家を忘れてしまって帰れなくなったということで、身内の方が探しにいっても全然分からない。警察に何時間後かに届け出がきまして、それで家族の方は当然そのようなことを予期していない訳です。まさかという話なのですが、それで話をよくよく聞くともう完全に、ここを曲がる予定だったのだけれどもまっすぐ行ってしまったというようなかたちで自分にもプライドがあるものですから、何とかして恥ずかしいので家に帰ろう、けれども家が分からないというような話もありまして、これは人ごとではないよと。いつかは自分たちもこうなるかも知れないという話でこれは何らかの手を打たなければならないというようなかたちで、警察としても新しい問題ではないかと、認知症の兆候のある老人ですと家族の方が例えば服に名前を書いて、あるいはプレートを下げるなど、そのようなかたちで対策を取っているのですけれども、今までぴんぴんしていた方がある日突然というような話もありまして、非常にこれも問題があるかと思います。認知症の方はSOSネットワークというものがありまして、これはタクシーの無線やあるいはFMラジオを通じまして協力していただく、あるいは市役所の包括支援センターというところで人出しをしていただいて探すというかたちで昨年も相当数探して見つけております。残念ながら亡くなった方が2人くらいおりましたけれども、いわゆる路肩の方へ落ちて水死したり、そのようなかたちで、ただ釧路の場合は冬場がありますので、この拡充を図りまして早期発見出来るようなかたちで進めております。高齢者問題につきましては以上でございます。
次に社会人問題ということで若干触れております。警察署にいると色々な方が相談したいというかたちで来られます。その中で相談をすると、家族の中、あるいは部下、知り合いというようなことで、いわゆるヒステリーで困っている、突然切れるというような、最近の言葉で切れるといえば非常に分かり良いかと思うのですが、なぜそんなに怒っているのか、周りの者が分からないというようなかたちで非常に迷惑、あるいは鬱病というかたちで周りの者が分からなくて、いわゆる引きこもりというようなかたちです。あるいは自殺問題というようなかたちでこれも結構問題になっております。若干、自殺についてお話しさせていただきたいと思います。数の公表は名誉的な部分がありまして、差し控えさせていただきますが、釧路管内で1年間に自殺をされて亡くなっている方というのは大体60人くらいだと思います。これは関係機関の協力等で減少傾向にあります。主立った者は残念ながら50歳代が中心に亡くなっております。責任のある方が非常に多いというかたちです。いわゆる経済的な問題、あるいは病気というのが大半な事由なのですけれども、責任を感じまして自分の命をもって償うというかたちが非常に多くて、これが他の都市部とは違う特徴です。他の都市部というのは比較的老人の方が多く、病気を苦にやあるいはこのまま長生きしても仕方ないというかたちで亡くなるパターンが多いのですけれども、残念ながら釧路の場合はそのようなまさに責任のある立場の方が責任をとってしまってというような話でございます。これはあまり身内の方もいらしたら非常に困りますので、そのような自殺の防止ということにも警察は関与しまして、そのようなことの無いように取り組みをしております。次に個人情報の問題でありまして、これも非常に管理職の方当たりは頭を悩める問題ではないのかなと思います。自分のところの部下が携帯でやっていて、何をしているか分からないと思います。実はBlog(ブログ)やTwitter(ツイッター)というものがありまして、そこで会社のこと、個人のこと、色々書き込みをしています。警察も色々な捜査情報が無いかというかたちでそのようなものをサイバーパトロールというものですけれども点検、確認をしております。中には個人名で上司の批判をしているものもありまして、その上司の批判の内容的にはいわゆる会社の秘密ではないかというようなものも含まれて、これは本当に良いのかなというような部分もあります。さらにはいわゆる名誉毀損で訴えたいのだけれどもと警察の方に相談を寄せられるパターンもあります。これはテレビのニュースでもやっておりますけれども、芸能人がホテルに来たと、それをTwitterでやってそれを見た本人がどうしたこうしたというようなことで、それは遠い話ではなく、身近な話なのです。これも名誉毀損と非常に密接な関係がありまして、Twitterだから良いとかblogだから良いというような話にはなりませんので、明らかに公にすること自体に問題がありますので、その辺もご注意された方が良いのではないかと思います。あとはパワハラ、セクハラ、DV、ストーカーと、これも非常に新しいかたちです。いわゆるパワハラも普通我々が上司に怒られるような内容を今の若い人に言うと、若い人は分かりましたと言って警察に来てパワハラではないかと言う訳です。しかしながらそれは感じ方、受け止め方の違いでそのようなことにもなるけれど、一般的にはそうならないよと。セクハラもそうです。皆で一緒にご飯を食べに行こうと誘ったものがセクハラになるのではと、女性の方が相談というかたちで来る場合もあります。DVも言葉の暴力というのは非常に難しいと思うのですが、自分の奥さんにバカヤローと言ったら奥さんが警察署の方にうちの旦那にバカヤローと言われたと、これはDVではないだろうかと、接見禁止、いわゆる近づかないようにして欲しいなど、またストーカーの問題も自分の旦那が近づいてきてストーカーだと、色々な方が警察の方に来て相談をします。
最後になるのですが、実は私、職業は警察官でありますけれども、中身は坊さんでありまして、浄土真宗本願寺派の鶴野東に弘宣寺というお寺があるのですけれども、そちらの八村住職の弟子にしてもらいまして、僧侶の籍をもらいまして釈弘道という名前で僧侶になっております。この頭を見て、皆どうしたのだろうと思った方もいるかと思うのですが、2月に京都へ行ってきまして修行して参りました。750回忌のお坊さんが集まって皆で修行する訳ですけれども、その修行というのはいわゆるテレビで報道されているような内容で、終わった時にたばこを吸えて嬉しいなと、あるいは蛇口をひねってお湯が出て嬉しいなと感動してこちらに来てまもなく津波が来たというような話なのです。それでいわゆる津波で我々、避難誘導をしました。一生懸命逃げて下さい、高いところへ逃げて下さい、ほとんど聞いてくれませんでした。残念ながら。私は釧路に40年住んでいる、そんな津波なんか来たことがないと頑張っちゃって、お願いだから逃げてくれと言ったのですが、全然言うことを聞いてくれない。向こうの被災地の方には申し訳ないのですけれども、やはりそのような人もいたのではないかと思います。自分ではないから、家を買ったからとか何とかと言って思うかも知れませんけれども、いわゆる仏教の世界では人間というのは世々生々の父母兄弟と言いまして、自分の父は母親と父親とさらにさらにその父親と母親というようにずっと遡っていくと、隣に座っている人は実は親戚かも知れないというようなかたちで、日本というひとつの島国の中で他の人、自分だけが良いとか悪いとかということではなく、皆、協力していかなければならないのだというようなことなのです。結局、因果律というのですけれども、自分の身に降りかかることは自分の身に何らかの原因があって、良い方向に行くか、悪い方向に行くか、これは分からないのだけれども、縁、ここにはえにしと書いてあるのですけれども、これはひとつの条件で色々自分がしてきた条件によって良い結果も起きる場合もあるし、悪い結果も起きる場合もある。悪い結果が起きなければそのことに対して感謝していきましょう、そして困っている人がいたら手を差し延べていきましょうというようなかたちで皆が協力し合えば、必ず釧路は安全、安心な街になっていくのではないかというようなことで常日頃考えております。 時間になりましたのでこれで終わりにしたいと思いますが、釧路は皆一生懸命協力してくれる街なのです。非常に感謝しております。警察的には非常にやりやすい街です。引き続き全国一、安全で安心な街にしたいと思いますので、ご協力よろしくお願いいたします。以上で終わります。
舟木 博 | 岩手県まで無事に物資が届けることが出来ました |
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濱 孝之 | 息子が言語聴覚士の資格を取得し就職が決まりました。 |